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2009年07月28日

豊かになってゆくのに、少子化が進むのは何で

「うちはお金がないから子供はこれ以上産めない」という言葉をよく耳にします。
しかしよく考えると、近代化が進み豊かになっているにもかかわらず、少子化が進んでいます。
これはなぜでしょうか?
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(写真は<リンク>よりお借りしました)
日本では戦前は「産めよ増やせよ」という言葉があったように、子供をたくさん生むのは集団期待でもあったわけです。
事実、私の祖父や祖母の時代は兄弟は5~10人くらいいるのが普通でしたし、両親の世代でも5~6人くらいが平均といっても過言ではないようです。
私の世代になるとせいぜい2~3人、今の20代、30代くらいになるとせいぜい1~2人くらいが普通ですね。子供なしも結構います。
で、上記の言葉通り、「経済的に楽ではないからこれ以上は子供は育てられない」となるわけですが、どう考えても祖父の時代の方が貧しい!
今回はその原因を考えて見ました。
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以下に、合計特殊出生率の推移(日本及び諸外国)(厚生労働省「平成13年度人口動態統計特殊報告」「人口動態統計」より)のデーターがあります。
(注;「合計特殊出生率」=人口統計上の指標で、一人の女性が一生に産む子供の数を示す。(Wikipedia
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戦後のベビーブームは特殊な時期としても、以降豊かになるにつれ徐々に「合計特殊出生率」が下がっていきます。
グラフを見ながら当時から現代までの社会状況を整理してみると、
□戦後の復興時期から国を挙げて豊かさ追及が始まります。
□そんな中で日本人は世界でもまれにみる勤勉性で生産力を挙げ、市場を拡大してゆきます。
□また一方で、近代化≒工業化に伴って、都市化が進み、農村から都市部へ人口が集中します。
□この頃から「学歴」が出世の重要な要素となり、そのため教育にお金が掛かるようになり、日本は高学歴化してゆきます。
また、別の興味深いデーターがあります。
下記の「恋愛結婚・見合い結婚構成比」グラフですが、’65~’70頃を境に恋愛結婚の方が多くなっています。つまり結婚はそれまでの「家」としての課題から、「個人の自由選択課題」へと移行してゆきます。
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(「終戦直後~現在の日本:恋愛結婚と離婚率の増加の関係」より)
□’70といえば、日本が先進国の仲間入りを果たし、豊かさが実現されたとみなされる頃です。
□さらにその後のウーマンリブに代表されるように、女性の社会進出が進み、自己実現がまことしやかに叫ばれます。
このような流れを見てみると、
「豊かさ追求」「市場拡大」「都市化」「個人の自由」「豊かさ実現」「自己実現」というように、世の中のあらゆる課題が、集団課題から個人課題にいつの間にか変っています。
つまり、子育ても集団課題から個人の課題に変っているのでは?
このあたりに豊かになってゆくにもかかわらず少子化となる原因がありそうですね。
この続きは、次回でもう少しまとめてみたいと思います。
~saah

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人類の性の本質を考えるにあたって、サル・人類が持っている共感機能に遡って再考してみました。
るいネット「RE:共鳴回路と共感回路について教えて下さい!」
より
>問題は人類は(正確に言えば共感機能が生み出されたのはサル以降なので、サルは)何故共感回路という、「相手を同一視することによる充足回路」を作ったかです。言葉を換えれば、何故このように相手同一視の回路を「快感回路」にする必要があったかです。
おそらくこれの回路が形成された理由は、「相手を同一視できない事に対する不全(マイナス)」があったからでしょう。つまり相手(同類)が敵であったことに由来している、と思われます。
>つまり不全感=飢えと恐怖の塊であった(かつ本能ではそれは解消できない苦しみ)に見舞われた原猿達がこの不全の苦しみを解消する(和らげる)為に、(敵であると思っていた)相手を自分と同一視する→そのことによって充足回路=不全解消回路が作動するという、本能には無い回路を形成した、これが共感回路の原点です。その後この機能を発達させる事によってサルと人類は、多様な感情及び表情や言葉などの表現手段を発達させていく事になります。
ほ乳類全般に於いても、共鳴回路というものは存在します。
外敵に対して、集団動物が一斉に鳴き出したり、同じ行動をとる事は観察されており、また、集団動物でなくとも幼少期に狩りの仕方等を学ぶ=模倣も共鳴回路を下敷きにしたものかも知れません。
しかし、そのほとんどは外敵に対する危機察知や、捕食のための機能であり、サル・人類が持っている共感回路のように充足感(快感)を伴うものではないと思われます。
サル・人類の相手同一視から生まれる充足感(快感)が人類の男女間引力の基底部にあるのは間違いないのではないでしょうか。

