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2019年8月22日

2019年08月22日

【ケルブラン説】水素H・炭素C・酸素Oが媒介する生体内原子転換

原子転換は、K40→Ca39だけではない。
ここでは、ケルヴランがその実験結果から導き出した原子転換を紹介する。出典はケルヴラン著『生物学的元素転換』
「常温核融合は本当だった!その11」より引用。

アルカリループ
「アルカリ・ループは酸素と水素を媒介として四つのアルカリ元素K・Na・Mg・Caが相互に転換するもので、生物界および地質学の領域にも広範に観察される。動植物の代謝作用にも深い関連性を持つ。」
アルカリループの原子転換
カリウムK+水素H=カルシウムCa   カルシウムCa-水素H=カリウムK 
ナトリウムNa+水素H=マグネシウムMg マグネシウムMg-水素H=ナトリウムNa
ナトリウムNa+酸素O=カリウムK   カリウムK-酸素O=ナトリウムNa
マグネシウムMg+酸素O=カルシウムCa カルシウムCa-酸素O=マグネシウムMg

ジオループ
「ジオ・ループは特に地質現象、岩石や土壌における元素転換と密接なつながりをもち、炭素を媒介とする反応が大きな特徴となっている。アルカリ・ループとは別に珪素からカルシウムを生み出す反応は、元素転換において独特の役割を担っている。」
岩石における元素転換は、カビ、微小な藻類、バクテリア、ストレプトマイセスのような放線菌類に引き起こされることが多い。
炭素Cは3個のアルファ粒子、酸素Oは4個のアルファ粒子に相当する。アルファ粒子を単位としてさまざまな元素転換が生じやすいことをこれらの反応は示している。(アルファ粒子とはヘリウム原子核、つまり陽子2個と中性子2個の集合核)
「個々の元素転換には統一性がないように思われるが、アルファ粒子を軸に見ていくとおのずとその法則性が明らかになってくる。」と述べ、アルファ粒子単位やまた魔法数(マジックナンバー)の視点から原子核の安定性を強調している。
ジオループの原子転換
炭素C+酸素O=珪素Si    珪素Si-酸素O=炭素C  
珪素Si+炭素C=カルシウムCa   カルシウムCa-炭素C=珪素Si
炭素C+炭素C=マグネシウムMg  マグネシウムMg-炭素C=炭素C
マグネシウムMg+水素H=アルミニウムAl アルミニウムAl-水素H=マグネシウムMg

バイオループ
このループは、本当はジオ・ループの一部と重なっているのだが、HPでは描きにくいので、別図としている。
「バイオ・ループは有機体にとって基本的な元素が中心となる反応であり、生体における関連性も深い。また常温で気体になる元素は、分子自体が元素転換を起こすという特徴をもっている。」
バイオループの原子転換
窒素N+酸素O=リンP   リンP-酸素O=窒素N 
酸素O+酸素O=硫黄S   硫黄S-酸素O=酸素O
リンP+水素H=硫黄S   硫黄S-水素H=リンP
弗素F+炭素C=リンP   リンP-炭素C=弗素F

メタルループ
αはアルファ粒子、Hは水素である。「メタル・ループは必ずしも全て実証されているわけではないが、遷移金属における元素転換の可能性を示唆するものである。ここでは特にアルファ粒子との反応が支配的な役割を果たしている。ただし同位体が複数ある元素については、その中の一つが当てはまる反応となっている。またこのループより、バナジウムV+炭素C=銅Cu、クロムCr+炭素C=亜鉛Znという反応も考えられる。」

上表のように、原子転換を媒介する原子は、水素H・炭素C・酸素O。
同時に、水素H・炭素C・酸素Oはブドウ糖C6H12O6の構成成分でもある。
途中経路を省略すれば、次のような反応を生体内で行っている。C6H12O6 + 6O2 → 6CO2 + 6H2O
アミノ酸やタンパク質はH・C・Oに窒素Nが加わる。

注目すべきは、生命体を構成する基本元素が、同時に原子転換を媒介していることである。

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