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2009年07月05日

日本人形成のシナリオ~研究の進捗状況

久しぶりに「更新世から縄文・弥生期にかけての日本人の変遷に関する総合的研究」のHPを覗いてみたら、研究の進捗状況がアップされていましたので紹介します。
↓沖縄、ハナンダー洞穴の入り口(写真も上記HPよりお借りしました)
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2009年4月7日、国立科学博物館分館に研究代表者・研究分担者・連携研究者が集まり、研究の進捗状況を確認すると同時に、今後の研究方針、成果のまとめ方等について話し合った。以下に2008年度中に行なった研究の成果・進捗状況の概要を記す。
①旧石器時代人骨の形態と年代の再検討
・沖縄の港川人の下顎骨について詳しい検討を行った結果、縄文人とは形態的に異なる面があることが明らかになった(海部・藤田・河野・馬場)。
・沖縄のハナンダー洞穴と山下町から出土したシカ骨の齢査定を、セメント質を利用して行なえるかどうか、試してみている。しかし、沖縄の場合、セメント輪が果たして規則的にできるものかとの疑問もあり、実際には咬耗を中心とした研究になる可能性が高い(諏訪・藤田)。
・沖縄の武芸洞で2007年に発掘された炭化物とマイマイ化石の年代測定を行なったところ、12,000~15,000年前のものであることが明らかになった。洞穴の生活面はこの年代よりも新しい(松浦・近藤)。
②縄文時代人骨の形態学的調査とDNA分析
・DNA分析により、北海道・東北地方縄文時代人の一部はシベリア起源である可能性が示唆された(Adachi, Shinoda, et al., 2009)。
・与那国島潮原遺跡出土人骨のDNA分析を行い、先島地域のグスク 時代以降の集団の遺伝的な特徴を明らかにした(Shinoda and Doi, 2008)。
・2008年10月、富山市小竹貝塚から、縄文時代前期のものと思しき人骨(少なくとも2個体)が富山市教育委員会埋蔵文化財センターによって発見された。この人骨の調査・分析を依頼され、現在クリーニング中であるが、今後、形態のみならずDNA、食性分析なども行なっていく予定である(溝口)。
③北部九州の縄文~弥生移行期に関する人類学的再検討
弥生開始期の年代は500年程度遡らせるべきだとの見解に従って、改めてコンピューター・シミュレーションを行なった結果、渡来系の人々は、これまで以上に緩やかな増加率で土着縄文人を圧倒し、人口比の逆転現象を起こし得ることが示された。(中橋・飯塚、2008)。
④縄文・弥生時代人の食生態
人骨試料を使って、全国的に、縄文早期・中期・後期および弥生(および続縄文)時代での食生態を検討した。結果、植物と魚類の組みあわせという視点では、弥生時代においても、縄文時代から食生態に大きな変化は見られないことが明らかになった。(米田ほか、2008)。
⑤頭蓋・四肢骨計測値の地理的変異パターンにおける時代間差の分析
縄文・古墳時代の頭蓋・四肢骨計測値と気温などの環境変数との間の試行的な分析を行なったが、引き続きデータを増やし、再分析を行なう予定である(溝口)。

当ブログでの追求経過と対照してみると、
①の話は新聞でも取り上げられて、当ブログでも紹介したとおりです。
②は、当ブログで追求したとおり、シベリア起源の縄文人がいたことを裏付けるものになりそうです。
③は、民博の唱える較正年代に基づくシミュレーションで、弥生の大量渡来説が緩和されます。
④は、「縄文~弥生で食生態に変化がない」という結論だけでは、植生や水耕稲作との関連がよくわからないのでなんとも言えません。詳細を見てみたいです。
9ヵ月後に「新シナリオ」がアップされるのが待ち遠しいですね。

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>闘争存在である男性は、闘争課題があるとがんばるものの、闘争圧力がなくなると途端に「怠ける」ということ。外圧依存型の闘争性や勤勉性はもっているものの、何もない時には怠けがちなのがオスという生物なのでしょう。<
なるほど。
外圧適応態としての生物は、
  女(メス)は安定存在
  男(オス)は変異存在
の両方で適応(新たな外圧変化には自らも変化(外圧と闘争)し、そして集団として適応⇒安定)してきた。
従って外圧に適応する為に変異するということは、言い換えれば外圧が低ければ変異(状況打開)の必要もなくなるので、闘争しなくなる、というのが男なんでしょうね。

  • saah
  • 2009年10月3日 12:53

>このように考えると、「勤勉」は女原理なのだと思います。
なるほど、確かに実感するところです。
例えば学生時代“コツコツと勉強する…”なんてことも殆どは女の子でした。(それに対し男は“一夜漬けの一発勝負”)
>今後、充足発の実現方針を出していくのは、男原理の闘争過程ですが、たゆまぬ努力の源泉である勤勉さは、女原理の勤勉さであると思います。
今や闘争の中身が私権から共認に以降した以上、何よりも認識力(構造認識)が勝負を分けるのであって、また認識力(構造認識)は事実の追求→統合である以上、「勤勉」さが必要です。
そうであれば「勤勉」性を持っている日本人は最大の強みを持っていることになります。勝ち残っていけるのではないでしょうか。

