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2011年07月03日

■古代中国の再考 ①「仰韶文化」

古代中国史は,遺伝子分析から人種の流れが明確になってきました。一方で,先史時代など古い文化分析は限られた遺跡等からの判断で推察や観念的な分析になりがちです。
遺伝子分析を水先案内人として,古代中国史の根拠などをきちんと押さえてながら,シリーズで再考して行きたいと思います。
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◆シリーズとする「■古代中国の再考」の目次は下記とします。
①「仰韶文化」:古代中国史での新石器時代は,原中国人(01,02)達の生産力が上昇して,母系共同体の「仰韶文化」を黄河の上流に興す。
②「良渚文化」:同時期に長江上流に原中国人の「良渚文化」を興す。
③「紅山文化」:遼河の流域(中国東北)には,新モンゴロイド(O3)が,「紅山文化」を興す
④「龍山文化」:生産力の上昇とともに集団が大きくなり,北から黄河下流に新モンゴロイド(O3)が侵略を繰り返し,「龍山文化」は父系文化に転換。
⑤「夏王朝」:部族間闘争が激しくなり,部族の強大化である国家により統合されるのが新モンゴロイド(O3)モンゴル系は西からの侵略(モンゴロイド:D1,D3)に征服されて「夏王朝」が出来る。
⑥「殷王朝」:再び新モンゴロイド(03)が王朝を取り返す。
~~~~~~~~~~~~~・~~~~~~~~~~~~~~~
今回は①「仰韶文化」について取り上げます。
、中国の黄河中流全域に存在した新石器時代の文化である。仰韶文化の年代は紀元前5000年から紀元前3000年あたりである。(ウキペディアより)
「中国文明史(1)先史 文明の胎動」趙青春著に詳しいですが,その中では『平等で仲睦まじい,母系氏族集団』とあります。
趙青春氏は,北京大学卒の中国考古学の研究者ですが,見てきたように断言している書籍です。その根拠を確認して行きます。
◆写真は全て「中国文明史(1)先史 文明の胎動」趙青春著からお借りしています。
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◆『数十人~100人以上が集まって生活』
・部落として100人が住まう。(←同時期に存在した住居の数と,墓地全体の使者の数から推定。)
◆生産形態:『男が狩猟,漁労を分担。』『女は採集,調理,火の管理,衣服の製作,育児と多忙』としています。・『食料生産が盛ん』となってきている。(←遺跡からはでは「粟」が出てくる。)
・『狩猟,漁労も盛ん』(←亀甲,魚骨,タニシが多数,獣,鳥の遺存体が出土。)
・『家畜も飼っていた』(←豚,羊の土偶の存在と,多数の遺存体がある。)
・漁労が重要なのは,土器の絵柄からも推察しています。
・しかし男女の役割分担は,推察で具体的根拠はないと思われます。
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◆『女性の地位が突出』『母系社会で女に主導権』・氏族の墓地に,ある女性の氏族は副葬品が比較的豊富。(後年には,男の装飾品が多くなる)
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・ある女は氏族墓地の中央に埋葬されている。
◆『平等』な集団・集落内に作られた,窯場や家畜囲いなどの生産遺構(柱の穴の跡)は位置的から判断して共有で使用していた。
・後年に出てくる,城壁がなく武器の出土もないことから部族間闘争はなく平和な生活。
・住居は規模には少し差があるが,材料や設備からは明らかな違いがなく,人数によって決められた。
・墓地も区別はされているが,後年のような身分差を感じられるような,区別はしていない。
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◆『異なる氏族間の通婚に発展。母系氏族社会の後期には,男女が固定化された対偶婚(幾つかの家族が集まって行動生活し,両者が望む期間だけ結婚が維持する形態)に,,,,固体化されない一種の一夫一婦制でしたが,男女は平等でした』
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・性は解放的で,女性も比較的大切にされていた。
・後年の墓には男女が一緒に埋設されているが,この時代は個々に埋設→固定的な一対婚はなかったと推察。
■以上,新石器の「仰韶文化」の詳細を遺跡などから見てきました。
・100人の集団が農業と狩猟,漁労を行って共同性を行ってきた。城壁や武器が無いことから平和な環境。
・共同資産で,個人資産は少なく,貧富の格差などない。一部の代表者(女性)は少しだけ装飾品を持っている。
・性は解放的で,共同生活なので郡婚だと推察される。男女の格差が無く比較的に女性が大切にされているので,母系氏族社会と推察される。
次回は,新石器時代に中国ではさまざまな文化が発生します。お互い影響を受けながら存続していたようです。長江の文化について追求しています。お楽しみに。

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