2021年11月22日
人類と類人猿の違い ~言語獲得編~
今回は、言語の獲得について整理してみたいと思います。
動物は鳴き声で危機を知らせたり、威嚇したり、発情を知らせたりしています。
動物の鳴き声と、人類が獲得した言語は何が違うのでしょうか。
■どこからが言語なのか?
危険やエサの情報を知らせるには、動物と同じように鳴き声で充分でしょう。オランウータンのようにキス摩擦音による子音の組み合わせによる発音など高度なケースも見られますが、基本的には感情の表出や外からの刺激に対する反応がほとんどです。
一方、人類は刺激に対して声がでるのはもちろんありますが、発声をコントロールして言語を産出します。これは複雑さ以外の本質的な違いです。つまり、本能や五感で捉えられる対象を超えた内容を伝えているのが言語なのです。
ちなみに、類人猿を含む霊長類は訓練を重ねても任意の合図に応じて声をだすことはできません。類人猿をヒトの子どもを同じように発話を引き出す訓練(実験)はすべて失敗に終わっています。
- posted by sai-nao at : 2021年11月22日 | コメント (0件)| トラックバック (0)