2009年10月28日
本格追求シリーズ1 人類の”性”の本質を探る<人類にとって性とは?(2) 極限時代の人類の性(後半)>
画像はこちらからお借りしました。未開部族の踊り
人類本来の性とは、どのようなものなのか?本日も、前回に引き続き、るいネット実現論の一節を紹介しながら、極限時代の人類(=初期人類)の性2について見ていきたいと思います。
まず、10月14日の記事で明らかにしたように、極限時代の人類の男達は集団の共認充足を破壊する雄の性闘争本能を封鎖しました。
雄の性闘争本能封鎖
外圧(自然圧力・外敵圧力)が極めて高い環境状況において、仲間同士で争っている状況ではなかった為です。これが原猿・真猿を含めてこれまでの哺乳類と人類で決定的に違う点です。
性闘争本能とは?
引用実現論
生物において、メスの獲得を巡るオス同士の闘いをさす。オスはメスを手に入れる為には、メスが安全に出産し、子育てする為の縄張りを確保しなければならず、従ってオス同士は縄張り闘争も闘わなければならない。性闘争本能はすべての動物に備わっているが、とりわけ哺乳類は、淘汰適応の必要から、性闘争本能をとことん強化した動物である。C.ダーウィンの提唱する、「性淘汰」の現象を、オスの闘争とメスの選択に分解したもので、その内の前者を指す。
では、雌=女はどうだったのでしょうか?
過酷な外圧状況の中で男達への依存収束を高め、中でも集団の期待に応える首雄に強く依存収束しました。この結果、「首雄集中婚」が婚姻様式として、とられています。
引用 性闘争本能を封鎖していた極限時代の人類の婚姻形態
この様な過酷状況下では、みんなを導ける判断力の優れた者にすべての期待(生存、生殖etc)が集中した。それが首雄(ボス)になった。つまり首雄は性闘争によって決まるのではなく、皆の共認によって決まっていた。
皆(他のオスもメスも)、首雄に依存(期待)していたので、他のオスが首雄をうらやんだりすることはもちろんなかった。
この時の人類は、単一集団(20~30人)な為、当然、首雄との関係は親子だったり、兄弟だったりした。つまり近親婚であった。
つまり、極限時代の人類の婚姻性は男の性闘争封鎖+女の首雄への依存(期待)収束によって猿時代と同様、首雄集中婚形態となっていたと言えます。ただし、性闘争封鎖による仲間肯定視、首雄肯定視が、猿と人類では決定的に異なっています。
しかし、これでは首雄以外の男には性の充足がないように感じます、その点はどうなったのでしょう。
引用実現論
樹上機能を失い、絶望的な状況下に置かれたカタワのサル=人類が、その極限時代五〇〇万年間を生き延びることが出来たのは、性と踊りをはじめとする強力な解脱充足回路を形成し得たからであり、もしそれがなければ、人類は生きる希望を失って早々に絶滅していたであろう。
凄まじい外圧にさらされ、共認機能を唯一の命綱として生き延びてきた人類にとって、仲間との共認充足、解脱充足こそ最大の活力源。
女にとっての最大の解脱充足こそ性であり、男にとっては「踊り」が主要な解脱充足源だったのでしょう。
つまり、極限時代初期の人類は
女(+首雄)=性
男 =踊り
を活力源として生き延びてきた。
言い方を変えれば、「性」も「踊り」も同等の集団に欠かせない活力源だったといえます。このように考えると、首雄集中婚形態における首雄の存在は、(猿のような性闘争の勝者ではなく)集団の期待に応えた「生殖役割」であったと言え、そのことに不満を感じる男などいなかったと考えられます。
このように女(+首雄)=性、男=踊りと言う解脱形態をとってきた極限時代の人類ですが、観念機能獲得(おおよそ200万年頃)によって、期待=応合回路=相手と心が一体化する回路が強化され、新しい充足のあり方として”チャネリングセックス”(=相手と心が一体化することで、雌雄の肉体関係がなくても充足度の高い性充足が得られる)が可能になっていったと考えられます。
引用チャネリング回路の獲得と婚姻様式
男たちの主要な解脱様式はおそらく歩行訓練を兼ねた踊りであったと思われます。女たちにとっては言うまでも無く性ですが、闘争負担の極めて重いボスが全員に十分な解脱を与える余裕はありません。外圧がより過酷(=存在理由欠乏も強い)でありながら解脱充足は少なく、この時期の女の不全は男に比しても深刻であり、これが後々のチャネリング回路獲得の原動力になった可能性があります。
極限時代のチャネリングセックスと婚姻制度の関係はどうなっていたのか?。
おそらく、生殖としての(=強い子孫を残すための)性は、基本的にボスの役割(≒義務?)として皆に認められていたのではないかと思われます。チャネリングセックスの充足度の方が肉体セックスの充足度よりも大きいとすれば、なおさらその可能性が高く、肉体交接を一定制限しているポリネシアンセックスなどは、それに近い形態だという報告もあります。
