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2009年02月26日

フランスは、恋愛「LOVE」で『カップル社会』です。

サルコジ大統領は、離婚後すぐのバカンスに恋人を同伴し、手つなぎ&水着で2ショット写真を撮られる事態になるが、大統領の恋愛は話題にはなるものの、それをもって「大統領として不適格」とはしない。
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フランスでは過去にもミッテランが大統領就任直後の記者団との朝食会の席上で、婚外子の娘について質問されたとき、「それがどうかしましたか?」とミッテラン氏は切り返した。そして、エリゼ宮に愛人とその子どもを住まわせていた。
プライベートはプライベートと切り離して考えるお国柄です。
サルコジ大統領は(52歳)で離婚して再婚、ミッテランは(79歳)は死ぬまで彼女と恋愛中だった。
フランス人の男女関係は、日本人とはだいぶ違っているようです?
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『大人の恋愛』

フランス映画の代表的テーマの一つがこれ。・・・・・(中略)・・・・・・『超私的・個人的分野がなんで、当事者以外に関係しなければいけないのだ。自分が当事者外の場合は他人のプライベートを暴く事にも興味はない。』という風潮が、フランス社会には存在するからです。善意の第三者に迷惑を掛けないことを大前提に、当事者が当事者間の合意と責任においてするのが、フランスで言うところの大人の恋愛です。どんなに切なく、苦しかろうとも、大前提を犯すようでは、「大人」の資格はありません。「何でもアリ」の傾向にある日本の恋愛事情とフランスのそれとは、このあたりで一線を画します。


「フランスの恋愛事情」
「個人の自立」を重んじる個人主義者のフランスならではでの、感覚ですね。
しかし、フランスでの個人主義は、時代を経て質が変わって来ているとの見解です。↓

また、フランスでも、「個人主義台頭」の全盛であった1960~1970年台の終焉と共に「家族への回帰」の流れが起こり、現在では完全に定着しています。共働きの多いフランス人家庭で、夫婦が一緒に過ごせる時間は限られていますので、私たちが想像している以上に、彼らは一緒に過ごせる時間を大切にします。その上、フランスでは、離婚はフランス人男性にとって、とってもお金と時間のかかる一大事業(その上、まますると職を失う危険性もはらんでいます)なので、時代は『君主、危うきに近寄らず』になって来つつあります。


「フランスの恋愛事情」
個人主義の究極まで突き進んだフランス人は、個人から、家族の回帰? それは、やはり独りでは生きて行けない現実に直面して、かといって集団生活は「個人主義」の我がまま気質が許さないから強調できないのでしょうか。そして彼らの目の前に有ったのが「恋愛」であったのだと思います。
フランスでは『カップル社会』と言う文化があったのです。

フランスは強力なカップル社会である。仕事上の付き合いで、パーティーや観劇に招待されたとなればパートナーを同伴するのが普通だし、友人同士でも、夕食に呼ぶときはたいてい、よかったら彼(または彼女)もどうぞ、とひとこと添えるのが礼儀である。純粋な仕事の枠外の時間はカップルで過ごされるべきもの、という大前提がある。プライベートが尊重されればこそ、伴侶も尊重されるわけだが、それだけにシングルは肩身の狭い思いをする機会が多い。
フランスで結婚しているか、結婚していないか、はたいして問題にはならない。しかし、生活の形がカップルであるかシングルであるかの差は、いまなお大きいようである。


「ヨーロッパの家族事情」
フランス人は理論好きで観念的な特色があるようです。それゆえに、個人主義の「独り」の淋しさから脱出した先は、観念の気持ちの良くなる世界、幻想の世界である「恋愛世界」であったのだと思います。
個人主義の淋しさを、カトリック作家の「高橋たか子」女子が次のように記しています。

森有正も、パリの孤独というかフランス人の持っている孤独というものを強調している。日本人は近代化された今みな個人主義になっているというが、日本では本当の意味ではまだ個人主義がない。それゆえ真の恋愛も不可能でありえないと。それに対して、フランス人の場合は、個人の自立とともにその個人特有のアンゴワッス(苦悩)というものを持っている。それゆえ孤独というのは、「寂しい」という意味での孤独、また「他人が理解してくれない」という意味での孤独もあるが、「ひとはそれぞれ他人にとって代われない固有の道を歩む」がゆえに、そこに生じるのが真の意味での孤独なのだと云っている。


「高橋たか子の「『性愛』を通して、その彼方に透けて見えてくる神」」
個人主義の淋しさ「真の孤独」の深さがあって、始めて真の「恋愛」が可能だといっている。
そして、フランスの「個人主義」と「カップル社会」は、繋がっていたのです
①究極の個人主義⇒「独りの淋しさ」から脱出したい

②我がままな「個人主義」を封鎖する必要

③『カップル社会』で恋愛幻想を二人が演じ続けることで(我がままを封印)

④集団(二人ですが)を組むことが出来る(幻想による快楽と共認充足)

⑤恋愛幻想が剥げると、我がままが発現→離婚(=独り)へ

①にもどる

大統領が死ぬまで『恋愛』と言う幻想世界で戯れることが出来るという、『恋愛』『カップル社会』に収束すると言う、他の国には見られないフランス独特の文化は、どのような歴史的な文化から発生して来たのでしょうか? <次回につづく(筆者は交代します)>

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comments

>男女隔離の象徴として知られるベールは、日よけ、砂よけといった実用のほか、外見などによって女性が商品化されるというような傾向を阻止している面もある。
イスラムでは、利子を取って金を貸すことを禁じているといいます。
近代の常識とはかけ離れていますが、集団性の高さと本質を掴む見識が伺われますね

  • tama
  • 2009年5月23日 22:02

コメント有難うございます。
「近代の常識とはかけ離れていますが、、、」
はその通りだと思います。そして「近代の常識」は、キリスト教発
の欧米文化でこの文化の基本路線が間違っていた?!
それを検証する為にも、欧米文化と対立するイスラム文化を学
ぶ事は、興味深いと思いました。

  • koukei
  • 2009年5月26日 18:59

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