2009年11月10日
サル・人類の機能獲得と弱点3 ~共感充足から+統合へ、そして共認統合へ~
人類の男女関係』の成立過程について、サル段階に遡り復習を始めました。
今回は3回目です!!
前回(サル・人類の機能獲得と弱点2 ~共感充足から+統合へ、そして共認統合へ~)
の続きとなる、 「実現論:前史ホ.サル時代の雌雄分化」を紹介しようと思います。
いつも応援ありがとうございます
まず、いつものをヨロシク。
これまでに見えてきた、全く新たな進化機能の実現=【 共認機能 】を獲得したサルですが、その新しい進化機能にも弱点がありました・・・。
順を追って見ていきましょう・・・
「実現論」前史:ホ.サル時代の雌雄分化
からの引用です。
だが、共認機能は決して完璧ではない。それは、必然的に自己の破壊回路を生み出して終う。期待・応望回路は、役割充足欠乏(=期待に応えている充足の欠乏or 期待され認められることの欠乏)を生み出す。とりわけ評価共認は、期待・応望回路の周りに「与えられない期待や評価」に対する欠乏の塊を生み出し、そこから他者否定と自己賛美(正当化)を目的とする自我回路が形成される。(前述した-捨象+収束の+=ドーパミン快感回路で形成されている。)この自我回路が形成するのは、全て「与えられない期待や評価」の代替物であり、従って全てが実在しない幻想である。また「与えてくれない」相手や集団に対する他者否定と自己正当化の塊なので、共認の敵対者とも破壊者ともなる危険性を秘めており、言わば共認機能が生み出した鬼っ子である。
サル・人類が飛躍的に進化を遂げた共認機能ですが、その弱点となる自我回路は共認形成の阻害や破壊をしてしまうのです。
そして、この存在理由=役割を巡って、真猿以降、メスに決定的な変化が生じる。真猿集団は、同類闘争(縄張り闘争)を第一義課題として共認している。本能に基づく外敵闘争なら、メスも闘える。例えばライオンの雌はシマウマを倒せるし、サルの雌もリスを蹴散らせる。ところが、本能に基づく外敵闘争ではなく闘争共認に基づく同類闘争になると、同じサル同士の闘いなので体格が劣るメスは全く戦力にならない存在となり、存在理由を失って終う。その結果、メスは極度に依存性を強め、首雄に強く依存収束する(強固な依存収束回路を形成する)と共に、、首雄の性的期待に応望すべく、自らの全存在理由をかけて性機能(挑発機能や発情機能)を発達させてゆく。例えば、メスの尻は赤く膨れ上っているが、これはオスを挑発する為であり、一定期間だけであった発情期も次第に延長されてゆき、最も進化した真猿では、遂に年中発情することが可能な状態に至っている。かくしてメスは、首雄に対する性的役割(広義には解脱充足を与えること、その中心が性的充足を与えること)を、自らの第一義的な存在理由とする性的存在となる。従ってメスの脳回路は、存在理由の欠損を原点にした強力な首雄収束⇒性的役割収束⇒性機能収束の共認回路が主軸になっている。首雄との雌雄解脱共認を主回路としているとも言える。もちろん、それが生物を貫く雌雄の差別化というベクトルに合致した、一つの進化形であることは、言うまでもない。
しかしメスは、その決定的な役割欠損から、依存収束と同時に強力に自我収束しており、依存収束回路と自我収束回路が強く相乗収束し易い。とりわけ、性闘争の本能回路と自我回路は共に「自分以外は全て敵」とする回路なので、性闘争回路と自我回路は不可分に相乗収束している可能性が高い。但し、不可分と言っても、夫々の回路の伝達物質は異なるので、自我回路(ドーパミン)を刺激しなければ、純粋な期待・応望(役割欠乏=エンドルフィン)に基づく首雄収束⇒応望収束⇒性機能収束の回路が作動する。しかし、自我回路が刺激される時、メスの生殖収束→性収束は闘争集団の統合を乱し衰弱させる恐ろしい分解力・破壊力となって現れることになる。もっともサルの段階では、メスは集団を離れて生きてはゆけないので、その矛盾は集団統合の乱れや衰弱として現れはしたが、決定的な破壊にまでは至らなかった。
(中略)
最後に、サルの婚姻様式について簡単に見ておこう。(中略)重要なのは、この集団が雌雄の解脱共認によって成立し、統合されているという点である。もちろん、その解脱共認の中心を成すのは性的な期待と応望の共認であり、この様な雌雄解脱共認は、驚くべきことに闘争集団である真猿集団においてもその核として存続し続けるのである。
言うまでもなく、真猿集団は闘争共認によって統合された闘争集団である。しかし、戦力にならないメスたちは、その闘争集団の中央に、あくまでも原猿と同じ雌雄解脱共認の世界(=生殖集団)を形成し続ける。つまり、メスはあくまでも生殖集団を拠点とし(メスの生殖収束)、首雄との雌雄解脱共認を存在の武器とし続けた(メスの首雄収束)。従って、真猿の婚姻制も首雄集中婚が主流で、中央に首雄とメスたちと子供たち、その外側にオスたちという、絵に描いた様な内雌外雄の同心円の隊形を取る。この、あくまでも生殖集団=性的な期待・応望に基づく雌雄解脱共認に収束するメスの習性は、原猿・真猿・人類の極限時代、そして遂に闘争を放り出して生殖だけの家庭を不可侵の聖域として形成した現代に至るまで一貫しており、全く変わっていない。
この図が表している様に、原猿と真猿では集団形成が異なります。
とりわけ、真猿集団の「メス」は、
🙄 マスは性的依存を強化し生殖集団を拠点とした(=メスの生殖収束)
🙄 首雄との雌雄解脱共認を存在の武器とし続けた(=メスの首雄収束)
🙄 従って、真猿の婚姻制も首雄集中婚が主流である
と、生殖集団をより強固に形成する存在となりました。
これって現代にも似たものがありますね。
・・・そうです! 家庭空間 がそれと言えます。
「聖域」として不可侵な空間は現代に至るまで一貫しており、全く変わっていないとも言えます。
次回からはいよいよ「人類」です!!
