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2018年11月06日

シャーマンとは何か12~征服部族による統治のために専門の巫女が登場した

前稿「性充足が部族和合を実現する最強の贈与だった」では、
採集部族は平和友好を維持するために様々な贈与をしたが、とりわけ性充足が採集部族間の同類闘争を回避し、部族和合を実現する最強の手段になったことを紹介した。

以下、『皇統と鵺の影人検索キーワードダイジェスト集』「巫女(みこ/シャーマン)」の後半部を要約したもの。

●誓約(うけい)神話は、東の果ての日本列島に流れ着いた多部族・多民族が混血に拠って統一され、日本民族が誕生する過程である。
弥生時代~古墳時代まで、日本列島は縄文原住民族と多数の渡来部族が混在する人種の坩堝(るつぼ)だった。
そこで、部族間の争い事を回避する呪術が、性交に拠る人種的和合の「誓約儀式(うけいぎしき)」である。それによって次代が混血し部族が和合する。異部族間の性交が人種的和合の呪術だったからこそ、巫女に拠る神前性交儀式や神前娼婦などの文化が残った。

弥生期初期の頃は、本来の先住民・蝦夷族(縄文人)、加羅族(農耕山岳民族系渡来人、呉族(海洋民族)系渡来人の三系統に分かれ、その三系統も部族集団に分かれていた。最大の政治(まつりごと)は、それらの勢力の争いを回避する手段として始まった。そこで和解手段として最も実効があったのが誓約(うけい)の性交に拠る血の融合なのである。

その誓約の性交は新しい併合部族の誕生を呪詛(祈る)する神事と位置付けられ主要な「祀(祭・奉)り」となり、神事として奉納する性交の儀式が行われた。
そして誓約の精神こそ民族和合と言う最大の政(祭り)事であり、巫術と称するシャーマニズムに満ちた神楽舞の真髄である。
子宝を得る事も実りの豊穣を得る事も、同じ命を産み出す神の恵みであり、その作業を神の御前で執り行い奉納してご利益を願い、同時に巫女を通して神の声(御託宣)を聞くのである。
この御託宣を得る為のアンテナが、巫女の女体そのもので、オーガズム・ハイ状態(神懸り)の神域を巫女が彷徨う事に拠って、天上神の声が聞えて来る。

●征服部族による統治のために専門の巫女が登場した。
アイヌ語では女性のことを「オイナ」と発音し、「オイナカムイ=女神」は巫術の神である。この「巫術の神」は半神半人で、これが原始神道における巫女の原型かも知れない。しかし、当初は専門の巫女が居た訳ではない。

征服部族長を神格化するために専門の巫女が登場した。
征服地の統治を容易にするには、武力以外の力が必要で、民人が信用する天上からの神の声である。
氏族長の神格化を進めるにあたって、氏族長を神と成し、屋敷を神域化して神社とすると同時に、その后妃(ごうひ/妻)をシャーマン役の女神に任じ御託宣の能力を持たせる。
つまり女神は氏族長の后妃であり、「氏族長(神)の言葉」を后妃に御託宣させることから始まった。
それが段々に様式化され、氏族長の后妃から性交の儀式を執り行う専門の巫女(シャーマン)に替わる。
その女体のアンテナで御託宣を得るオーガズム・ハイ状態(神懸り)の神域を、巫女が彷徨う為の儀式が、性交呪詛という術(すべ)と成って陰陽呪術に発展、後に「人身御供伝説」となる。

定説では、遊女の原型は飛鳥期頃で、神社の巫女が官人を接待した事に始まり、平安期の白拍子も神社の巫女から発祥したとされる。
巫女は神事としてお祀り(祭り/性交呪詛)に拠る神懸り(神霊降臨)の依り代(よりしろ/憑り代)を役目として負っていた。
そこから派生して、巫女が官人を接待する風習が出来上がって遊女の原型が生まれたと考えられるが、その源流は、巫女のシャーマニズムと性交呪詛の誓約神話である。

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