2020年06月18日
これからの共同体社会はどのように創られていくのか-3
前回は、社会的に人と人とのつながりの兆しが緩いながらも出てきた状況が、人類の本質は共同性にあるということに照らしてみてまだまだ進化していく可能性を持っていることを示した。
一方で、現代の先進国においてはセックスレスが普通になりつつあり、貧困をバネに独占欲を起点とした恋愛感情はもはや生起しない社会状況である。これまでの結婚や恋愛観の延長では捉えきれない深い構造的な変化が起きている。特に日本において深刻な状況となっているが、老若問わず無表情あるいは表層的な対応に終始し、感情や本能を封鎖する傾向が高くなっている。これは乳児期の母子親和関係の欠陥や歪んだ仲間関係=いじめからの対人不信や迎合などが要因と想定される。
分断された機能や場を融合していく流れにおいて、共同体的な生産ネットワークで構成する社会はイメージしやすいが、人類的にはより根源的な婚姻=生殖という領域が、生産と融合し共同体として自立してなければ持続できない。今回はいよいよ婚姻について探っていきたい。
- posted by KIDA-G at : 2020年06月18日 | コメント (0件)| トラックバック (0)