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2021年6月3日

2021年06月03日

共同体社会へむけて金融システムをどう乗り越えるか

今回は、共同体社会の在り様に照らして、現代の金融システムをどう乗り越えるか、そこに焦点を当てたい。

現代社会は経済万能のような状況を呈している。すなわち、お金がなければ何もできない、根底的にはお金を稼ぐことが活力という価値に基づいている。そして様々な制度システムも財政も企業会計も貨幣経済の一環で成立している。搾取する側が唱えた「市場拡大が絶対的な価値」であるが故に世界中が貨幣経済圏に取り込まれてしまった。それまでは、共有・贈与でお互いの信頼を前提とした共同体間の交流(経済活動)が、交換・契約という得体のしれない者同士の警戒を前提としたものに転換してしまったともいえる。

一方で、現在の金融システムはいつ破綻してもおかしくない状況にまできている。当然無限に拡大できるはずもなく、はじめから破綻する欠陥をはらんだもので持続不可能なものに過ぎない。そして、すでにお金をはじめとする私権に対する収束力はなくなりつつあり、その原動力自体消滅した残骸となった。これからの時代が共同体社会となる必然は、信頼を母体とする経済活動=生産活動が基本となることである。初めから、効率や、平等といった概念と経済は無関係なのである。

共同体社会にとって、持続可能なシステムは信頼性とともに、実感(本能機能や共認機能)と照らしても整合性があることが不可欠であろうと思う。つまり誰もが納得できるものでありながら、必ずしも世界中で統一されたものである必要はない。

今回も、そのような可能性を示唆する記事を紹介したい。

(さらに…)

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2021年06月03日

世界の婚姻制度~ロシアは世界1位の離婚国!?~

世界の婚姻制度シリーズ第5弾。
今回は寒い国「ロシア」の婚姻事情に触れていきます。

まず、見えてきたのは「離婚率世界ナンバーワン!」という事実。
離婚という言葉を聞くと、アメリカがダントツで多いイメージですが、実は2000年以降ずっとロシアが世界トップに君臨しているようです。

その理由に迫っていきます!

~これまでの記事はこちら~

世界の婚姻制度~スウェーデン人は「結婚しない!?」~

世界の婚姻制度~スイス人は国際結婚が主流!?~

世界の婚姻制度~インド人は見合い婚が8割!~

世界の婚姻制度~インドの結婚式は子づくりのための儀式~

リンクより引用

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■結婚適齢期、25歳!

私がロシア語を学び始めた頃や、留学先で知り合ったロシア人の方は、約5~6割の方が学生結婚でした。「若いのにもう結婚してるんだ〜」と関心して、、よくよく聞いてみると、なんと学生結婚!

友達の両親も学生の頃出会ったという方が多いし、留学先の学校の先生たちも大抵が学生結婚でした。私の友達自身は、まだ未婚が多かったですが、その当時彼らはまだ二十歳〜23歳程度。結婚適齢期はいつ?という話題になったことがありますが、やはり晩婚化が進む日本の28~30歳とは違い、だいたい25歳程度なのだそうです。

若くして結婚するのが当たり前なので、学生結婚もきっとさほど抵抗がないのでしょうか。留学先で使っていた教科書にも学生結婚(正確に言えば学生妊娠・・汗)がテーマとして挙がっていました。

■ロシア人が早婚な理由

おそらくロシア人の結婚が早いのは、平均寿命が関係しているのではないかな、と思います。ロシア人の平均寿命は男性66歳、女性76歳だそうです。となると、やっぱり早めに結婚しておかないといけないですよね・・

ちなみに寿命が短い理由は「アルコール」や「食生活」だそうです。最近はウォッカを飲んでいるロシア人は少ない(外国人観光客の方が多いかも・・笑)ようですが、野菜不足など、食生活は確かに改善アリかなと思います。

私がホームステイしていたお家の方も、よくバターをたっぷりつけたパンやチョコレートなどを朝食に出してくれていました。美味しいけど、絶対体に悪い・・

■離婚率80%

離婚率が高い国と言えばアメリカを思い浮かべていましたが、ちょっと調べてみたら、2000年以降はロシアが世界1位の座を守り続けているそうです。離婚率なんと80%!実に5組に3組のカップルが離婚をする計算です。

やっぱり学生結婚だったり25歳以下の結婚だったりすると、きちんと計画しないまま勢いで家庭を築くことになるので、だんだんとお互いの気持ちが離れてしまうのかな、と思い色々と調べてみると、それ以外にも離婚の原因はあるようです。男性が仕事が上手くいかずアルコール中毒になる、稼ぎが少なく家計を支えられない、狭い住居に両親と同居しておりストレスがたまる・・・などが挙げられていました。 

ちなみに日本で買ったロシア語テキストにも、学生結婚した後離婚してしまった男性が登場します。やはり一般的なのですね・・。

■シングルマザーが当たり前

上記の事情を踏まえると、ロシアでシングルマザーが多いのは納得ですね。

友人によると、この離婚率80%の背景には、「男女間の社会的格差がなく、女性も男性と同じ賃金の仕事に就ける」「国営の安価な保育園が利用できる」など、離婚後も女性が社会に出やすい制度が比較的整っていたり、シングルマザーに対する社会の偏見がないなど、”女性が安心して離婚できる”環境があるそうです。

離婚率が高いことは喜ばしいことではありませんが、女性の社会進出がしやすかったり、シングルマザーへの偏見が少ないのは先進的だな〜と思います。幸せな家庭を築くことが一番ですが、人それぞれ事情がありますものね・・

 

別の記事には、「伝統的に両親は経済面で子どもたちを支え、時には援助だけでなく、成人した若者たちを完全に扶養することもある」という記録がありました。ちなみに現代の日本では30代以下では、親と別居している夫婦が8割ですので、真逆ですね。

また、もう少し大きい視点でみると、結婚への幻想価値もロシアでは薄れているのではないかと感じました。シングルマザーで、女子がイキイキしているなら、なおさらです。

ただし、集団としてはまだまだ弱い印象も受けます。引き続き、追求を進めながら、新しい可能性の発掘に向かっていきます!

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