  • R
  • 2009年10月3日 20:49

とても面白い見解だと感心しました。
これを読んで、私はさらに次のように感じました。
◆生物のオスは、危機や外圧を活力源として闘争活動(本能)がセット
◆人類は、お互いを同化して理解し合えるという「共認」能力で集団を形成する事で、生き延びてきた
◆人類のオスは、メスが皆の充足・安定を高める事で活力を得るという実例から、メスに同化して主たる活力源を外圧から、仲間充足に転換した。(=これが日本人の勤勉さ)
※多くの部族が日本人的な勤勉さを持ち合わせていないのは、殆どの部族が略奪闘争に巻き込まれて私権意識に染まってしまったからなのだと思います。(≒金を儲けて楽をする事を活力源にした)

  • 猪飼野
  • 2009年10月3日 21:52

>これを逆に見れば、女性は身近な皆の充足・安定のために働いてくれているということです。自分の勤勉さが、皆の充足・安定につながるとわかるうえ、主体的に動いていけば、皆の充足・安定を高める課題(期待)は無数にかつ常に存在します。
母親もそうですが、祖母もそういう存在だったなぁと思い起こされました。
常に動き回り、庭の草むしりや近くの畑で野菜を育てたりしていました。
それは、皆(家族)の為に何が出来るか(=応望できるか)?という事を当然の様に考え、役割を見つけていたのだと思います。
そして男はそれをみて、安心して外に出る(=課題に向かう)。
実は、女性の方が男性よりも課題(期待)を見つけるのが上手なのでは?と思いました。

  • mine
  • 2009年10月3日 22:33

アフリカの多くの民族では、生産労働というのは女性と思春期前の子供が行うものであり、男性は思春期以降は外敵との闘争と狩猟、祭事に専念するという伝統があったそうですね。アフリカでの人口爆発のおきやすさというのは、家計を支える労働人口=思春期以前の子供が男性よりも頼りになるという伝統的発想と無縁ではないという説を読んだことがあります。
アフリカ以外の社会でも、生産労働の主力を女性が行っていた伝統社会は多かったように思えます。男性が生産労働で重要な役割を果たすようになったのは、牧畜社会の出現によって生産労働と肉食獣&他の牧畜部族からの家畜の防衛が分かちがたく結びついたのが契機になったように、私には思えます。

  • ウミユスリカ
  • 2009年10月4日 00:27

saahさんこんにちは。
外圧が強い時は、、「突破」とか「克服」といった危機発、不全発の意識が強く生起しますが、、
充足状況では、この充足状態をいかに維持し続けるか、どうしたらもっと充足できるか、といった充足発の意識になるのだと思います。
そしてこれを主に担うのは女(メス)の充足、安定役割なのだと思います。

  • yama33
  • 2009年10月6日 19:52

Rさんこんにちは。
仕事に置いて「一発勝負!」をかける場面、多々ありますよね。
その舵取りが会社の命運を左右する様な場合すらあります。リーダーはその判断を間違わないためにあらゆる情報を集め状況判断し皆を導く。その礎となるのは追求力と認識力。これは一朝一夕に身に付くものではありません!
学科試験の時の様な自分発の一発勝負ではなく、皆の期待を背負ったみんな発の一発勝負には、たゆまぬ努力に基づいた事実追求力と認識力、つまり答えを出す力が試されるのだと思います。

  • yama33
  • 2009年10月6日 20:02

猪狩野さん、コメント有り難うございます。
何故日本人だけがこの「勤勉性」を今なお堅持できたのか。とても興味があります。
民族のルーツや気象、地勢などさまざまな要因関係していると思いますが、ここはもっともっと調べてみたい内容です。
ちなみにこの「勤勉性」の対極にあるのが「略奪」なのだと思います。
こつこつ積み上げるのではなく、必要ならば奪ってくる。もっとも生産性の高い行為である反面、秩序がガタガタになる。
日本の勤勉性の背景には、地域的にこの略奪闘争に巻き込まれ難かった、という事実が大きいと思います。

  • yama33
  • 2009年10月6日 20:20

mineさんコメント有り難うございます!
男の闘争、女の充足、これは無関係のものでなく、むしろ充足存在の女性によって男はより闘争に向かうことが出来、そのことが安心基盤に繋がり更に女性の充足性をアップさせる。
「闘争存在」「充足存在」が両輪となって初めて十全な関係として昇華出来るのだと思います。

  • yama33
  • 2009年10月6日 22:11

ウミユスリカさん、興味深いお話、有り難うございます!
世界の様々な民族の生活様式、生産様式は調べてゆくと千差万別、とても面白いと思います。様々な情報をこれからもどんどんコメント下さい!お願いします!!
このブログで勉強してゆく中で、生産様式と、その集団・共同体の在り方は密接に関係している、と感じています。そしてその集団様式の基底部に「婚姻様式」があるのだと思います。
私たちが絶対だと思っている現在の集団様式や婚姻様式も決して絶対ではなく、むしろ人類はその外圧や生産様式によって柔軟に婚姻様式も変化させ適応してきた。
その事実を追求する事は、これからの社会を考える上でも有意義な勉強と考えています。

  • yama33
  • 2009年10月6日 22:24

>(労働=闘争を男原理と直結させて理解する欧米人にとって、ここは理解しにくいでしょう)
確かに日本的な勤勉さは、欧米人には理解し難いのだと感じます。
日本と欧米の男性の労働の捉え方の違いとして、私権に対する収束度の違いや個人主義のへの染まり具合も影響しているように思いました。
まるでチームプレーを重視する日本に対して個人プレーに走る欧米の図式のように。
でも日本の勤勉さも戦後のアメリカ支配によって、現在ではかなり変質してきていますがね。

  • オールグリーン
  • 2009年10月6日 22:43

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