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2021年05月27日

共同体社会にむけて右脳をどう開放していくか

前回は、現代の閉鎖独占社会における欠陥が左脳しか作用していないことと、その中身が硬直していることから右脳を開放する理由はそこにあるとし、共同体社会にむけて、本来の人類の意識構造に触れた。

いま、右脳を開放すること、この一点につきる。前回も紹介した、赤子の事例や子供の外遊びなどは右脳が開放された状態であり、その活力には目を見張るものがある。今回は、左脳偏重に陥った現代人の意識からいかに右脳を開放していくか、その方法を探りたい。

重要なのは、言葉=観念のみしか動いていないことからいかに右脳の共認回路やさらに奥にある本能回路とつなげていくか、そしていかに実際に行動するかということのようだ。ノウハウだけ知っていても意味はない。

 

 

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90数%の人間の能力はイメージ脳とも呼ばれる右脳的機能の側とその奥にある

「脳科学から見た寺子屋時代の音読・暗唱による能力開発法」

脳科学では、人間はわずか数パーセントの意識脳としての能力しか使っておらず、大部分の能力は、無意識脳に潜んだままであることが分かってきました。脳の働きは、言語で論理思考する左脳機能の回路(意識脳)と、イメージや感性で働く右脳機能の回路(無意識脳)に分かれています。このことを簡単に左脳的機能と右脳的機能といいます。

左脳的機能は意識しながらじっくり分析をし、論理的に言語思考し、表現する働きですが、右脳的機能は感じたことや、イメージしたことをそのまま無意識のうちに、思考処理します。さらに右脳的機能は、奥の深層部に潜むイメージ力、感性、高速頭脳、創造力、芸術力、直感力、テレパシー能力、予知能力などの様々な潜在能力に繋がっています。ところが左脳的機能は、ダイレクトには奥の潜在能力とはつながっていません。右脳回路を通してしか潜在能力を引き出せないわけです。つまり90数%の人間の能力はイメージ脳とも呼ばれる右脳的機能の側とその奥にあります。残念ながら現代の学校教育は大部分が左脳的機能中心の教育のため、必死に努力しても、せいぜい数パーセントの能力しか発揮できません。

しかも左脳的機能はあくまで物事を言語と論理で分析し表現する側の表現脳の働きであって、創造力そのものを生み出す働きは有りません。左脳的機能のみの詰め込み教育では、人に対する思いやり、やさしさ、愛情、直感力、感性、創造性に満ちた豊かな人間を育てることはできません。つまり左脳的機能のみでは、指示待ちのロボット化されたマニュアル人間にはなれても、創造力や豊かな情操や芸術性を生み出すことはできません。

黙読(目読)学習は目で活字を追う学習です。これは左脳的機能の言語思考の働きが主です。ところが、音読は自ら声を出すことにより、リアルな疑似体験に一歩近づきます。特に思いを込めた音読はイメージ力を使うために右脳的機能に働きかけます。記憶には短期記憶、長期記憶、超記憶があります。短期記憶は側頭葉記憶という浅い記憶です。これは目で読む黙読や受け身で聞く知識詰め込み教育です。これは表層脳である左脳的機能です。目を使っただけの黙読で右脳回路を開くことは簡単ではありません。そのため少しでも深く記憶に残そうと、幾度も幾度も繰り返し読みます。その努力の割には覚えられないためストレスが溜まります。

一方、一つ深い哺乳類の脳には記憶を短期にするか長期にするか選択する海馬があります。海馬につながっているのが扁桃体。扁桃体は快、不快を司る器官で、五感で快、不快を強く感じた情報のみが長期記憶として残る仕組みになっているのです。だから大好きな趣味や遊び、大好きな先生の教科などは簡単に覚えることができるわけです。つまり感情脳が働き、印象深く長期記憶をもたらします。更に深い記憶力や潜在能力(イメージ、直感、高速大量処理、創造力、芸術性・・・洞察力)を引き出そうとすれば、潜在能力の座である最も深い層に位置する爬虫類の中枢の「間脳」や「小脳」を活性化させることです。

この潜在能力の座である間脳や小脳まで共鳴共振させた学習が寺子屋時代の素読学習法にあったのでした。つまり身体を震わせながらひたすら繰り返し音読・暗唱し、自分の声を間脳に響かせることがコツだったのです。しかも優れた内容の書物を繰り返し音読暗唱することこそ、言語脳、論理脳である左脳回路とイメージ脳である左右回路を開き、深層脳に潜む潜在能力を引き出す秘訣だったのです。

だから寺子屋時代は孔子の「論語」孟子の「大学」などの四書五経といった言語性、論理性の深い優れた書物を音読、暗唱していたわけです。

 

