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2022年07月08日

脳の発達が先? 道具の発達が先?

画像はこちらからお借りしました。

前回の記事:人類の脳の進化は何故起きたか 2

前回の記事では、脳は本能・共認と、万物との一体回路とを統合するために進化していったという仮説を記事にしました。ただしこの仮説は一般的ではありません。

教科書的に言えば、「人類は複雑な道具をつくることで手先が器用になり脳の発達を促した」とあります。だから、時代も石器の発達で区分して、旧石器時代、新石器時代・・としていますね。これは本当なのでしょうか?

 

道具が発達することで、脳が発達したのか?

脳が発達することで、道具が発達できたのか?

はたまた、どちらも言えるのでしょうか?

 

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脳の本質が「探索し認識を組み替える」ところにあることは前回の記事で述べました。

一般哺乳類も、外敵や環境などの状況変化に応じて、探索し状況認識を組み替えて最適な行動を導こうとしています。つまり動物にも手順率(最適な手順の組替え)や、類型化(類似したものを同じものとして認識)などの知能が備わっています。しかし、基本的に一般哺乳類が対象化しているのは外敵か獲物かしかなく、手順の組替えや類型化の必要性は、限られています。故に、脳の容量もそれ以上に大きくなる必要性はありません。

 

では人類はどうでしょうか?

先ほど述べたように、人類の脳が「探索し組み替えている」のは、本能共認に映る具体対象と、万物と一体化して捉えた波動(エネルギー)との再統合の必要性から生じています。具体的には、物理法則もその一つでしょう。

 

画像はこちらからお借りしました。

 

例えば「リンゴが樹から落ちた」のは、五感に映った具体的な現象です。

サルまでの動物なら、そこまでで終わりですが、人類は万物との一体化回路によって、その現象の背後に、波動(力)を感じます。その力が何なのか?どのような力の構造はどうなっているのか? その本質を探索し、一定の法則を見出したのが、例えば万有引力です。しかし、その法則も頭のなかで描いた仮説にすぎません。その法則と整合しない現象が出てくれば、法則を組み替える必要性があります。そのようにして、新たな法則が作られていきます。

 

このように、人類の脳が必要とする「探索と組替え」は、終わりがないのです。

そして、その探索対象は万物ですので、果てがないのです。

本質を追求すればするほど万物と一体化できる。そして一体化できた分、さらなる一体化を求めて新たな不整合を捉えることができ、探索と認識の組替えに向かう。

人類は、万物と一体化するために、(現代風に言えば環境と調和するために)、答えを探索し、認識を組み替え続けることが、最先端課題になっているのです。

この無窮の探索と組替えの必要性が、脳容量を飛躍的に増大させた主要因ではないかと思われます。

 

※左脳に探索・組替え機能(≒観念機能)をまとめ、右脳にそれまでの旧い本能・共認機能をまとめて、別々の認識機能を分けつつ、双方を脳梁で繋いだのではないかという仮説は、過去の記事を参照ください。万物との一体充足回路を基盤とした脳の発達①

 

冒頭の設問である「脳の発達が先か」「道具の発達が先か」は、脳が発達するほど、道具も発達していったのではないかというのが当ブログの結論です。

 

では脳の発達によって、道具はどのように発達していったのか。

万物との一体化回路によって、道具はどのように変化してきたのか。

道具の本質にせまりたいと思います。

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