2020年01月06日
人類の起源と拡散⇒Y染色体亜型分布よりも確かな血液型分布
人類の起源と拡散を追求する上では、Y染色体亜型分布よりも血液型分布の方が確かである。
例えば、血液型O型の両親からはO型しか生まれないなど、血液型の遺伝法則は間違いない事実であり、DNAの極一部の配列だけで決められたY染色体亜型よりも、はるかに確かな拠り所である。
また、Y染色体亜型分布の標本数が少ないのに対して、血液型の標本数は膨大にあり、統計的な信頼度ははるかに高い。
何より、Y染色体亜型が現生人類だけの分類にすぎないのに対して、血液型は霊長類から存在する。従って人類の起源を追求する立脚点としては血液型の方が適している。
●類人猿と人類の血液型
テナガザルは、A型、B型、AB型(O型はなし)
チンパンジーはA型9割、O型1割(B型、AB型はなし)
ゴリラはB型10割(A型、O型、AB型はなし)
オランウータンと人類は、A型、B型、O型、AB型
●世界の人種・民族別の血液型割合
社会実情データ図録より
●血液型因子(A、B、O)の人種・民族別割合
血液因子は父親、母親からそれぞれひとつずつ子供にもたらされ、子供の血液型を決めることになる。血液型にはAB型、A型、B型、O型の4種類があるが、その血液型を構成する元は、父親と母親からもたらされるA因子とB因子である。血液型の分布をA因子とB因子の存在確率に直す計算を行った。その結果を示したのがこの表である。
「アルケミストは考えた~世界のABO式血液型分布と、そこから推量されることがら」より。
●血液型の世界分布図
社会実情データ図録より
A型の分布は、ヨーロッパで割合が高い点が目立っている。また北極圏やオーストラリア原住民でも割合が高い。アジアでは、日本も高い。
B型の分布は、インドから中央アジア、西シベリアをへて北極海へ抜ける地域(東南アジア大陸部へも広がる地域)、及び韓国、満州など東北アジア地域で多い点が目立っている。日本もこれに連なっている。
O型は、他の血液型に比べて世界的に割合が高いが、特に、ラテンアメリカで割合が高くなっている。日本はユーラシア大陸の中緯度帯と同様、O型が相対的に少ない。
●血液型から見た民族系譜
社会実情データ図録
これはアフリカ起源説とは全く違う、人類の起源と拡散過程を示している。
アジア起源で人類は誕生し、それがヨーロッパ・アフリカへ分岐していったとも読み取れる図である。
- posted by KIDA-G at : 2020年01月06日 | コメント (0件)| トラックバック (0)
trackbacks
trackbackURL:
comment form