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2022年10月20日

人類の追求の原動力は何か?①~同期と一体化と観念機能~

ここ数回の記事では、衣食住の事例を通じて縄文人の追求力をみてきました。あらためて見ると、現代人に勝る追求力に驚かせられます。今回の記事では、縄文人の追求力の神髄を深めるためにも、あらためて、人類の追求力の本質は何なのかを捉えていきたいと思います。

人類は、本能、共認と機能を塗り重ね、その最先端にある機能として観念(物事の本質を見出し、原理や構造から捉える力)を獲得しました。観念は、言語や知能が単独で進化したものに思いがちですが、実際はそうではなく、もっと根源的に単細胞の時代から塗り重ねてきた同期機能や一体化機能が大きく関係しています。

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下の図は、人類にとって重要な機能である同期・一体化・観念機能について、図解に表したものです。わたしたちには「交信→同期→共振」という機能が備わっており、これらの行動が、周りとの一体化の起点となっています。

それぞれの言葉は、以下のような意味です。

交信:人類(全ての生物)の個体同士のエネルギーのやりとり

同期:交信における受発信のタイミングがあった状態

共振:同期して波長(エネルギー)が増幅された状態。非共振は同期がうまくいかない状態

勝負事やスポーツで、仲間と息がぴったりあったときには、やる気や熱量がさらにあがるような経験をしたことが、みなさんもあると思います。また、集団心理がもたらす暴動や集団パニックも、エネルギーが増幅されたひとつの共振現象だと言えます。

図解の上段にあるように、共振できた場合は、麻痺物質が分泌され、ブレーキがかからないようにいくつの機能を封鎖して、一体化を促進していきます。ただし、本能共認で捉えた対象は、本能共認の地平で近づきたいもの・遠ざかりたいものが存在するため、一体化しきれない部分がでてきます。そこで、本質を抽出し、構造化をしていくことで、不整合を再統合し、さらなる一体化ができるようにしていきました。

※ここは、以前の記事で扱っています。

観念機能はどうしてうまれたのか?①~不整合を再度統合するため

 

一方で、図解の2段目にあるように、共振できなくなった場合はどうなるでしょうか?そこでは、不全物質がだされ、不整合状態となっていきます。この非共振と不整合も重要な機能で、相手と呼吸が合わないときに合わせようとするのは、この不整合を感じられるからでもあります。

 

最後に、図解の一番下の矢印です。私たちは、不整合状態になったり、本質抽出や構造化の過程でスッキリしないときは、絶えず、最初の更新→同期→共振に立ち戻ることで、一体化を試行錯誤していると言えます。

 

では、このときの図解において重要なポイントはどのあたりでしょうか。今日は2つほど書きたいと思います。

 

ひとつは、人類が、非共振に不整合と欠乏を感じることができる、という点です。生物界に共振は珍しい現象で、生物にとっては非共振状態のほうが普通です。例えば生物には、”一定の距離をとる本能”が備わっており、同期や共振はあまり行われていません。一方で、人類は非共振であると不整合を感じ交信や同期にむかいます。これは、一体化に全面収束して観念追求をすることで適応してきた、人類の大きな特性とも言えます。

 

もうひとつは、図解の一番下にあるように、本質の抽出や構造化がうまくいかないとき、なぜ交信に戻るのか、という点です。これは次回の記事で扱ってみたいと思います。

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