2008年12月25日
騎馬民族は来たのか?③ 江上氏騎馬民族説のバックボーン ~遊牧民族・騎馬民族の文化的特性・民族的気質~
【騎馬民族征服説】の江上波夫氏は持論についてこうも語っています。
「私は、前期古墳文化人なる倭人が、自主的な立場で、騎馬民族的大陸北方文化を受け入れて、その農耕民族的文化を変質させたのではなく、大陸から朝鮮半島を経由し直接日本に侵入し、倭人を征服・支配したある有力な騎馬民族があり、その征服民族が、以上のような大陸北方系文化複合体をみずから帯同してきて、日本に普及させたと解釈する方が、より自然であろうと考えるのである。」
ただ、江上氏のいう騎馬民族的征服・支配のイメージとは、私たちが、騎馬民族ときいてイメージする圧倒的武力・機動力を行使して攻め込むような攻撃的・戦闘的な騎馬民族とは大きく異なり、順応的・同化的かつ頭脳的に征服戦略を用いる騎馬民族独自の方法論を意味しているようです。
前回は江上氏の掲げた物証としての根拠をご紹介しましたが、今回は文化的側面・民族的気質からの根拠のご紹介です 😛
※図版は有名なチンギス・ハーン
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- posted by kasahara at : 2008年12月25日 | コメント (975件)| トラックバック (0)