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2007年05月18日

東南アジアへは西&北から地続きで父系民族が移動=掠奪闘争が玉突き

saahさんが 「アジアにおける第2の民族大移動は漢民族の南下から始まった」に書かれた、>人種的にも、言語的にも現在のインドネシアおよびマレー系の人々のルーツは大陸にありそうです< はそのとおりだと思いますが、続く
>それも漢民族の南下に伴い、その圧力により押出された人々が、台湾→フィリピン→東西南北に拡散し、玉突き的に元々いた原住民族も押出しながら今の地に住み着いたようです。~(中略)~ 掠奪闘争の玉突きのルートも、こうしてみるとイラン高原から一直線ではなく、北方ルートだったようです< については、わざわざ海を渡る必要性はないと思います。
『苗(ミャオ)族って?』  『北方の苗(ミャオ)族と南方の倭族1』 『北方の苗(ミャオ)族と南方の倭族2』などにあるとおり、 漢族が南下して行った中国最南の雲南省は、ミャンマー、ラオス、ベトナムなどの東南アジア諸国と隣接しているのです。
だから、そのまま地続きにタイ~マレーシア~インドネシアという『陸上伝播ルート』のほうが主流だと思われます。

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台湾対岸のマカオ近辺からベトナム東岸に沿って、小型船団で徐々に南下していく『沿岸伝播ルート』ならあり得るかも知れませんが、台湾→フィリピン→マレーシアorインドネシアという海上ルートでの掠奪伝播は、風向と潮流に逆行することもあり、4500年前の航海技術から考えて難しいのではないでしょうか?
また、台湾発南下説の根拠として上げられている「最近の学説では語学的には台湾の高砂族の言語が最も古いオーストロネシア語になるらしい」ということのようですが、これも少し怪しいのでは?と思います。
南方(原)モンゴロイドがスンダランドにいた1万年以上前、文字は書かなかったとしても、言葉は話し始めていたと思われます。だから普通に考えるとスンダランド地域の先住民がさらに古いオーストロネシア語を話していたことが容易に想定されます。
その後、各地に拡散した各民族ごとの“言語の新/旧”は、移動先での他言語との接触などによる変化度合いに既定されるので、『民族発祥~移動』の根拠にはなりにくいということです。
元のテーマに戻って、古代以降を見てみると、多くの東南アジア諸国が中国と同時期か、それよりも早くから、仏教、ヒンドゥ教などインド文化の洗礼を受け、その後イスラム教が浸透するなど、中国よりも西方の影響を強く受けてきたことが伺えます。
ひょっとすると、モンゴル遊牧民からの掠奪玉突きで中国北方から漢民族が南下してくるずーっと前に、(長江上流域と同様)西方民族の直接侵入があったのではないか?という仮説も立ちそうです。がこれについてはもう少し調べてみます。
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↑青銅器に刻まれた呉越の水上戦 出所「長江文明の発見」角川書店

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comments

>それではそんなに便利な「夜這い婚」なのに、何故現代は
>禁止され、しかもそういうこと自体がいけないことだという
>ようになってしまったのでしょうか。
文明開化における、西洋文化の流入が原因だと思います。
西洋における結婚は男女の契約であり、他の異性と交わることを禁じていましたから。
もっとも離婚が容易な西洋に比べ、家の維持を中心とする日本の場合は離婚が困難な為に、結婚という制度そのものが、かなり息苦しいものに変化しました。
もっとも西洋の場合は離婚が容易なことに比べ、家の維持を中心とする日本の場合は離婚が困難なため、結婚という制度そのものが、かなり息苦しいものに変化しました。
現在、30歳の半分が未婚である原因にもなっていると私は思います。
なお、夜這いの弾圧に関しましては、赤松啓介著 『夜這いの民俗学』に詳しく書かれていますよ。

  • 黒田如風
  • 2007年6月12日 22:46

黒田さん、早速のコメントありがとうございます。
確かに西洋文化の流入が直接の原因という感じがしますね。それにしても、明治のころから一方では夜這い婚が集団規定として残り、一方では不特定との交わりを禁ずる考え方が同居していたわけですよね。
後者は本来の民衆の規範に対して国の政策として押し付けたものということなのでしょうか・・・・・。

  • saah
  • 2007年6月12日 23:04

>夜這いによって妊娠し、子供が生まれる事があっても、夫はその子供を「自分の子として育てる」のが当たり前だった。
性もおおらかだけど、集団全体の規範?がおおらかな感じがしますね。

  • masa
  • 2007年6月13日 13:39

masaさん、
>寄り合いでオヤジが息子を膝に乗せて「こいつは俺に似てねえようなあ」と笑いのネタにする程度の問題だった<なんていう逸話もあるらしいですよ(笑)。

  • saah
  • 2007年6月14日 22:42

 8 コンヤーレ  (2)

      ブログ小説            夕陽・少年隊

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