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2007年3月3日

2007年03月03日

ミクロネシア、サタワル島の母系社会

アメリカ先住民:イロクォイ族の母系社会と同様、妻方居住の婿入り婚をとるミクロネシア、サタワル島の母系社会を紹介します。
サタワルの母系社会は、母系の出自による集団編成(母系の血筋を同じくする女性たちと婿入りしてきた夫たちとその子供および養子)で、生産手段の共有と生産物の共同分配・共同消費という体制をとる。そして、母系出自集団の財や集団の特権や地位は、母系の相続・継承法に基づいて次世代へと受け継がれてゆく。
このように妻方同居の母系社会は、女性(姉妹)が母系一族の本拠地にとどまり、一定の財を共有・管理して生産活動を営み、家事と育児を共同で行うという仕組みを基盤にしている。一方で、女性(姉妹)の兄弟が、婿にでた遠方から、姉妹や母系集団の統率者としてコントロールしており(夫は妻の兄弟には頭が上がらない)、夫婦関係ではなく兄弟姉妹関係を核として成り立っている社会ともいえる。
男性からみれば、出自母系集団と婿入り先の母系集団のあいだで板ばさみの境遇に置かれる体制ともいえ、サタワルでは、父-子相続も一部認めるなどの制度によってこの対立関係を緩和している。(筆者注:これは母系集団の解体ベクトルをもつ。)

(さらに…)

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