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2008年03月15日

「寝屋子制度(若者宿)」が残る答志島[三重県]

三重県の伊勢市にうかぶ答志島には、「寝屋子制度(若者宿)」と言われる慣習が残されています。その歴史は古く、100年以上も前からあっと言われています。
答志島は離島の中でも良い漁場を持った漁業の町で、漁師町という共同社会の中では、人々が力を合わせないとなにもすることができなかった。
ましてや、昔は機械などなにもなくすべてを人力に頼らなければならなかった。
この様な背景から「寝屋子制度(若者宿)」が始まったと伝えられています。
🙄 では、その生活の様子やシステムはどうだったのか?を紹介したいと思います。
tousimap.jpg
<答志島>
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答志島のネヤコ(寝屋子)制度
http://www.geocities.jp/minzoku_hm/renai2.html

答志島にはネヤコ(寝屋子)という若者宿の習慣が今も残っています。これは、中学校を卒業した男の子が同年齢の子を集めて仲間を作り、どこかの家をヤド(宿)に頼んで毎晩そこに寝泊まりするものです。島を出て外で働く子もいるので、ネヤコに入るのは島に残った者だけで、人数は多くて7人くらい、10人にもなると2つに分けたりしていました。

宿を提供する家の主人をネヤオヤ(寝屋親)と呼び、寝泊まりする子がネヤコです。ネヤオヤになるのは土地で信用のある人でした。金持ちでなくても、真面目で若者を監視することが出来、6畳一間をネヤコのために提供することが出来る人です。そういう家は周りから一目置かれていて、何代も続けてネヤコを寝泊まりさせることもありました。(中略)結婚するとネヤコはヤドを抜けてゆきますが、ネヤオヤとのつき合いは一生続いてゆきます。全部のネヤコが結婚していなくなると部屋が空くので、その家ではまたネヤコを迎えることにもなります。
自分の子供がネヤコになる適齢期を迎えると、その親がネヤオヤになってくれと頼みに行きます。ネヤコになるのは島で漁師の跡を継ぐ者で、漁の後、自分の家で夕食を食べ、その後でヤドに集まってきます。ヤドでは、冬ならばカッテバのイドリ(囲炉裏)の火に当たりながら漁の話などをして過ごしますが、後で述べるように娘のところに遊びに行ったり、時にはヤドに娘を連れてくることもあったといいます。他に人がいなければ、娘を泊めることもできました。ネヤオヤは、ネヤコが余りに無軌道であれば怒ったりしますが、たいていのことは許してくれました。
(中略)
答志島の恋愛慣行で注目したいのは、ネヤコの仲間による協力体制です。答志島での恋愛は極めてオープンであり、恋愛で悩みがあれば一緒に娘遊びに行ったネヤコの仲間が相談に乗ってくれます。結婚にこぎつけるまでにも協力をしてくれ、ネヤコの仲間は常に最大の理解者になっていました。
恋愛は一人こそこそするものではなく、みんなの共通認識の中で進展させるものです。そうすることで困ったときには相談者も確保でき、一方では規範を守ることになります。

03-neyako.jpg
<寝屋子>
共同で事を起こすためには、単に人が集まればいいってものではない。
そこには意識を共にした「共同体」という基盤が必要だったという事が伺えます。
今ではこの寝屋子制度は、市場の発展と共に都市へ流れていく若者が増え、漁業を受け継ぐ者が少なくなった為に、週に一回程度の集まりになってしまった様です。
それでも、この制度を継承したいという想い(声)は、色んなところからあがっており、潜在的な「共同意識」があるからだと思いました。

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comments

『初期人類は骨を食べていた』という説はなかなか興味深いですね。
とすれば「他の動物が食べない骨を食べていたのは何で?」が気になるところです。
後、「口と手連合仮説」とは何?」「それと骨を食べていたのとどんな関係が?」も気になります。
興味は尽きません。次回に期待です!

  • さいこう
  • 2008年7月9日 00:29

すごく面白い記事です。
内容もなることながら、手の絵や栄養表、骨の構造の絵が“秀逸”です。
骨は砕けば食べられると思いますが、消化・吸収も問題なし?(素人っぽい疑問です)
人類が骨なら、他のサルのニッチの主食は何?手(指)と口(歯)との関係は?と、どんどん興味がわいてきました。

  • 大杉
  • 2008年7月9日 04:23

>さいこうさん
コメントありがとうございます。
「他の動物が食べない骨を食べていたのは何で?」これがもっとも解明したいポイントでもあります。
まずは、骨を食べていたという事象を様々な角度から抑え固めてから、
【骨を食べる=外圧状況】
の推測をしていきたいと思います。
【口と手連合仮説】面白いですよ。
追って紹介していきます。\(^ ^)/

  • yidaki
  • 2008年7月9日 12:41

>大杉さん
ありがとうございます。
vol.3で具体的に骨をどんな感じで食べたのか?
紹介させてもらおうと思います。
あと、他のサルも手の絵を見ていただいてわかるように、様々なサルも自然界のニッチを見つけ可能性収束しています。
その結果が、手(指)の形、口(歯)の形に現れています。
vol.5では様々なサルのニッチへの可能性収束を紹介させてもらおうと思います。
楽しみにしててくださいね。(@^∇^@)

  • yidaki
  • 2008年7月9日 12:53

こんばんは☆
初期人類がが骨の髄をすすっていたっていう話は聞いたことがありますが、骨を食べていた!!っていうのは新しい見解ですね☆それに、肉より骨の方が栄養価が高いっていうのも、めから鱗!!人類がこれだけ知能を身に付けられたのが骨の影響なら、今後ボーンサプリとか出そうですね。
「口と手連合仮説」・・・は骨とどう連関するのかしら・・・読み進めてみますね☆

  • shijimi
  • 2008年7月9日 21:50

>shijimiさん
コメントどうもです
【ボーンサプリ】って面白いですね!
脊椎動物の骨のミネラルバランスは、海のミネラルバランスと近いらしいです。ミネラルがバランスよくふんだんに詰まってるんですね。
骨食と脳の進化は関係しているみたいです。
その辺りはvol.6くらいで紹介させて頂こうと思っています。楽しみにしててくださいね♪

  • yidaki
  • 2008年7月9日 23:24

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