2009年09月29日
人類の起源-1~初期人類の逆境と圧力源=活力源
60年にもわたる自民党政権から民主党政権に変わり、新しい時代の幕開けの予感を感じる今日ころごろです。’05年のマスコミを使ったやりたい放題の郵政選挙を経て、‘09年『大衆の共認闘争の勝利』の時代へと転換した今、時代は私権原理から共認原理(充足思考→実現志向)に転換しつつあることを実感します。
ただし「これまでのやり方ではダメ」だけでは新しい時代の可能性は見えてきません。本当はどうすればいいのか?何が必要なのか?今後の社会の可能性を示す必要性が高まってきています。
いったい、人類はどこで道を誤ったのか? それを突きとめる為には、人類の始源(必要ならサル時代や哺乳類)にまで遡って、個体や集団や社会の存在(or 成立)構造を解明する必要がある。人類の原基構造を解明できれば、その構造のどこが不変部分でどこが可変部分かを知ることが出来る。そして現代社会の諸問題(諸欠陥)と突き合わせれば、どこが変えてはならない部分でどこが変えるべき部分かを突きとめる事が出来る。
(『実現論』より)
今後ますますこの認識が重要となります。そこで、人類がどのように誕生し、どのような外圧に、どのように適応し、どんな集団・社会を築いてきたか?人類の起源にまで遡り、今後の可能性を探索してみたいと思います。
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るいネット『超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界』
霊長類の場合、樹上という第四世界を手に入れたために、外敵との闘争よりも同類との闘争の方が主要な課題となり、この新しい状況(外圧)に適応すべく(同類闘争に対応する本能など存在しないので、本能を超えた)共認機能を形成していった。(実現論『サル時代の同類闘争と共認機能』を参照して下さい。)
最先端の同類闘争に適応すべく形成された共認機能、とりわけその最先端の評価共認は、全ての本能を自らの下に収束させた統合機能となり、同時に(全ての機能を収束させている訳だから)最大の活力源ともなる。
(注:詳しくは、最先端圧力たる同類闘争の圧力に適応する為の最先端機能である共認機能、およびその共認内容を最適のものに収束=統合させる評価共認という、二重に塗り重ねられた共認機能が、個体(の機能or意識)や集団(の成員)を収束=統合させる統合機能となっている。)
これが、霊長類の本質であり、我々が霊長類を共認動物と呼ぶ由縁である。
写真はここからお借りしました。
しかし、重要なのは圧力源である。同類闘争の圧力は、他集団さえ居れば、必ず発生する。そして、猿類・人類は、この圧力を進化の源泉としてきた。従って、同類闘争の圧力こそ、人類の永遠の圧力源=活力源だと云えるだろう。
この点(同類闘争を圧力源にしているという点)は、次代の社会統合の仕組みを考える上で、決して忘れてはならない基礎条件である。
人類は、樹上機能(足の指で枝を掴むことが出来る)を失ったカタワのサルであり、再び外敵圧力をはじめとする圧倒的な自然圧力に晒されることになったが、その場合でも、本能上の武器を失った人類は、より一層、最先端機能たる共認機能にすがるしかなく、従って、共認機能⇒評価共認機能が人類の統合機能である点は、不変である。
従って、人類にとっては(おそらくは社会を統合する場合でも)、評価共認こそが、最も肉体化された最適・最善の統合機能であると云えるだろう。
<人類誕生の地:アフリカ 大地溝帯(グレート・リフト・バレー)>写真はここからお借りしました。
しかし、共認機能は、互いに顔の見える範囲の個体と集団の統合機能であって、そのままでは集団を超えた数百万人もの社会空間を統合する事は出来ない。
事実、約一万年前、人口が増え同類闘争の緊張圧力が高まってきた時、人類は共認原理を集団外にも延長して贈り物(注:それは共生・取引適応の一種でもあるが、私権に基づく交換とは異なる)etcを通じて友好関係の維持に努めたが、約6千年前、外敵闘争の圧力が弱まって性闘争が顕在化し、規範破りの不倫駆け落ち集団によって掠奪闘争の火ぶたが切られた時、共認機能だけでは成す術もなく、本源集団はことごとく蹂躙されていった。(実現論『人類の同類闘争=性闘争から掠奪闘争へ』を参照して下さい。)
本能ではどうすることも出来ない逆境におかれた人類は、500万年に亘って課題を共認し、役割を共認し、あるいは規範や評価を共認し、それらの共認内容に強く収束することによって、個体(の意識)や集団や社会を統合し、活力源として人類は適応してきました。
同類圧力こそが人類の永遠の圧力源=活力源
共認機能⇒評価共認機能が人類の統合機能
この構造は、私権略奪闘争までの霊長類(猿・人類)を貫く不変的な圧力=活力構造です。
互いに顔の見える範囲でしか成立しなかった共認機能が、掠奪闘争の力の原理に対してなす術が無かった6千年前と違い、現代はインターネットなど集団を超えた共認形成が可能な時代へと変わりました。掠奪闘争から始まる私権原理社会は、6千年を経て共認原理社会へと大きく転換しつつあります。その実現に向けて、まず人類の起源にまで遡り『個体や集団や社会の存在(or 成立)構造』を追求していきましょう。
次回、引き続き、人類はどのように誕生し、どのような外圧に、どのように適応し、どんな集団・社会を築いてきたか?に迫ってみます。ご期待ください。
- posted by sachiare at : 2009年09月29日 | コメント (3件)| トラックバック (0)
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comments
性の衰弱が想像以上に大変だったことにびっくりです!!
しかし、
>現在の性は全面衰弱過程を迎えていますが、これはある意味で「自我・私権の性」のリセット過程とも言え、人類の摂理に則った、人類本来の「本源の性」を再生する最大の可能性となり得ます。
と、次の可能性に向かっていることを知り、今は不安よりも期待の方が大きいです☆「自我・私権の性」と「共認充足の性」の違いだけでも驚きました!
次回も期待しています:+☆ヾ(*´∀`*)ノ☆:;:+☆
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