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2022年07月21日

人類の外圧構造の変遷① ~哺乳類からオランウータンまで

今回から3回にわたって人類の外圧構造の変遷を見ていきたいと思います。

 

哺乳類から、サル、人類に至るまでに外圧は塗り重なっています。元の圧力は先端圧力に相乗収束しており、先端圧力への対応が元の外圧にも適応できる構造になっています。外圧=内圧ですから、外圧は生きる上での活力源であることも忘れてはいけません。

 

以下に外圧構造の変遷(クリックして拡大)を表にまとめました

今回は、哺乳類(原モグラ)からオランウータンまでを扱います。

 

【原モグラ(哺乳類)】

画像はこちらからお借りしました

現在の哺乳類につながる種は6500万年前に出現しています。特殊寒冷期を土の中で生き延びた原モグラ類が、急速かつ多様な適応放散していきます。胎内保育や母乳での子育てが特徴で一体化の基盤はありますが、成体での淘汰圧力を強化するために極端に性闘争本能を強化しています。先端圧力は自然外圧・外敵圧力です。

 

【原猿】

画像はこちらからお借りしました

原モグラ類から樹上に逃避し適応したのが原猿です。拇指対向性と立体視を獲得により原猿と定義されます。原猿にとって外敵のいない樹上は楽園であり、食料限界まで繁殖していきます。絶えざる縄張り侵犯が常態化、弱オスは恒常的な飢えと怯えから、無限苦行に陥り本能が混濁。状況と欠乏の同一視から共感回路を形成します。これがサル、人類がもつ共認機能の原回路です。先端圧力は縄張り確保のための同類圧力です。

 

【真猿】

画像はこちらからお借りしました

真猿の定義としては、オス同士の闘争共認の成立、集団化です。課題、役割、規範を共認する共認統合による集団が形成されています。集団化により異種のサル間での種間闘争が激化し大型化してきます。地上に逃避したパタスモンキーやヒヒ、北方に逃避したニホンザル、樹冠に逃避したテナガザルなど。内雌外雄の闘争集団を形成しており、メスは役割不全から性機能に収束しています。特徴としては、顔に毛がない、毛繕いをする、授乳期間や子育て期間が延長されています。先端圧力は縄張り確保のための同類圧力です。

 

【オランウータン(類人猿)】

画像はこちらからお借りしました

樹冠に逃避したテナガザルは体性感覚の必要性から後天的に脳回路を形成していきます。さらに授乳期間を延長させ、親和回路・共認回路が発達していきます。メスは性収束し年中発情が可能となっています。知能獲得に加え大型化することで、森林中央部を占拠する複雄ザル(真猿)を寄せ付けない制覇種へと進化し、ユーラシア全域に類人猿は拡散していきます。

 

そのなかでもテナガザルから派生したと考えられるオランウータンと人類の類似性は際立っています。人類との類似点が28(ゴリラ7、チンパンジー2)と圧倒的に多いほか、人類と同様に繁殖を超えた性を行っています。オランウータンの長時間(40分)の交尾は、わずか数秒のチンパンジーやゴリラとは全く異なります。原猿のペニスにはトゲがある複雑な形状ですが、真猿類になるにつれて形状が単純になり、オランウータンではほとんど人類と同じトゲのない滑らかな形状になっています。これは飢餓の圧力に対して相互にエネルギーを与え合う一体充足の性を行っていると考えられます。この一体化欠乏は同類のみならず自然対象にもむけられており、強い好奇心や未知へ収束は観念の原回路と考えられます。先端圧力は同類との一体化の追求圧力です。

 

次回は、足が先祖返りして樹上機能を失った始原人類(猿人)から見ていきます。

お楽しみに。

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