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2011年11月15日

【男女関係の行き詰まりと可能性】~子育て課題<少子化の実態と要因>

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前回は<恋愛関係の変化>をテーマに最近の恋愛の実態を調べてみました。
これまで扱ってきたテーマです :D
非婚・晩婚化
離婚の増加
婚活ブームとは?
セックスレス現象
草食男子、肉食女子とは?
独占の関係から仲間関係へ
今回は<子育て課題>をテーマにして少子化の実態と要因について調べてみます。少子化という言葉は、最近よく耳にすると思っていたのですが、調べてみると日本の少子化は60年代から始まっていたのです! 驚きです。
随分長い間少子化が続いている事になりますが、何故改善されないのでしょうか
そして、どのような経緯で日本は少子化に突入したのでしょうか
最新の少子化の動向を押さえつつ、男女関係に焦点を当てて分析してみます。
いつもありがとうございます。応援よろしくお願いします。

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■最新の出生率動向

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合計特殊出生率のグラフを見てみると、出生率は2005年以降回復(増加)傾向にあります。減少し続けてきた日本の出生率ですが、歯止めがかかっているようです。この傾向は未婚率の推移と連動しています。
詳しくはコチラをご覧下さい。→【男女関係の行き詰まりと可能性】~①近年の婚姻動向<非婚・晩婚化>
未婚率も2005年以降は減少しており、全体として少子化に歯止めをかける方向に動いています。
■世間一般の少子化分析
今回、少子化について記事を書くにあたって、世間一般にはどのような分析がされているかを調査しました。近年のマスコミ等の報道をみてみると、経済的に不況だから、産婦人科が少ない等分析されています。みなさんもこの分析結果はマスコミを通して知っているかも知れません。この原因分析をどのように思いますか
「結婚と出産」 と 「仕事と子育て」 アンケート(PASONA 2006年11月30日)より…

出産や子育てに対する不安の理由は、「経済面」が最も大きく回答者の64.4%を占める。
「出産費」、「不妊治療費」、「子どもの医療費」、「保育費」に対する支援を望む声が多い。少子化を考えるにあたり、出産や子育てのネガティブなイメージを払拭し、ポジティブなイメージを浸透させる必要もあるのではないでしょうか。

 
 
 
■現代おける出産の捉え方
出生率の動向分析と合わせて、現代の出産を控えた女性がどのような思いで出産を捉えているか調べてみました。わかってきたのは出産・育児は女性の個人課題という認識が強いようです。一人で大きな課題に直面すれば緊張もしますし不安な気持ちにもなってしまいます。出産=個人課題という認識が現代は社会一般化していると言えます。
 
 
 
■みんなが感じている不安
世間一般の原因分析を「正」とすれば、お金があれば少子化問題は解決する、となります。お金や産婦人科が増えれば問題は解決するのでしょうか。おそらく、解決はしないでしょう。
ここで、大きな視点で社会を捉えてみると現在の社会にはこの先どうなるのかわからないという漠然とした不安が蔓延しています。この不安は近年の不安定な経済動向、マスコミや学者の不祥事等からくる秩序崩壊の予感、本能を直撃する震災の経験が相まって生起されます。この不安が発端となり目先的に家族収束へ繋がっています。その結果が少子化、未婚率の回復へ繋がっていると思われます。
日本の社会全体に不安が蔓延している中で、出産や子育てを控えた人達が感じるのは「こんな社会で大丈夫?」という不安が生じます。さらに「私に子育てできる?」「何かとてもしんどそう…」と感じています。
 
 
 
☆この不安の原因の本質はどこにあるのでしょうか?
マスコミ等のスッキリしない原因分析と、女性が抱える気持ちを端的にまとめた記事を以下に紹介します。
『目先ではダメ』だから少子化は進む一方

少子化が止まらない。政治家やマスコミは経済的理由が一番の要因だと主張し、補助金(税免除含)で解決しようとするけど、頭が悪い(固い)としか思えない。
事実、豊かになればなるほど少子化は進んでいるし、経済的理由で子供を産まないという人は、周りにはいない。
みんなから出てくるのは、子育て不安と役割不安。つまり、精神破壊が進み社会不安が増大する中で子供を育てることの不安、そして子育てをすることで社会と分断されることの不安。
「昔はよかった、子供はみんなで育てるべき」主張も、共同保育的実践例もあるが、それでは答えになっていない。
「みんなで育てる」には「みんなの子」という意識が不可欠。昔、それが可能だったのは、生産も婚姻も「みんな課題」で、出産⇒子育ては、その延長にあったから。
現在のように、生産は個人課題(私権課題)に矮小化され、結婚は個人の自由に基づいて行われている状態では、目先の合同保育しかできない。だからこそ少子化は止まらない。
結婚よりも政治よりも、自分のことでなく子供のことだからこそ、『目先ではダメ』を女は無意識に強く自覚していると思う。

 
 
 
■本当の原因
経済的理由が原因で少子化というのは全く答えになっていません。なぜならば、その原因分析をしてきた現在、問題が未解決のままだからです。本当の原因は「子育て不安と役割不安」にあったのです。
 
 
 