  • The Ginyu Force
  • 2009年10月28日 18:23

原猿弱オスたちが本能混濁という逆境で獲得した共感機能が、現代人類の充足(共感充足)の源となっていることが分かります。
では、この共感機能(回路)は、脳回路としてどのようにして形成されたのか?とても気になるところです。
「共感回路はどうやってできた??」(ブログ:生物史から、自然の摂理を読み解く)より、 
●初期原猿の脳
「視覚情報(ボスザル、隣の弱雄)→大脳辺縁系(恐怖回路へ接続)」

∨  
●原猿から真猿へ(共感回路の獲得へ)
「視覚情報(隣の弱雄)→認知回路(新皮質)→大脳辺縁系
(相手の表情から) (追従回路、親和回路等)」
なんと!恐怖や警戒の対象を、「認知回路(新皮質)」を経由して、安心や充足の対象へと転換していった! 
共感回路の獲得、この脳回路の飛躍的な進化に驚かされます。

  • echo
  • 2009年10月28日 23:22

>共感の生命は、相手(=自分)の期待に応望することによって充足を得ることである。これが、サル・人類の意識の、第一の統合様式たる共感統合の原基構造である。
原基的な「共感機能」は原猿時代に形成されたものとありますが、突然変異などで急に出来上がったものではない様ですね。何度も世代を繰り返し脈々と塗り重ねられ獲得していったもの、という内容の記述がるいネットにありました。→(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=1549&pgh=0「原猿における共感機能の進化の流れ」)
しかし、現代人にとってこの当たり前の共感機能も、外圧(貧困)を克服し、集団も解体してしまったという環境では、退化の道を歩んでいる様にも思えてしまいます。(そう簡単には退化しないとも思いますが・・・)
改めてこの原基構造を認識するということは、これからの人類の可能性を模索する上で重要な認識だと思いました。

  • mine
  • 2009年10月29日 10:50

◆ペットに関する面白い記事がありました。
>猫の癒し効果で、家で猫を飼っている人は心臓病になる確率が約3分の1になる、という研究結果が発表されました。こちらの研究、10年にわたって4300人以上のアメリカ人(30歳~75歳)を対象に行われました。AdnanQureshi博士も、「効果があるとは予想していたが、これほど大きな効果があるとは思わなかった」とコメントしています。精神的なストレスや不安が、心臓疾患に関係があることは今や周知のことですが、ペットから“癒し”を得ることで、ストレスを軽減できているようですね。(PETST:リンク)
>ペットである哺乳類の段階では、恐怖や怒り、愛着、喜び、悲しみ等の情動を持っています。これらの役割を持つのが大脳辺緑系です。(リンク)
餌付けされた犬猫(ペット)は、餌を与えてくれる飼い主に依存しているので、飼い主に対して、喜びや、愛着,甘えなどの情動を発信します。そして、警戒心のない安らいでいる行動が、人間には癒しを感じさせてくれるようです。
つまり飼い主に全面依存しているペットは、警戒心も解除されるので安心環境を提供してくれて「癒し」を感じられるのでしょう。
しかし、ペット(哺乳類)は飼い主に依存しますが、相手に同化して共感する能力が殆どありません。
それよりも、人類における最大の「活力源」は、共感機能の作動(≒お互いが分かり合える)だと思います。
お互いの存在を分かり合えて、役割~評価される関係です。
つまり、人類の共認機能からすると、仲間集団の中で自分の行動がみんなに役立ち喜ばれる事が最大の活力源であるという認識は大切だと思います。
収容するだけの老人ホームや、何もしないでも食べていける(≒期待されていない)環境での活力不全をペットで癒すよりも、期待される役割(=応望できる仲間)が必要という事に成ります。

  • 猪飼野
  • 2009年10月29日 20:59

今日は~^^またブログ覗かせていただきました。よろしくお願いします。

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