2021年11月03日
『心地よさ』の感度が上がると知能が発達するのはなぜか
(図はこちらからお借りしました)
『心地よさ』の肌感覚を発達させると、なぜ知能が発達するのか。
それを解明する前提として、「脳が発達するとはどういうことか」を簡単に押さえておきたいと思います。
一般的には、脳は、情報を集約して判断し指令するために作られたと言われています。
ただしその本質は、判断を多様に柔軟に組み替えられるところにあります。
コンピューターのように大量の情報を決められた通りに「処理」するだけではなく、状況に応じて(場合によっては極めて低い可能性に賭けて)、どの情報をどれだけどう取り入れどこに繋ぐかを「思考」できるのが、脳が脳たる所以です。
とりわけ、大脳新皮質の形成以降は、その役割がより顕著になってきます。
従って、脳が発達するとは、組み替えがより多様に柔軟にできるようになることだと言うことができますが、その組み替えの起点となってくるのが、探索回路です。
探索回路とは、文字通り、対象の正体が分からないときや、判断材料が足りないとき、あるいはそれに対応する行動が見つからないときに、それらを探索しようと作動する回路のこと。
そして実は、この「探索回路」と、「皮膚感覚の発達」が、密接に関わってくるのです!!
- posted by nisi at : 2021年11月03日 | コメント (0件)| トラックバック (0)