◆右脳トレーニング法 ①

●右脳の潜在能力を引き出す方法

右脳を活性化させるトレーニングを紹介しましょう。左脳をよく使う左脳型人間は考えることや調査が好きで、右脳をよく使う右脳型人間はまず実行する、感覚的に行動するといった特性があります。理論よりもイメージを重視する右脳型人間は、「もう一人の自分=潜在意識」とうまく付き合っているので潜在能力が引き出され、創造性に長けるのです。

●考えずに頭を使うトレーニング法が有効

「右脳を目覚めさせるのは難しい」と思っている人がいたら、それは左脳がそう思わせているにすぎません。重要なのは考える前に実行することです。考えれば左脳が優位に立ってしまうからです。ここに紹介するのは、「考えずに頭を使う」トレーニング法です。

◆潜在能力を引き出す方法1 言葉とイメージを融合させる

関連性を考えずに5つの言葉をランダムに選出して書き出します。次に、その5つの言葉から連想される7つの言葉を30秒以内に書き出します。このトレーニングに模範解答はありません。言葉(左脳)とイメージ(右脳)を融合させて、創造力を高めるトレーニングです。

◆潜在能力を引き出す方法2 右脳速読

右脳を活性化させるポイントは、「イメージ化」「高速」「繰り返し」です。読書はイメージを思い浮かべるので、それだけで右脳を目覚めさせる働きがありますが、さらに効果的なのが右脳速読。

本の文字をひとつずつ読み込む左脳速読はなく、文字をイメージとしてとらえて大枠を捕らえ、高速でページをめくっていく右脳速読は、ダイレクトに右脳へと訴えかけるので本の内容が潜在意識に蓄積されます。

これは訓練に時間がかかると思いますが、非常に効果の高いトレーニング法です。英語などの高速学習も右脳の力である潜在意識を活用するものですね。

◆潜在能力を引き出す方法3 順番や年齢にこだわらない

物事の順序にこだわらず、あえて既成概念を壊して右脳を活性化させます。右脳型人間は順序をあまり考えません。絵だったら輪郭から描くという既成概念を壊して中心から描いてみる。動物だったら、たとえば目から描いてみる。目が面白く描けたら目だけで終わってもいい。

右脳は老化しないといわれています。だから右脳型人間は年齢も気にしません。「年だから」とか「年相応」という発想を捨てて、パターン認識をやめてみましょう。

◆潜在能力を引き出す方法4 好き嫌いで物事を決める

好き」「面白い」という直観的な根拠だけで物事を判断してみます。自分の気持ちに証拠や根拠の説明などは必要ありません。左脳の働きである調査や証拠集めをやっていると、行動力がなくなります。左脳にとって重要なのは、どれだけ儲かるかという対価や利害関係。一方の右脳はどれだけ楽しめたかいうことを考えます。

◆潜在能力を引き出す方法5 企画を1行に集約する

企画書をイメージ化します。「企画書はA4一枚で」とよく言われますが、さらに徹底的な集約を行って1行で表してみます。書籍の企画書であれば、タイトルひとつで勝負。そこでイメージが浮かばないようならば、それは面白くないものなのです。文字ではなく、画像や音楽で企画を表現するのも右脳の活性化につながります。

●潜在能力を引き出す方法 | 体を使うトレーニング

大脳の運動野は、体の各部分と左右反対に関与しています。左側の運動野が壊れると右側の筋肉が麻痺します。左利きの人に右脳型人間が多いのも理解できますね。だからと言って、左手や左足だけを動かせは右脳が活性化すというわけではなく、左右のバランスよい運動が求められます。左利きに天才が多いといわれるのは、バランスよく右脳を使っているからなのです。

◆潜在能力を引き出す方法6 深呼吸

リラックスして行う深呼吸は、もっとも代表的な健康法であるだけでなく、右脳の活性化にも効果があります。心と体がリラックスすると脳波がアルファー波状態になり、脳は右脳にシフトします。さらにリズム運動である深呼吸は、セロトニンを増やして右脳の働きを高めます。

◆潜在能力を引き出す方法7 指先のトレーニング

指を積極的に動かすことによって脳の広範囲の部分に刺激を与えることができて、右脳の活性化につながります。

【1】親指を中に手を閉じて、勢いよく手のひらを広げる。
【2】親指を中に手を閉じて、小指から順番に1本ずつ指を伸ばしていく。
【3】親指を人さし指から順に他の指にタッチさせ、つぎは小指から。
【4】右手と左手でじゃんけんをする。右手と左手は違うものを出し、同じものを続けない。

大脳の運動野は全身の中でもとくに指と関連している部分が大きいのです。

 

 

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