☆何で子育て不安になるの?
この疑問の答えは社会構造の変化から導かれます。社会構造と子育て環境の変化に注目してもう一度、冒頭に載せた「合計特殊出生率の推移」のグラフを見てみましょう。
<1940~50年>
・出生率:4~4.5を維持
・高い出生率を維持しています。終戦前後の時期にあたりますが、この当時の子育ては村落共同体或いは地域の中で子育てが
行われていました。つまり、子育ては「みんなの課題」だったのです。当然、一人当たりの子供の面倒を見る人が多い
(核家族の母親一人が面倒をみる場合に対して)ので、「子だくさん」とよばれていました。
<1950~1960年>
・出生率:2弱へ急落
・この時期出生率が大きく減少します。戦後の日本は農村から都市への移住が始まります。それまでの村落共同体(=集団)は解体されてゆきます。農村から出てきた若者は、都会で核家族を作ってゆきました。核家族(≒サラリーマン家族)で子育てしようとしても、母親一人のキャパに限られてしまい、出生率は1.5~2弱となります。
<1960~1975年>
・出生率:2弱を維持
核家族が定着します。子供が少なくなったことにより、過保護になってゆきます。我が子が大切という意識がどんどん強くなり子供の自我肥大へ繋がりました。
<1975~2005年>
・出生率:年々下降し、2005年には約1.3になる
・核家族化がどんどん進んでゆきます。いじめ、ニート、引きこもり、学級崩壊、虐待、モンスターペアレントといった問題群が年々明らかになります。これらの問題は家庭内に留まらず、社会全体で深刻化します。精神破壊が進行し社会不安が増大するなかで、子育を育てることの不安、そして子育てをすることで社会と分断されることの不安が大きくなってゆきました
子育て課題は個人の課題に矮小化され、少子化問題の原因は経済にある、とするズレた認識が蔓延ていますが社会構造の変化を見てゆくと、集団が解体されてきた事実が確認出来ます。この先に求められるのは、現状の閉塞した個人の子育て課題から「みんなの課題」に転換してゆくことです。
 
 
 
■成功事例
「みんなの課題」に転換する為にも人々の意識の変化や集団の再生が必要になります。
現在、出産⇒子育て課題を職場に取り込んで実践している成功事例を紹介します。
新たな共同社会の実現体-「木の花ファミリー」

富士山の山麓の富士宮市に、老若男女問わず50名ほどが自給自足的生活を基盤としながら、共同生活をしている、「木の花ファミリー」という共同体がある。
木の花ファミリーは約15年前に作られた共同体で、有機農業での自給自足的生活を基盤としている共同体である。
基本的にみんなが家族であるので、子どもたちは、生みの親こそいるものの、特定の個人の子どもではなく、皆の子どもとして育てられている。
実際、誰が誰と誰の間の子どもなのかというのは区別できなかったが、大人も子どもたちもそれをすんなりと受け入れている様子だった。
部屋も個人の部屋はないに等しく、同じ部屋に何人かが共同生活をしている。驚いたのは、子どもたちの人懐こさと言語表現力の豊かさだが、
これも共同で保育されていることと、子どもながら料理や畑仕事を手伝うという役割の賜物だろう。

子供と一緒に働けるカフェの事例:Mama’s Cafe(ママズカフェ)

岐阜県の多治見市にMama’s Cafe(ママズカフェ)という一風変わったカフェがある。
何が変わっているかというと、お客さんがほとんど子連れのママ(お母さんや女性限定というわけではなく一般客の入店も可能)。
離乳食メニューあり(しかも中期、後期、完了期と3段階!)という子育て経験のある親にとっては痒いところに手の届く配慮。
しかし、なによりの特徴は、店員さんたちが実は「“子連れ”で働いている」ということである。
Mama’s Cafeの事業は、「孤独な子育てをなんとかしたい」、「子供と一緒に働ける場を作りたかった」、
「母親の働く姿を誇りを持って子供に見せたい」、「子育てママの心を少しでも楽にできる時間と空間を提供したい」、
「社会参画のできる場所がほしい」・・・そんな思いをカタチにしたものである。

幼老統合ケアの事例~ウェルネスグループ~

三重県でグループホームを経営するウエルネスグループの代表、多湖光宗さん(49歳)は、11年前、それまで勤めていた東京の大学病院を辞め、故郷で整形外科の開業医となりました。
病院のそばには、多湖さんが経営するグループホーム「ひかりの里」があります。
このグループホームのユニークなところは、同じ建物の中に放課後の小学生を預かる学童保育所があることです。
もともと多湖さんは学童保育所を先に運営していました。ところが子どもたちややんちゃで、保育士の言うことはなかなか聞かず、いじめも起きるありさま。
そこで思いついたのが、子どもたちのしつけに痴ほうのお年寄りの力を借りることでした。
お年寄りと日常的に触れ合ううちに、子どもたちに変化が見られました。保育士が注意しても聞かない子どもたちが、
お年寄りがしかると従うのです。お年寄りが本気でしかり、本気で褒めることで、子どもたちが素直になるのではないかと多湖さんは考えています。

 
 
 
☆何が上手くいっているの?
○木の花ファミリー
・自分のモノという私有意識からみんなのモノという考え方へ転換している
・集団の中で、生産(闘争)と生殖を実現している。
○ママズカフェ
一人の子育てから脱却しようとしている
事業と運営している(=仕事化している)
地域の女共認の基盤になりうる
○ウェルネスグループ
高齢者の役割創出
先人の知恵に学ぶ
上記に挙げた内容は、個人課題→みんなの課題への過程を具体的にイメージできます。
子育てをみんなで担う過程を仕事化し、その先の子供の成長過程で、親以外の人から謙虚に学ぶ機会が生まれています。この一連の流れを一つの集団で包摂している形はまだ少ないと思われますが、上記の成功事例のように充足イメージを抱ける活動が日本の至る所で誕生しています。
次回の記事のテーマは、女子力になります
お楽しみに

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