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2020年11月18日

日本人の性意識はどうなっているのか? -7

“元始、女性は実に太陽であった。”

平塚雷鳥により、1911年に婦人文芸誌「青鞜」創刊の辞に記された有名な文言である。この言葉ほど近代、曲解されてきたものはない。本質は下記の文言のなかにある。

“潜める天才を、偉大なる潜在能力を十二分に発揮させる事に外ならぬ。”

このことは、まさに太陽のごとく、(男を)育てることにあるのではなかろうか?

現代ではそういう意識を持っていないし、むしろ年配者には男が女を育てるという風潮もあった。がそれは、自分にとって都合のいい女に育てることに過ぎず、女側から見れば、そんなチンケな目的では充足しないし、本来の女性の持つ力を発揮できない。今回は、そういう女性本来の持つ充足性を探りたい。

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 現代でも、「いい女」の代表例として挙げられることの多いお二方の記事を紹介したい。そこで女性本来のもつ力、男との関係、役割意識を感じ取っていただきたい。お二人とも、まさに太陽のようにあまねく世の男たちを照らしてくれる存在だといえるのではないだろうか。

 

夏木マリさんの“いい女”論。「男を成長させるのが本当のいい女」

★男が思う“いい女”は一晩一緒にいてくれる女

「“いい女”って……、本当にとても難しい問題ですよね。私、自分で“いい女”だなんて思ったことないもの(笑)!」と夏木さん。

「男性の場合は極端な話、仕事が出来るとかお金持ちだとか学歴が高いといった、分かりやすい“いい男”像っていうのはありますよね。でも、女性の場合は、一見して“いい女”かどうかを見極めるのは難しいと思う。そもそも万人に“いい女”なんていないと思うし」(夏木マリさん以下同)

とは言え、巷にあふれる男目線の“いい女”像には異論もあるようで。先日、ある番組では「男が思う“いい女”は一晩一緒にいてくれる女でしょ」との発言も。

「そう思いますね。でもそれは、男性にとって単に都合の“いい女”でしかないでしょう」
そんな女性ばかり求めている人には女性の本当の素晴らしさがわからないのではと夏木さんは言います。

「若い時は男性も、好みの容姿かどうかだけで女性を選んだり、歳を取ると、今度は若いというだけで連れまわしてみたり。まぁ、そういうことがいけないわけじゃないけれど……」
そこで巡り合えるのは本当の“いい女”ではないようです。

「男にとって本当に “いい女”は、2度と離したくないと思えるような、ずっと長く付き合いたい女ですよね」
一晩ではなく一生付き合いたくなる“いい女”こそ「本当のいい女」というのが夏木さんの説。
ではそういう“一生モノのいい女”とはどういう女性なのでしょう?

★女性を育てていると思っているのは男性の勘違い!?

「私はそれは男性を育ててくれる女だと思うんです」
女性が男性を育てる?

「そう。普通は男性が女性をいい女に育てると言うでしょう。でも、男性が“いい女”を作れるかって言ったら、私は無理だと思います。逆に女性は“いい男”は作れるんじゃないかしら。少なくとも私は“どうしようもないな”と思う男性でも、ある程度いい男にする自信はありますね(笑)」

なるほど。とかく男性は知識や財力をアピールして、女性をリードしたがるもの。そして、若い女性を“自分色に染めてやろう”なんて思ったり……。

「でも、男性が育てていると思っていても、女性って意外と男性の色に染まらないものだと思いますよ。女性って現実的だし頑固な生き物だから。男性が気付いていないだけ(笑)」

昔は女性が三歩下がって男性の後を付いてくるのが良しとされていました。けれども近年では女性も仕事をもち、キャリアを重ね、ある程度の収入を持って自立している人がほとんど。時代が変われば男女の関係も変わってきて当然です。なのに、相変わらず日本の男性の恋愛観は昔のままのようで。

「特に日本は子ども文化というか、若い女性がいいと考える男性は多いですよね。連れて歩くには若くて可愛い女性の方がいいのもわかるけど」

でも連れて歩くためだけの存在だったら、アクセサリーと一緒。そのうち飽きる表面的な関係しか築けません。

「そういう女性に魅かれる時期があってもいいと思いますけど、本当にいい男はある日気付くと思うんですよ。それだけじゃダメだなって。それに気付いた時が、本当に“いい女”をゲットできる時なんじゃないかしら」

