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2007年09月04日

宵越の金を持たない?!

江戸時代の庶民生活に関して仲間と話しあいました。「宵越の金を持たない」と粋がった江戸子。現代では考えられない金銭感覚?!それは何故か?
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『長屋』と『銭形平次の家』 < たび日記 太秦映画村の巻 からお借りしました>
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江戸っ子が貯金をしなかった謎、その答えは現代人がなぜ貯金をするかを考えると見えてくる。現代人が大金を使う3大項目はマイホームの購入、子の教育、老後の貯えであるが、江戸っ子はそのいずれとも縁がない。まず、庶民は格安の長屋住まいが当たり前で家を持つ必要がなかった。定年はないので老後は短く、今ほど長生きもしなかったから貯えも考えない。子の教育費といっても手習い(寺子屋)の謝礼は微々たるものだった。日銭を稼ぐその日暮らしでまとまった金が無くても、将来の生活に不安を抱かずに暮らせたのである。さらにそこには、「江戸の華」と言われた火事も一役買っていた。

たまたま,NHK知る楽しむ 教育テレビ 9月6日から毎木曜に
第1回 宵越しの金を持たない~待たなかったのかもてなかったのか
第2回 宵越しの金を持たない~貯めなくてもすむ世界
第3回 大江戸金融道~間違って金をためた人々
第4回 税金のない都市の秘密~こうすればお役人は要らない
を特集するようです。上記の文章はその第2回の内容文です。(NHKの宣伝になってしまいました)
火事で家裁道具が全て無くなってしまうので、財を持っても意味がないと考えたと説明しています。
良く説明されている内容でなるほどと思います。
ここで言われているように、江戸の庶民は、財(私有財産)を蓄える事に余り興味を持たなかったようです。ここで書かれているようにその必要性がなかったのが大きい。
その前提として、江戸の庶民は長屋生活など相互扶助で助け合って生きる母集団が存在していたし、江戸の町では仕事にありつけるから、私有意識がさほど強くならないで、その日その日を楽しく暮らしたようである。
これはまるで、豊かな食材に恵まれたジャングルに暮らす原住民と酷似している。つまり、腹がすくとジャングルに採取や狩猟で食材を獲得するだけの、その日暮らしと非常に似ている。彼らも私有財産意識が非常に低い。必要がないのである。
「100万人の江戸の町が、自然にバランスした理想的なリサイクル社会であった」と言われているが、その根本原因は本源集団性を残しているが故の私有意識の低さがあると思います。リサイクルも一つの要素ですが、それ以上に、私権性の低さゆえに最低限しか消費しないとう消費量の低さにあるよう思います。
江戸時代を参考にするなら、リサイクル文化よりも低消費文化だと思います。そしてそれを成立させた私有意識の低さと、本源集団の存在にまで至らないと意味が無いと思います。

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comments

>また特に労働の場面では、初期はみんなの元気を出させ、リズムを刻むことで効率を高める為に掛け声だけの繰り返しだったかもしれません。<
単純な繰り返し作業の労働作業の場合は本当に効率が上がるように思います。田植えの時などは女性同士がいろんな世間話やエロ話・そして歌などを歌いながら田植えそのものも楽しんで仕事をしていたようです。
>共通するのは歌を歌うことでみんなが思いをひとつにし、労働の苦しさを忘れ、あるいはみんなで祝い、といったように、その時々の場において民衆の心をひとつにまとめ上げることに寄与していたといえるのではないでしょうか。<
納得ですね。まさに共同作業とはこのことでしょう。

  • 河内のおやじ
  • 2007年10月18日 23:59

おもしろいですね~。
(2)庭歌と言う分類では。屋敷内で農作業などを多くの作業を行っていたことが事が伺えます。つまり、屋敷内も、みんなで労働する場であったわけです。きっと、子供たちも、歌に合わせて手伝っていたのでしょう。
その中に『地搗(じつき)歌』?が何をするのかイメージできない。
辞書で調べてみると、
『土木作業で地固めをするときにうたう仕事歌。地形(じぎょう)歌。』屋敷内で、何の地固めをやっていたのだろう?
それ以外にも
●『そま歌』→そま:木材を切り出す山。また、木材にするための木を植えた山。そま。
●『たたら歌』→たたら:足で踏んで空気を送る大形のふいご。鋳物師が用いる。
などなど、今は機械化されたり海外で行ってしまっている実に多くの作業を、近所の人々が歌を歌いながら行っていた事を、想像してしまいます。
そして確かに歌は共同体の結束に大きな役割を果たしていたのだろうと、思えてきます。

  • 猪飼野
  • 2007年10月19日 14:43

コメントありがとうございます。
河内のおやじさん、リズムのいい歌だと体が疲れていてもいつの間にか一緒に体を動かしてしまいますね。”音頭とり”の歌以外のものもあるのも興味がありますね。
猪飼野さん、詳しい補足ありがとうございます。ほかにも「追分」などもジャンルのひとつとしてよくあげられるようですが、「追分」というのは地名でもありながら(もともと「牛馬を追い分ける」場所という意味らしいです)、実はそこで歌われていた馬子唄のことみたいですね。歌を聞かせると、馬にも効果があったのでしょうか。

  • saah
  • 2007年10月20日 13:43

今日は~^^またブログ覗かせていただきました。よろしくお願いします。

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