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2020年10月16日

子孫を残す為だけではない。人類にとっての性とは何か

「セックスレス」

現在はもうこの言葉が当たり前に思うほど、性が衰弱しています。

セックスは面倒だ。厄介だ。先日の実現塾では、小中学生にいたっては、キモイ、汚いものという言葉まで・・・。セックスに限らず、男に対して女に対して抱く意識も同じです。

 

現在の小学校では、性教育を殆どやっていないようですね。4年に1回というところもあるようで、教える時間の少なさもありますが、内容も酷いものです。性病や性犯罪、避妊など、マイナス面の性教育に偏っており、セックスとは危ないモノ、汚いモノという意識が子ども達に浸透しています。性とは人類にとって充足源であり活力源で、素晴らしいものですが、そういったプラスの話は一切教えられないようです。

 

日本人の性意識はどうなっているのか? -1

日本のセックスレス急増は、次代の男女関係に向けた前兆ではないか!?

でも述べましたが、現在では日本人のセックスレスは30代で5割以上、40代で6割以上、50代で7割以上、60代で9割以上とさらに増加。「セックスはいらないけど、子どもは欲しい」と人工授精に頼る女性まで出てきているようで、生命原理からどんどん逸脱してきています。このままでは間違いなく人類は絶滅してしまいます。何故、ここまでに性のエネルギーが衰弱してきたのか。それを明らかにする前に、今回はそもそも人類にとって性は何故重要なのかを記事にしたいと思います。

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性は何のためにあるのか?

まず単純に言えることは、子孫を残すためというのがあります。人類に限らずどの動物も子孫を残すために交尾があります。逆に言えば交尾が無ければ子孫は残せず種は絶滅します。動物の場合、交尾をするのは発情期だけで、大抵の動物は年1回、1カ月程度の間メスが発情し交尾します。発情期が終われば交尾は無く、メスの身体も発情期以外は子どもを産むことができません。

 

しかし人類の場合、何時でも発情できるようになっています。もし子孫を残すための目的であれば、他の動物のように1ヵ月程度の発情期間があれば問題ありませんが、人類は年中発情できる身体になっている。これは、人類にとって性が子孫を残す以外の別の目的があることを示しています。

 

 

子孫を残す以外の別の目的とは何か?

人類の性行為には他の動物には見られない特長があります。それは対面による性行為です。他の動物が後背位であるのに対し、人類は対面が主。対面でしかできないことは何か。それは対面することで男女が目と目を合わすことができるからです。目を合わし、肌を密着させ、お互いの心を重ねて互いが一体になる。この一体になることで得られる充足感や安心感が生きる活力に繋がっていく。これが人類にとっての性の本質であり、だから日本ではセックスのことを「目交わい(まぐわい)」と呼んでいました。ですので、このブログでもこれからは「目交わい」と呼んでいます。

 

ちなみに、明治以降に西洋文明が入ってからはSEXと呼ぶようになりましたが、SEXは、切る、分けるを意味する、SEXUSというラテン語から来ています。一体化とは、全く逆の意味になっているのです。また現在はHとも言いますが、HはHENTAI(変態)からきています。大正時代では同性愛者を呼ぶ言葉だったようですね。もう性の本質である一体充足は、言葉からも完全に失われています。

 

話は戻りますが、人類だけが対面による目交わいと言いましたが、実はオランウータンの性行為も対面による目交わいです。

 

何故オランウータンだけ目交わいなのか。

オランウータンに進化する前のサル=真猿の特長の一つに「毛づくろい」があります。猿は相手に毛づくろいをすることで、肌と肌のスキンシップによる親和充足を高め、親和機能⇒共感機能⇒集団機能を発達させてきました。これはその後の類人猿であるチンパンジーにも見られますが、オランウータンだけはこの毛づくろいをしません。代わりに目交わいの性行為によって、対面で皮膚と皮膚を合わせ密着することで、毛づくろいよりも、もっと高い密着充足へと進化していきました。

 

また、この密着充足は雄雌の性行為だけではありません。

オランウータンの授乳期間は6年間と猿や他の類人猿と比べて非常に長いですが、オランウータンの授乳は、人類と同じように赤ん坊を抱きかかえ、密着して授乳しています。密着充足により共認機能を発達させて、知能を進化させる。これが人類の祖先であるオランウータンの戦略です。

そして人類は、さらに密着充足を高めるため、体毛が無くなり、肌を柔らかく滑らかにさせていくとともに、豊満なおっぱいやお尻に改造していきました。(この極限時代の人類の女がどのように進化してきたかは、次回詳しく記事にしたいと思います)

 

子孫を残す以外の性の目的とは、極限的な外圧のなかでも生きる活力を生み出し、一体化による共認充足⇒知能進化を実現するため、密着充足度を上げ快感充足を高める目交わいへと性の在り様が進化した。これがオランウータンと人類ということです。

 

 

では、何故現在は、充足源、活力源である目交わいが衰弱してきているのか。

それを探るためにも、人類の性の原動力はどこにスイッチがあるのか、もう少し猿~人類を掘り下げて考えてみます。

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