2020年09月24日
これからの共同体社会はどのように創られていくのか-16
このシリーズも16回目という回を重ね、共同体という人類本来の集団の在り様として様々な切り口で展開し述べさせてもらったが、具体的に日常の課題をどう運営するか、何をどう決定していくかを過去の村落共同体の事例から探ってみたい。
現代では、市議会から国政に至るまで議決は多数決という一見合理的にみえる手法がとられているが、その裏では利権の駆け引きが横行してそこで結論が決まってしまう。名ばかりの民主主義である。
一方で、かつての村落共同体では、全員合意するまでは決まらないという暗黙の規範が存在した。夜通し議論を尽くしたりもあったという。お互いを知る仲間であるからこそこういう本質的なことが可能であることは言うまでもないが、こういう決め方であればこそ、課題の本質が皆に浸透し、走り出したら実現に向かいやすいともいえる。
どちらが合理的か、成員にとってやりがいがあるのかは自明のことではないだろうか?
- posted by KIDA-G at : 2020年09月24日 | コメント (0件)| トラックバック (0)