★媚びるのでなく、上手に甘えられるのは“いい女”

自分にとっての一生モノのいい女を見つけたとしても、お互いが幸せになれてこその恋愛関係。男性、女性である前に、人として、お互いを尊重できることが大切だと言います。

「基本的に優しさがない人はダメ。特に一対一で付き合うなら優しさは大事でしょうね。相手を思いやるとか、リスペクトするとかね。自立していても自分が一番じゃない人がいい」

「あと、ちゃんと人の話を聞くというのは、人としての優しさだと思いますね。相手を気遣うのと、媚びるのは違うってことです。媚びるのは何かギフトを求めている気がします。気遣うのは無償のものでしょう」

 

もう一人の岡本太郎と呼ばれた岡本敏子さんは”歓びの天才”だった

■太郎さんと敏子さん
79歳でこの世を去る直前まで、
キラキラとした少女のような笑顔で笑う女性。
まるで初恋のように、愛する人について語る女性。
まるで母のように、温かく優しく微笑む女性。
それが…、岡本敏子さん。
岡本太郎さんの秘書であり、後に養女になり、実質的には妻ともいえる存在。
長年にわたり岡本太郎さんを支え続けた最良のパートナー。

養女?  妻?  パートナー?  えっ?それって?  なに?
なぁ~んて、ついつい聞きたくなる… というものですが…
そんなことは、おかまいなし。
「なんで、結婚してくれないのよぉ~~~」なんて言葉も、敏子さんはもちろん言いません。
50年近くも、ず~っと側にいたのに、語る目が、本当にキラキラとしていて
ず~っと 太郎さんに恋し続ける少女のよう な言葉の数々。

■「もう一人の岡本太郎」敏子さんは「歓びの天才」
敏子さんは、太郎さんが日々何気なく発する言葉の数々を、
目を輝かせて聞き入り、必死にメモして歩きました。
しばらくして、敏子さんがまとめたメモを太郎さんが見る。
2人が会話する。盛り上がる!盛り上がる!
そこから更に発想が膨らみ、発展していき… 太郎さんは言葉を発する。
敏子さんは、それを更にメモしていく…
太郎さんがメモをみる… 二人が会話する… 発想が膨らむ…
そんな繰り返し、そんな二人の関係の中で、爆発するように化学反応を起こし、
数多くの作品や著書が生まれました。
実際に、多くの著書は、太郎さんが口述し、
それを敏子さんが原稿としてまとめたものであることは有名な話で
敏子さんは、「もう一人の岡本太郎」だったとも言えるでしょう。

更に敏子さんは、「歓びの天才」だったともいいます。
作品をみて、「わぁ~、凄い」「いいわねぇ。いい。いいなぁ」と
時には涙を流しながら、全身、全存在で歓ぶんですって。
岡本太郎さんにとって、敏子さんは
正に、芸術の女神「ミューズ」だったんでしょうね。

話せば会話が膨らむ…、
いつも誉めて励ましてくれる…、
自分の才能を心の底から信じてくれる…
これは、男女関係なく “モテ” ますね。
究極の “モテ” 技術 かもしれません。

■自分自身で決めた “太郎さんと一緒の人生”
ある日の太郎さんと敏子さんの会話。
「オレが岡本太郎でなくなったら、自殺するよ。」
「心配しないでいいわ、太郎先生が年とってボケたりしたら、
もう、岡本太郎でなくなったら、わたくしが殺してあげます。」
「わたくしも死にますから」
さらりと明るくこんなことを言ってのける敏子さん。
敏子さんは昔から、岡本太郎さんがいらっしゃらなくなったら殉死するつもり、
と公言していたそうです。

決して、太郎さんに振り回され、我慢し、身を捧げる… そんな受身の人生ではなく、
自分自身の価値観で、自分自身で決めた “太郎さんと一緒の人生” だったからこそ、
周りが心配するような 二人の関係に対する 不安 だとか 悲壮感 など一切なく、
敏子さんは、控えめなのに隠しきれないように、凛としたオーラを放ち続けられたのでしょう。

それにしても、79歳にして、存在自体の この透明感。
敏子さんのように生きることができたら…、
おばちゃんにも おばあちゃんにもならないのかもしれませんね。

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