具体的には、まずボスを中心とした全員の間でチャネリングセックスが始まり、女たちは輪番制か欲情度の高さでボスとの肉体的交わりのその日の相手が決定される・・・、他の女たちはそのセックスを周辺で見守りながらチャネリング回路によってより一層エクスタシーを高める・・・、さらにそれを見つめる周辺の男たちにもチャネリングが伝播して集団全体が充足感に包まれていく・・・、こんな状態だったのではないかと私は想像しています。
つまり極限時代後期(観念回路獲得後)の人類は、首雄が「生殖役割」を担いつつ、チャネリングを通して集団皆が性の解脱充足を得られる。
「首雄集中婚+チャネリング」の婚姻形態をとっていたとまとめることができます。この婚姻様式によって、集団全員での充足を得ることが可能となり、人類が極限的な外圧を克服していくための最大の充足基盤となっています。
この極限時代の婚姻様式はその後の外圧状況の変化に応じて無限に組み換えられています。
「本格追求シリーズ2 人類の”性”の本質を探る」の次回の記事は、この無限に婚姻システムを組み替えてきた歴史事実について紹介したいと思います。
現代でも、このチャネリングセックスに真剣に取り組んでいるのが、有名な代々木忠監督です。監督による著作「オープンハート」を読むと、時代を経た我々でもチャネリングできることがわかります。
リンク観念原回路とは、チャネリング回路のことではないか?
リンク代々木忠の「自分とつながるための方法論」
リンク「男をアゲるインテリジェンス・セックス論」とは?生きる伝説、代々木忠監督が提唱!
- posted by Hikaru at : 2009年10月28日 | コメント (11件)| トラックバック (0)
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仙骨の形態と人体
本質に気づけないと目先の秩序に収束して、
軸(本質)のぶれた駒や凧が安定して回らな
かったり、空高く舞い上がれないのと同様に
上手かない。
人体の中心に位置する仙骨と視床下部等の基盤を成し、さくさんの骨と隣接している蝶形骨は他のどの骨よりも重要だと言われている。
皿回しと同様に、回す手に相当する仙骨と回る皿に相当する蝶形骨の振動(回転)を考えると明らかに横方向は具合が良くない。二足歩行の結果もたらされた垂直方向と仙骨の安定的振動がその回転速度と精度を高める働きをしたと思われる。
仙骨と蝶形骨(や脊椎)の振動が全身と脳の活動の源泉であり制御装置でもある(仮説)。
スライドとスクリーンに映し出される映像が天地逆さまであるように、仙骨は人体を逆さまにした形で全身の全ての活動とバランスしている。
例えば仙骨の先端は頭と対応しており、仙骨の先端がロックすると頭がロックしてしまう。
ロックしても「歩くこと」で仙骨の振動がアップする。そのようになる形態になったということだと思う。
「現実」とは駒や凧をどう作るか、身体をどう調整するかということであり、「目先の秩序収束」とは、凧の絵柄や駒の色合に拘ることだと思った。
現実を対象化し、中心点(本質)に対する気づきが、真の秩序形成を導くものだと思う。
何を持って人類になったか、という問いに対しては、「2足歩行」とする学説が圧倒的に多いようです。
しかし、なぜ2足歩行したのかについて納得できる説明をしている学説は見当りません。
乾燥化で森を失いサバンナに進出し2足歩行したという説は、化石調査により、森林に住んでいる時代に2足歩行し始めたことが分かってきており整合しません。草原に進出し狩りをするのはもっと後の時代です。
2足歩行により道具を使い脳が発達したという説も、道具を使用する少なくとも200万年前には2足歩行していたことが分かっており、直接の理由にはなりません。
2足歩行した結果、道具の使用や能の発達が促進されたのは事実だと思いますが、森林で樹上生活に不向きな2足歩行に自ら進出したと考えるのは無理があると思います。
ウィルスなどにより集団が枝を掴めない足に先祖返りし樹上生活ができなくなり過酷な地上で生きざるを得なくなった、そのためにサル時代の先端機能である共認機能に収束していった事が人類を人類にしたと考える方がすっきりします。
引用の後半にある「大脳生理学~」の部分で言われているのは、有名なペンフィールドのホムンクルスをもとに書かれたものと思います。
ペンフィールドのホムンクルスとは、脳の運動野(身体運動を司る脳の部分)に占める神経の広さをもとに人間の身体の絵を描いたものです。→ http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/brain/brain/32/index-32.html
ペンフィールドのホムンクスルの特徴は色々ありますが、まずあげるならば「手」が非常に大きいことです。特に親指がものすごく大きい(親指の運動制御に脳の運動野の多くが割かれているということ)。これは、物を「つまむ」動作によると考えます。サルは、骨格的に物をつまむ動作ができない(親指と人差し指で丸をつくる、いわゆる“OK”の合図ができない)と言われていますが、人間はできます。人間の手先の器用さを象徴する特徴です。道具の使用を二足歩行の論拠としている人はこのあたりをもとに言っているのでしょう。一定は説得力があります。