大地に落ちたサルは、まさしく極限の世界を強いられます。
お楽しみに・・・
- posted by minene71 at : 2009年11月10日 | コメント (11件)| トラックバック (0)
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はじめまして。
すばらしいブログですね!
いろいろと記事を読ませていただきながらうなってしまいました。
僕は恋愛学を専門に勉強しているのですが、
とても参考になる記事が多かったです。
下記ページに勝手ながらリンクを貼らせていただきました。
http://mote7.com/kanri.html
また、遊びに寄らせてもらいます。
人類の誕生は2足歩行であるとする説が一般的だと思いますが、疑問を感じます。
足の指が先祖返りし、樹上生活できなくなったカタワのサルが先ず必要な機能は、外敵から逃げ隠れることだと思われます。
餓死寸前の状況の中で逃げ隠れるためには、いかに効率的に運動できるか、少ないエネルギー代謝で動けるかが命綱になります。
2足歩行の運動エネルギーの高効率性について、アリゾナ大学の研究チームが、直立2足歩行は4足歩行よりずっと運動エネルギー上効率的だったとの研究成果を発表しています。
リンク
2足歩行は、樹から落ちた類人猿の段階で獲得されたとは考えられないでしょうか。
より少ないエネルギーで逃げ隠れ、生き残るために、運動機能の発達として2足歩行を始めた。
その後に、圧倒的な外圧状況に晒され続ける中で真猿時代に獲得した共認機能に先端収束し、観念機能を進化させて人類は人類となっていったと考えられないでしょうか。
2足歩行の結果として、手を使った道具の高度化、脳容量の拡大、それを支える骨格、喉の構造変化=複雑な音声機能などが獲得されていったのは確かだと思います。
恐らく、2足歩行したが観念機能を獲得できず絶滅していった種も多々存在していたのではないかと思います。
2足歩行が人類の起源ではなく、観念機能の獲得こそが人類の起源だと考えた方が論理整合すると思います。
「二足歩行はエネルギー消費的に効率が良い」という説に興味を持ちました。確かに、二足歩行は燃費の良い移動手段(駆動形式?)と思います。
柴犬などの小型犬でも、散歩の際にリードを引っ張る力はすごいですよね。幼児ならば簡単に引きずり回せるほどの力があります。ということは、四足の動物はそれだけの力で地面を蹴っているわけで、すなわち、その分のエネルギーを消費していることになります。もっというなら、高速で走る能力がある分、骨格や筋肉も人間よりポテンシャルが高いけれども、同時に、平時もそれを維持するため体の割りに高いエネルギー消費をしていることになるのでしょう。
生物は、節約家であるといいます。進化の最先端の可能性に対しては高いエネルギーを投入するものの、削減できる部分は極力削減して、無駄のない生命維持を行います。飢餓を前提に進化してきたのが生物ですから、当然のありよう。人間も例外ではありません。
我々の脳が、全エネルギーの20%をする器官であるならば、人間がそこに可能性収束しているのは明らか。かつ、摂取可能なエネルギーは(飢餓状態の中では)限られているので、無駄遣いしている分を脳の維持にまわさなければなりません。そのための二足歩行だったのではないでしょうか。
つまり、二足歩行をして脳容量が大きくなったという通説の逆。脳容量を大きくするために二足歩行を採用した、という仮説です。
いかがでしょうか。
最古の人類(ラミダス猿人)について面白い記述がありましたので紹介します。
彼らは、その骨格から判断すると「樹上生活」と「直立二足歩行」ができたらしいのですが、そのどちらに対しても中途半端な体型であったようです。
>ほぼ最古の人類(ラミダス猿人)の化石が復元された。樹上生活と直立二足歩行ができたらしい。これは、「草原への進出で二足歩行」という従来の説(草原説)を否定するものと言えるだろう。
チンパンジーのように足の親指で枝をつかむことができ、森林では木登りも得意だが、平地では直立二足歩行をしていたとみられる。 発見場所はアワシュ川中流域の遊牧民が暮らす半砂漠地帯だが、当時は開けた森林だった。
骨盤上部の構造からは、現生人類と同じように身体がS字カーブを描き、直立二足歩行をしていたと推定されるが、骨盤下部は木登りに向く構造。足には土踏まずのアーチ形状がなく、長距離の歩行はまだ苦手だったようだ。(http://openblog.meblog.biz/article/1810925.html)
二足歩行にも樹上生活にも不利な体を持ってしまった彼らがどうして生き残れたのでしょうか。
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共同体社会と人類婚姻史 | 人類の進化 3 人類進化の主要動因は過酷な生存圧力からの観念機能の発達
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