2007年11月13日
インドネシア・トラジャ族のお葬式
saahさん
mineneさん
に続いて、今日も共同体とお葬式のお話です。
「葬祭研究所」というサイトの中で「世界のお葬式」を紹介しています。
今日はちょっと目を外に向けてみようと思います!
写真は葬儀広場へ遺体を運ぶトラジャ族の行進。
まるで御神輿のよう・・・

葬祭研究所
このサイト、イギリス、アメリカ、エジプトなど世界各地の様々な葬儀葬式を紹介していますが、その中で
特に興味深かったのが、ズバリ 『インドネシア』!!
なぜインドネシアなの?
よくよく見て行くと、仏教が伝来する以前の、古代日本の葬送儀礼と多くの共通点を持っているらしいのです。
これは日本だけではなく、アジアの稲作民族に共通の文化なのだそうです。
例えば 「もがり」 という風習。
「もがり」とは、人が死んで葬られるまで一定期間、遺体を布などで巻いたりお棺に納めて仮に安置する風習。
仏教が広まる前の日本でもこの風習があったことが知られています。
もっとも、トラジャ族において特徴的なのはその期間の長さ!一般的には三ヶ月程度ですが、中には三年に及ぶこともあるのだそうです・・・
また、「祖霊崇拝」、すなわち「故人が神となって私達を見守っていってくれる・・・」と信じられている点も、私達日本人の心象に通ずるものがあります。
トラジャ族の墓は、村を見下ろす山の岩壁をくりぬいた先祖代々の共同墓地です。
そこには故人の生前の姿をかたどった人形が幾つも並んでいて、そこから村人達を見守ってくれていると信じられているのだそうです。
確かに私達日本人も、親や祖父母が他界しても、それは遠いところに行ってしまうというよりも、「草葉の陰から見守ってくれている」という感覚をもちますね。
仏教文化の浸透や近代化の中で、葬儀の様式や在り方は大きく変貌しています。日本も、このトラジャ族も・・・・
しかし、「手厚く葬ることで故人は祖霊となって一族や村を守ってくれている」という想いは、今なお私達日本人の心に息づいていているのではないでしょうか。
- by yama33
- at 22:30



comments
「アジアの稲作文化に共通の文化」と言うのにすごく惹かれますね。
稲作文化は集団作業性と自然との共生文化性が、「個人」の意識など発生せず、先祖との一体として続いている人種の一部としての自分と言う意識が芽生えてくるのでしょうか。
死者は自分たちを見守ってくれると言う「祖霊崇拝」は、欧米ではない文化なんですかね。
欧米では死ぬとキリストの元に行き遠い天国から見ているのかな~。
一方で、日本でも仏教では死ぬと天国や地獄に行くと言う。しかし、草葉の陰で見てくれていたり、更にはお盆には帰って来てくれるくる!!
日本は仏教の天国地獄文化と、シャーマニズムがゴチャゴチャに成っている感じがしますね。
様式として仏教はあるが、精神世界では自然崇拝からくる、シャーマニズムが支配的なような気がします。
葬儀の時に坊さんを呼ぶが、仏教では死者に向かってお経を唱えない。告別式なでのお経もあくまで阿弥陀様などへのお経らしい。
だから、読経が終わると坊さんは退席して、親族だけが死者を拝み出棺するのだそうだ。
日本文化は外来文化を受け入れながらも、精神世界は変えない出来たのか?