2020年12月03日
日本人の性意識はどうなっているのか? -9
前回は、性の本質をポリネシアの人々の事例から、生命エネルギーの交流が“性の充足”の原点だと捉えていることを探った。現代人は、この感覚、認識と程遠いことを自覚する必要があるようだ。
今回は、そういうポリネシアをはじめ、もともと人類にとって性の場でもある集団の在り方を探ってみたい。大きくいえば、母系か父系かに分けられるが、母系集団はライオンや狼、ハイエナなどの哺乳動物や人類の起源である霊長類でもオランウータンなどに見られる一般的な形態である。始原人類の過酷な状況はここでは触れないが、集団の在り様も洞窟に隠れ住むぐらいの外圧状況で、その後弓矢などの武器を持つ段階でようやく母系集団という形態に立ち戻れたのではないだろうか?
現代でも、母方の実家に寄り添うほうが、円満な家庭多いといわれる所以がもともとの母系集団であることの名残であることからくる。女性が安定するという意味でも、母系集団は理にかなっている。そこに立ち返ることが性の意識を転換していくカギを握っているのではないだろうか?
- posted by KIDA-G at : 2020年12月03日 | コメント (0件)| トラックバック (0)