2011年08月10日
シリーズ「日本支配層の思想性と精神性」 第5回 ~日月神示・アセンション、終末思想に向かうのはなんで?~
311東日本大震災以降、地震への恐怖、原発問題、ドル暴落の危機から世界はどうなる?等、今までに無い大きな問題が引き金になって、日月神示やアセンション等、様々な終末思想が本やネットで溢れるようになってきました。
今日は、歴史から少し離れ現在の意識状況に目を向けて、日月神示に惹かれる理由、どうして終末思想に向かうのか?現在、何が足りないのか?について考えてみたいと思います。
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●現在、終末論とは、どのようなものがあるのか?
2012年に何かが起こる?と聞くことが良くありますが、マヤ歴をもとにしたアセンション等、いろいろなパターンの終末思想があります。その一部をまず紹介します。
以下、「新マヤ族千年王国思想」~マヤ歴(2012年)を利用した洗脳戦略(王仁三郎と日月神示のひな型神劇・伊達宗哲楮・徳間書店)より。
マヤ歴の終わる2012年に、地球や人類は一段と進化し、これまでの地球文明が崩壊し、人類はまったく新しい意識を覚醒させる時代を迎えるという「新マヤ族千年王国思想」と言うべき思想が流布されてきた。
一時、この「マヤ千年王国思想」は、宇宙にフォトン・ベルトとなる天体現象が存在し、地球に宇宙的大変動を引き起こすとする説とともに流布された時期があった。
この現代版神話の概要は、「銀河の中心から強力な光エネルギーとしてのフォトンが放射され、地球を含む太陽系は、二千年間をかけてフォトン・ベルトを通過する。
フォトン・ベルト内にある時期は、さまざまな天変地異が続発し、人類の霊的な進化が加速され、マヤ歴の終わる2012年12月22日をターニングポイントとして今までの文明は崩壊し、人類は新時代を迎える」というものである。(中略)
この頃(2010年現在)は、さすがにこの疑似科学神話「フォトン・ベルト」を宣伝するものは姿を消したが、次のような新手の「2012年」地球大変動説が表れてマヤ歴終末信仰が後をたたない。
1.「2012年、協力な太陽風発生」説
強力な太陽フレアが発生し、人類が壊滅的な被害を受けるという説。
2.「2012年銀河直列地球最後の日」説
銀河の中心、太陽、地球が一直線にならぶことにより、銀河宇宙レベルの未知なる力が、地球を襲い大変動を起こすという説。
3.「惑星衝突2012年人類滅亡」説
幻の太陽系第十番惑星、”惑星二ビル”が、2012年に地球に衝突し人類が滅亡すると言う説。
また、このシリーズで追求している日月神示については、船井総研の船井幸雄氏が紹介されています。
以下、『日本人がしらない「人類支配者」の正体』船井幸雄・太田龍(ビジネス社・2007年)から紹介します。
「日月神示」が予言する日本の立て直し日本の立て直しを予言する「日月神示」の役割
船井:2004年の2月の神懸(かみがか)りがあってから私は大本教のことと、岡本天明さんに神懸った「日月神示」のことを勉強し始めました。そこで、わかったのは「日月神示」が大変すばらしい神事だということです。また、「日月神示」も艮の金神さんの系統の神の神事のように思います。私は艮の金神というのは1万年より新しい神だと思うのです。日本のことについて一生懸命考えている神のようです。最終的には日本という国を良くし、地球と人類を良くしなければならないというのが艮の金神や「日月神示」の目ざしているテーマのようです。。
そのようなことを考えているうちに、アイクさんの考えに興味を惹かれたのです。レプティリアンというのは現在の地球人に何らかの操作を行った。あるところまで人類を発展させたが、結果として1万3千年ほど前に人類の大半と文化・文明を滅びさせた。それに、このまま行くとまた、同じことを地球人は繰り返しそうだから、そうならないようにしなければならない。やはり出口王仁三郎(おにさぶろう)が言っているように、今度は「建て替え、立て直し」が行なわれるのではないかと思うようになったのです。そのために艮の金神さんや、ひつきの神が予告や警告を発してくれている・・・・と。
(中略)
船井:FRB(連邦準備制度理事会)の陰謀を暴いたロン・ポールという下院議員が言うように、アメリカのドル中心の金融制度は真もなく潰れるのではないでしょうか。アメリカ一国による完全な世界支配の維持は、もはや限界にきています。実際、いまでは完全にドル安・ユーロ高の情勢にあり、世界中でドル離れがどんどん進んでいます。FRBによる通貨制度の欺瞞も明るみに出て、資本主義システムがその面からも崩壊すると思われます。
