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2022年06月26日

万物との一体充足回路を基盤とした脳の発達①

(画像はこちらからお借りしました)

 

一体化した万物の存在を本能・共認回路でも対象化できるよう、本質を抽象化しようとして生まれた観念機能。この機能形成とともに、人類の脳構造はどのような変化を見せたのでしょうか。

 

人類の脳は、他の生物と比べて左右の脳の機能差が大きいことで知られています。では人類は、いつ・どんな外圧によって脳の機能を左右に分けたのか。このヒントが万物と一体化できるようになった状況にあると本ブログは考えています。

 

最近の記事でも触れたように、万物との一体化回路と本能・共認回路が機能矛盾を起こすと、身体を動かす判断ができない事態に陥ります。

 

その突破口として初期人類は本能・共認機能を右脳側にまとめ、左脳に万物との一体化回路を形成することで、本能・共認回路でも対象(外圧)を捉えられるように左脳側で本質を抽出(意識を統合)しようとしたのではないでしょうか。

 

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万物との一体化回路が左脳にもあることを示唆する事例として、虫の声や自然の声を左脳で聴く日本人の脳に関する記事を紹介します。

>人間の耳から脳への神経系の構造は、左耳から入った音の情報は右脳に行き、右耳から入ると左脳に行く、という交叉状態になっている。

そこで、左右の耳に同時に違ったメロディーを流して、その後で、どちらのメロディーを聴きとれたかを調べると、常に左耳から聴いた方がよく認識されている事が分かる。これで音楽は、左耳、すなわち、右脳の方が得意だと分かる。同様に、違う言葉を左右から同時に聴かせると、右耳、すなわち左脳の方がよく認識する。我々がほとんどの場合、右耳に受話器をあてるのは、このためだそうだ。さらに複雑なテスト方法もあるが、これが最も基本的な実験方法である。

 

こういう実験で、いろいろな音で、左脳と右脳の違いを調べると、音楽、機械音、雑音は右脳、言語音は左脳というのは、日本人も西洋人も共通であるが、違いが出るのは、母音、泣き・笑い・嘆き、虫や動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎ、邦楽器音などは、日本人は言語と同様の左脳で聴き、西洋人は楽器や雑音と同じく右脳で聴いていることが分かった。

 

 角田教授の発見では、虫の音だけでなく、そのほかの動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎまで、日本人は言語脳で聞いているという。これまた山や川や海まで、ありとあらゆる自然物に神が宿り、人間はその一員に過ぎないという日本古来からの自然観に合致している。

(「http://web.joumon.jp.net/blog/2021/05/4000.html」より引用します)

 

この事例を見ると、日本人は動物や自然を同類と同じ存在として対象化している可能性が高いと言えそうです。つまり、言語機能(観念回路)と同じ左脳側で同類含めた万物を対象化(本質を抽出)し、右脳側の本能・共認機能と繋げているのではないでしょうか。

 

日本古来の精霊信仰でも自然のあらゆる存在を八百万神として対象化しているのは、日本人が万物の音を左脳で聞いていることにつながりがあるのかもしれません。

 

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