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2022年6月19日

2022年06月19日

観念機能はどうしてうまれたのか?②~万物を「超越対象」「畏敬の対象」として措定した

観念機能はどうしてうまれたのか?①~不整合を再度統合するための続きです。

 

「一体充足の回路で万物と一体化すると、本能・共認回路で捉えたものとの不整合だらけ」という意識の分断状態に陥り、そこから再統合するためにどうしたのか?

 

再統合のために、自分の目の前にある対象や現象と、一体回路が掴んだものの背後に、「何か」を措定したのではないでしょうか。

そして、こうやって措定したものが、観念の原型なのではないでしょうか。

 

すでに言葉を獲得している現代人でも、「何かを措定した」という感覚を感じられるものが残っています。

 

それが、日本古代より信仰されてきたアニミズム(精霊信仰)で、精霊信仰とは、自然など万物を「超越対象」「畏敬の対象」として措定することです。

例えば、日本人には「八百万神(やおよろずのかみ)」という感覚が根強くありますが、木や石など自然のあらゆるものに神が宿っているとして、古くから信仰の対象にしてきました。

 

観念機能は、不整合を追求するために生まれた。それも、みんなで考えるために生まれた。そう考えると、捉えたものを表現して共有するための精度や、追求を共有して塗り重ねていくスピードを実現するために、現在のような言語としてどんどん進化していったと想像することもできます。

 

続いて、観念機能の誕生と人類の脳回路や脳容量の関連性や変化などを追求していきたいと思います。

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