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2007年01月03日

中国のナシ族はアチェ婚(妻問婚)を最近まで維持していた。

中国の雲南省寧県永寧地区のナシ族は、母系制家族を形成していた。母親の兄弟姉妹が家族として一緒に暮らし(経済活動)、資産は娘が引き継ぐ。子孫を残す為の婚姻は、「アチェ」と言う「友達」と言う意味の男を迎えて性だけの関係を持ち男は帰って自分の家で経済活動をする。
男と女が経済活動をしていると言う事は、性だけの男女関係である。
「中国文化論演習」 平石純子さんの論文『中国少数民族における漢化を考える~雲南省・ナシ族を例に~』に詳しい。

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3.アチュ婚姻―母系制下の婚姻形態
「アチュ婚姻」とは雲南省寧県永寧地区の妻問い婚のことであり、ナシ族以外のいわゆる“中国人”研究者により名付けられたものである。この地区が中国共産党の統治下に入った1956年当時では、成年男女の約4分の3がアチュ婚姻を行っていた。「アチュ」の語はもともとプミ語で「友達」という意味を表すが、永寧ナシ族の間では「アチュ」とは「非常に親密な、すなわち性関係のある友人」という意味に限定して使われており、所属する家庭も経済単位も異なるが性関係のある男女 の結びつき ということを表す。
資料7 母系社会の例
最も一般的なアチュ婚姻は、男性が夜、女性の家を訪ねてそこで一夜を過ごし、翌朝早々に自分の母親の家に帰って、母親の家の生産活動に従事し、家族と生活を共にするというものである。しかし、永寧地区は山地であり、男女双方の家が離れている場合も多いことから、男性が女性の家に数日同居し、その後自分の家に戻るのもアチュ婚姻に含めている。なお、アチュ婚姻の特徴は以下の通りである。
①婚姻関係の成立・解消が簡単
②期間は2,30年続くこともあれば、一晩、二晩の場合もあり、一人が一生の間に関係を持つアチュは数人から数十人
③双方の経済的、感情的繋がりは希薄
④生まれた子供は女方に属し、男性に養育義務はない
ーーーーーーーーーーー・------------
以上引用
おおらかな性の謳歌で、本源的である。本源的という意味は、現在の一対婚は、性は取引道具(つまりお金や身分)に密接に関係しているが、アチェ婚は全くそんな打算とは関係ナシにおおらかに種付けを行っており、それゆえに相手もドンドン替わっていく。元来はそのほうが自然であると言える。

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婚姻制が中国風に漢化されることに対する若者の戸惑いが「自殺」とは…
封建制下におけるロミオとジュリエット(自由恋愛)と似ているようで全く異なっているような。
前者はそれまでの伝統が破壊される絶望感、対して後者は家父長権や世間の常識(当時はこれが伝統)に反発する自由欲求。
やはり全く違いますね。
それにしても一見自由恋愛に見えるナシ族の男女関係はどのようにして成立したんだろうか?総偶婚の変形?興味ありますね。
ナシ族がこのまま中国文明に漢化されるのか(そうなれば若者の自殺が象徴するように民族全体が滅亡する運命を辿りそう)、それともモソ人のように民族の主体性を守ろうとするのか、大変興味あるところです。
日本とアメリカとの関係も重なってきてしまいました^^;
続編を期待しています。

  • 大峰
  • 2007年1月4日 22:47

>大峰さん
>ナシ族がこのまま中国文明に漢化されるのか(そうなれば若者の自殺が象徴するように民族全体が滅亡する運命を辿りそう)、それともモソ人のように民族の主体性を守ろうとするのか、大変興味あるところです。
もう既に漢化されているようです。
写真の嫁入り道具を運ぶ様子が物語っています。(父系制)
またナシ族の男女関係の歴史が分かったら、続編を入れようと思います。
どうぞ宜しく。

  • ヨネ
  • 2007年1月6日 20:27

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