しかし、私たちの手は道具を造るためだけに使っているわけではありません。原点である「触る」ことを置き去りにしてはいけないと考えます。
たとえば、怪我をしたとき、致傷した部分を母親にさすってもらうと、痛みが緩和したように感じます。いわゆる「手当て」の原点ですが、手の触覚と運動がセットになったスキンシップは、我々の生存に大きく貢献する部分。いわんやセックスも、です。セックスの場面での手の触覚、くわえて、つまむ動作などというと卑猥な話になっていきそうなのでご想像にお任せしますが、手の器用さは性機能の進化の一部といっても良いと思います。性充足を活力に生き残ってきた極限時代の人類の特徴でしょう。
いずれにしても、直立二足歩行の動因は一面的ではない。多面的に捉えなければ解明できない問題と思います。
道具を使う動物を調べてみると道具を使う動物は人間以外にも結構いる。
野生のチンパンジーは木の実を石で割って食べたり、アリを捕るため巣に小枝を差し入れたりする。しかもより効果を上げるために平らな石を選んだり、小枝から葉をはずしたり、改良も加えるのだ。
長い進化の過程で、生物は色々な道具を手に入れ、それらを「生きる知恵」として記憶させた。そしてそれを子供や仲間などに学習させ、自分たちの文化として継承している。遺伝子による本能の継承だけでなく、後天的に学習した事を継承するのは人間の専売特許ではなく、広く生物界でも行なわれているのである。
つまり、人類は直立二歩行によって手が自由に使えるようになり、道具を使ったりものを加工することが可能になった、そのことが人類の知能を発達させた。 と言う説は主要因ではないと言えます。
脳というのは、感覚器官との関係で捉える必用があると思います。
杏仁機能というのが分かりました。視覚は、空間情報を処理します。手も実行機関であると共に情報機関です。聴覚は受動的感覚器官で時間情報を処理します。受動的感覚器官は情報処理と実行処理が別です。どうも共認機能というのは、視覚による同調機能のようですね。
人間の脳は、道具などを作る脳と、同調する脳の二元機能で形成されており、二足歩行は空間譲歩処理実行には関わっていますが、同調機能には関わっていません。
人間の脳は、道具を作ったりするチンパンジー型の頭脳発達メカニズムだけではできていないのです。
私は、歴史学説と進化理論は区別すべき物だと考えています。歴史学説の前に二足歩行移行のメカニズムを明らかにするのが大事だと思います。今、人類の進化理論として、シーシャトル理論(水陸往復行動論)を公表しました。
二足歩行移行のメカニズム、ぼり対向を無くしたメカニズム、人類の頭脳発達のメカニズムなど、分かっていないといわれる疑問に対して、回答を与えています。
ヤフーで「松雲のブログ」で献策すれば、出て参ります。
人類の進化理論であるシーシャトル理論(水陸往復行動論)はサバンナ説のような歴史学説と進化理論を無造作に合体化させた理論ではありません。
進化理論は生物学的、自然科学の理論であり、歴史学説は、解釈論です。進化理論は、科学的に証明されなければなりません。絶対性を持ちます。歴史学説は、民主主義の選挙と一緒で、学会の多くの人が支持したから主流学説となったという政治と一緒の与太話の世界です。どこかの偉い先生が言えば素人が聞いてもそんなバカな話があるかというのが、狭い業界でまかり通っているのです。
進化理論は、まず、子供の成長プロセスを観察します。
成長プログラムは、進化の反映です。次に医学的、生物学的に可能性があるかといったことを見ます。
結果については、医学とかスポーツ科学に反映させて、理論を検証するのです。そこには、動物の進化の法則がなければならないのです。話としてはロマンがあって楽しそうですが
科学性を持たせる必用があるのではないでしょうか。
サバンナ説というのは、総合性を持った学説だと捉えています。
歴史学説としては、アフリカでしかもサバンナという場所を場所を人類の起源としています。
それは、必然的に、陸上移動説も連動しているのが実態です。
進化理論としては、陸上での進化理論です。
シーシャトル理論は、陸上という一元的空間での進化の考えかtかたを採りません。陸上の二次元空間と海水中の3次元空間を毎日シャトル行動をした結果、人類が誕生したという考え方です。
場所と時代を特定するのは、化石発掘をする人に任せばいいのです。進化理論は、化石発掘に方向性を与え、その成果を評価し、人類史が解明されるのです。
初期人類史は、研究手法の確立から始めなければなりません。
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