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2020年10月7日

2020年10月07日

日本のセックスレス急増は、次代の男女関係に向けた前兆ではないか!?

一般社団法人「性・愛・命の学び舎」代表理事・夏目祭子氏は、日本のセックスレス急増は、逆に明るい未来の前ぶれなのではないかと主張されています。いか、著書『あなたが目覚める愛と性のギフト~至福の男女関係をつくる』から引用します。

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2000年以降の20年間で、セックスレス夫婦の割合が驚くほど急上昇している。2010~17年にかけてのさまざまの調査結果(日本家族計画協会ほか)を見ると、その比率は、なんと2組に1組程度まで増加しています。
たとえまだ若くて肉体的には問題なくても、たとえ性欲自体は持っていても、たとえ相手に愛情をもっていても。それでも、行為そものは「やりたくない」と避ける人たちが、男女ともに、幅広い世代で増え続けているのです。私がこれまで相談を受けてきた人たちの実態と、世の中の情報を照らし合わせていくと、男女それぞれ二つの代表的な理由に集約されることが見えてきました。

まず、男性の理由の第一「疲れるから」。言葉は違いますが「面倒だから」というのも、ここに含まれます。
だけど、「セックス=疲れるもの」という現代の感覚は、実は大きな誤解なのです。本来、男女の性行為は「疲れが癒されるもの」で、「生命力が再生されて、元気が出るもの」というのが当たり前だったのだから。これはつまり、世の中で常識とされるセックスの「方法そのものが間違っている」ことを意味しています。

男性の第二の隠れた理由「イヤらしい気分になれないから」。
これは、現代の男性が、AVを「性の教科書」として学習してきたことから生まれた大きな弊害です。つまり、AVのようにイヤらしく興奮した気分にならないと、セックスができないように「脳の回路ができてしまっている。」のだと、ある40代の男性が証言してくれました。

一方、女性の理由の第一「肉体的に苦痛だから」。
これは、多くの女性が行為の最中に「痛み」を経験していることがあるのです。女たちが苦痛を感じるのは、世の多くの男性が、女性の体の適切な扱い方を知らないことが原因です。つまり、セックスの「方法が間違っているから」。なにしろ、男たちがお手本にしてきたAVは、そもそも「男性が一人で、すみやかに効率よく射精を行うため」に構成された「ファンタジー(仮想の物語)」なのだから。

女性がセックスをしたくない第二の理由は何かといえば「精神的に苦痛だから」。
個人的な問題でいえば、これまでの人生で経験した、さまざまな形の「性暴力」が、個々の傷として残っている場合が少なくありません。また、そうした暴力を受けた経験がない場合でも、なぜかパートナーとセックスをすると「相手に奪われている感じ」や「体を利用されている感じ」がして、あまり嬉しくない、という声も聞きます。
こうなると、世界が数千年前に「男尊女卑の思想」に染められて以来、女性の体が「跡継ぎを産むための道具」、または「男性の性欲を解消するための道具」であるかのように扱われてきた時代の悲痛な感情が、私たちの集合意識の中にも積もっていることも影響しているに違いありません。
だからこそ今、私たちは性行為の方法とイメージの両方を塗り替える必要があるのです。

さて、男女間のセックスレス問題は欧米にも存在します。けれども、これほど急増しているのは日本だけの現象だと、世界からも不思議がられています。「だから少子化が進むのだ」と将来を憂う人たちは多いでしょうけれど、実はこの現象に、逆に「明るい未来」を感じていると言ったら驚くでしょうか。
なぜならこれは、多くの日本人が、これまで常識とされてきた、でも実は「本来の自然な性よりも暴力的に歪められたセックスのイメージや方法」に、無意識のうちにも違和感を覚え、体で拒否し始めたということだから。それなら、歪められる以前の、人間が本来持つ能力を十分に活かした、豊かな性の味わい方を知ることができれば、新しい形での男女の「セクシャルなコミュニケーション習慣」が活発になっていくのではないかと予想しています。

つまり、今のセックレスの急増現象は、いったん古い形のセックスを手放して、日本のセクシャル・コミュニケーション能力が進化する前ぶれとも読めるのです。

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