2022年11月07日
原始日本の共同体性2~共食共婚に見る、一体化充足に満ちた原始の日常世界
前回の記事で紹介したように、この【日本婚姻史シリーズ】では、日本の原始時代からの婚姻史・性の持つ役割に焦点を当てながら、どのような集団統合を果たしていったのか、ということを掘り下げていく予定です。
ちなみに、縄文時代から日本人の歴史は約1万年以上あると考えられていますが、婚姻形態において文献史料として残されているものは、あくまで明日香・奈良以降1400年間の支配階級周辺のものが中心となっています。
つまり、日本人における集団の本来持つ体質や集団の根本規範を探ろうとすると、日本の歴史の大部分を占める縄文あたりの様子を追求することが重要になってきます。
その中でも、大陸からの文化が入ってくる前の縄文時代以前の性を紐解いていくことで、より共同体としての集団のあり方が見えてくることでしょう。
※以降、本シリーズでは注記無き限り引用元は、「日本婚姻史」高群逸枝著によるものとします。
- posted by matu-kei at : 2022年11月07日 | コメント (0件)| トラックバック (0)