「日本壊死」(ビジネス社刊・副島隆彦氏と共著)という本でも指摘しましたが、私のかねてからの予測からいいますと、もろもろの国際貿易の際の米ドルによる決済率が40%を割り込みますと、ドル本位制は維持が難しくなります。したがって、現在のアメリカ中心の資本主義経済システムが崩壊する時期は、だいたい2010年から2015年になるのではないでしょうか。
そのことは「日月神示」にも書かれています。
「日月神示」で「みろくの世」になるために必要だと書かれている三つのことは。多分、今年(2007年から始まり、「みよいづ(三四五)」の時代から「みろく(五六七)」の時代に変わるでしょう。「みろく(五六七)」の時代に変わるということは、巷間いわれているようにアセンションが起こり、世の中が今と180度違うような世になり、資本主義の貨幣制度が崩壊するとは決めつけられませんが、来年の春頃までに、変化の方向はみえるでしょう。
しかも、いま太陽のエネルギーが強くなっているので、アセンションが起こる確立は高まっていると思います。アセンションとは次元上昇のことですが、「日月神示」では「半霊半物質の時代が来る」と書かれています。
「半霊半物質の世界に移行するのであるから、半霊半物質肉体とならねばならんぞ」
「今の肉体、今の想念、今の宗教、今の科学のままでは岩戸は開けんぞ、今の肉体のままでは、人民生きていけんぞ 一度は仮死の状態にして、魂も肉体も、半分のところは入れ替えて、ミクロの世の・・(以下略)」という神示があります。これは気になることです。
今は5次元と3次元での人間の意識がアベコベになっています。5次元は意識中心、3次元は物質中心です。本来は、5次元の生き方の方が正しいようです。アセンションというのは、この3次元世界も本来の世界に戻るということのようです。昔の地球人は、5次元世界と共存していたと思われます。
地球は長い間、自分の意にそまないことをする人間に辛抱していたのですが、もう辛抱しきれなくなって、アセンションするしかないと考えているのかもしれません。地球がアセンションを決心し、アセンションをしたときには、そのアセンションした地球にふさわしい人間しか地球には残れないというのがアセンションのポイントなのです。これは気になることです。
この船井氏の意見では、日月神示とアセンションが一体となっています。次代は大きく転換し、今までのやり方ではダメだとは理解できますが、そのためにアセンンション・次元上昇するしかない??
■終末思想に向かうのは、なんで?
311以降、今までに経験したことがない状況(頻発する地震、拡がる原発の放射線汚染、ドル暴落・ユーロ危機・円高等の経済危機)の中で、みんなの意識は、どう変化しているか?を見ていくと以下のようになります。
・今、どうなている?
・今後、どうなる?
・今後、どうする?
現在の状況が分かってきて、みんなの意識は、2段階目の「今後、どうなる?」に移っていると思います。
しかし先は見えず、必死でどうなるか?を探している状態です。この状況の中で出てくるのが、様々な予知・予言、日月神示、アセンション、宇宙人等への収束ではないか、と思います。
しかし、終末思想に収束しても、「今後、どうする」と言う答があるわけではありません。
現在、他に頼る物(思想)が何もないから、終末思想に収束しているだけではないでしょか?
●今、必要なものは、まったく新しい思想・理論。
「今後、どうなるか?」の底には、「もう、もとには戻れない」「今までの価値感ではダメだ。今までの思想ではダメだ。」という意識があります。
今必要なのは、3段階目の「今後、どうする?」に応えられる思想です。
しかし、アセンションにしても日月神示にしても、「次元上昇したものが生き残る。」という考えであり、現実を切り開いていくために、拠り所となる「新しい思想」は何も提示していません。
今一番必要とされているのは、今までの価値観・近代思想等の旧観念が全く通用しなくった状況の中で、次代を切り開いていく「新しい思想」の登場ではないでしょうか。また、その中で要になってくるのが、共同体の再生ではないでしょうか。
画像はこちらからお借りしました。
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- posted by yooten at : 2011年08月10日 | コメント (4件)| トラックバック (0)
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