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2009年04月26日

ドイツ人の気質とは?(1) ~ヨーロッパの中でも共同体気質が見られる国~

090426.jpg
前回までシリーズで「フランスのカップル社会」について見てきました。
今回は、フランスとよく対比される国 ドイツ について見ていきたいと思います。
↓↓まず、いつものをヨロシク。


ありがとうございます。

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■ドイツとフランス
まず、ドイツとフランスを対比したサイト「やぶにらみ仏独カップル」を紹介します。
ここには、両国の国民性の違いが対比されていますが、すぐ隣の国なのに、「質実剛健vs快楽主義」に象徴される様に全く対照的で驚かされます!!
■ドイツと日本
一方、ドイツ(ドイツ人)と日本(日本人)は、その気質において似ているところがあると言われます。
これについては、ブログ only one 「日本人とドイツ人の近似性」に詳しく書かれています。
以下に一部紹介します。

両国の共通項目の筆頭に挙げられる点は、公の概念だろうか。日本には“和の思想”があり、ドイツには“Ordnung(秩序)”がある。
鉄道には改札口が無く、全て個人の良心に任せられている(無論、ホームや車内での抜き打ち改札は有るが)。
誕生日や祝日などの特別な日を除いて、ドイツは夜に家で騒いではならない。自宅の庭も常に手入れをして綺麗にしないと、近所から苦情が来る事がある。特に集合住宅では顕著で、秩序を乱すものは現代においても、それこそ“村八分”になる。
欧米的個人主義とはよく耳にするが、少なくともドイツに限って言えば、個人主義よりも集団主義が重要視される。こういったものは、個々の公共概念が育っていない国家では成り立たない。ヒトラーの全体主義も、ドイツ国民あってのものだったのだろう。何故、現代ドイツ人男性諸氏が、日本の侍に憧れるのか。何故、現代日本人男性諸氏が、第三帝国に慕情を寄せるのか。両者の思いも元を辿れば、こういった公の概念が齎す秩序と、それらが醸し出す洗練に魅了される部分も多い。これらを鑑みるにあたり、武士道も騎士道も、思想概念は同じなのだろう。

 ドイツ人は、ヨーロッパ民族の中でも比較的共同体気質を残している民族 と言えそうです。
その共同体気質の現れ(集団性・勤勉性)が、「ドイツ人と日本人が似ている」と言われる所以のようです。
しかし、島国(日本)と大陸(ドイツ)と地理的条件は全く違うのに、共通する気質があるところは興味深いです。 🙂
■では、ドイツ人に共同体気質が比較的濃厚なのはなんで?
いろいろ調べてみると、大きく以下の2つの切り口がありそうです。
1.国家体制:中央集権vs地方分権
2.キリスト教(ローマカトリックの浸透度):カトリックvsプロテスタント
以下に、それぞれについて見ていきたいと思います。
1.国家体制 : 中央集権vs地方分権

よく似ているといわれるようになった原因は歴史的に国家体制が似ていたからだと思います。日本もドイツも、昔は細かく分割とされた地方分権の国でした。さらに農業がさかんな国でもありました。住んでいる場所からあまり離れることはない。通婚圏も狭かった、これは結婚する相手が、同地域の人が非常に多い、ということです。
日本は藩(封建領主である大名が支配する領域)の制度が発達し、農民や町民は藩の外にほとんど出ることなく一生を過ごしました。ドイツも同様に封建領主が、それぞれ各地方を支配し、日本ほど規制は強くありませんでしたが、やはり定住した地域から離れることは少なかった。
そうした似た条件の中で、どちらの国の農民も、毎日農作業に従事し、年に何度かあるお祭りを楽しみにして暮らしていました。さらに、他地域との交流が少なかったので、同じ地域に住む人々は価値観を共有し、意見の対立はそれほど多くなかった。ですから、論争なども少なく、同じ地域に住む人は、ほんの一言二言で意思を伝えることができます。職業も世襲が当たり前で、親の職業を継ぐ人がほとんどでした。農民が商人や職人になることは非常に少なかった。

(以上、Yahoo!知恵袋「日本人とドイツ人についての質問への回答」より)
中央集権国家(フランス)と地方分権(連邦制)国家(ドイツ)との違いを、以下に、大胆に対比してみます。
・中央集権国家 : 絶対君主の「力」による→支配・被支配の関係
(フランス)    「お金:市場」に根ざした社会:市場社会(⇒父系社会)
・地方分権国家 : 封建領主の「忠」による→合議制的性質を残した関係
(ドイツ)      「土地:農業」に根ざした社会:土着社会(⇒母系社会)
このような国家体制の違いから、ドイツ人の共同体気質の理由が伺えるのではないでしょうか?
2.キリスト教(ローマカトリックの浸透度) : カトリックvsプロテスタント

仏はカトリックの長女、優等生といわれ、独はプロテスタント国といわれる。宗教がその国の風土つくりに果した役割は大きい。カトリシズムの国、例えばイタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、ポーランドなどは、どちらかといえば産業革命の波に乗り遅れ経済成長は低かった。ドイツ、北欧諸国、オランダなどは、ルター、カルヴァンなどによる宗教改革後、プロテスタンティズムを取り入れ、イギリスの産業革命の波が伝播するや、いち早くその波に乗り経済発展をなしとげた。

(以上、「やぶにらみ仏独カップル」より)
ドイツは、ルターらの宗教改革により、
カトリックの価値観(あくせく働きたくない、勤勉と倹約に関心ないなど)
から
プロテスタントの価値観(働くことは尊い、勤勉と倹約を奨励するなど)
に、転換していったようです。
このようなキリスト教の中身(ローマカトリックの浸透度)の違いからも、ドイツ人の共同体気質の理由が伺えるのではないでしょうか?
では、ドイツで宗教改革(ローマカトリックからプロテスタントへの転換)が進んだのはなんで? 🙄
そのヒントは、ドイツの地理的外圧条件、さらにはローマ文化とゲルマン文化の違いなど・・・・・にあるようです。
ドイツ人の気質の根源とは?さらに深くっ、掘り下げて行きたいと思います。(「ドイツ人の気質とは?(2)」に続きます。)
読んでくれてありがとう。 😀

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私も 『知合結婚』 と言うのは始めて聞きました。
とすると、当時の結婚は
①婚前に付き合って結婚   ⇒恋愛結婚
②近所の知り合いで結婚   ⇒知合結婚
③一度あって結婚       ⇒見合結婚
④一度も会わずに結婚    ⇒なんと呼ぶのでしょうか
(許婚は②に近いのでしょう)
どちらにしろ、恋愛と言う発想が普及しておらず
家長の決めた相手と結婚することが普通だったようですね。
戦後の男が少ない状況下で女にすれば、生きていく為に必要な結婚する事は、「良かった」 「嬉しい」と言う気持ちで一杯だったのでしょうね。

  • アンニョン
  • 2009年7月9日 23:56

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