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2007年10月27日

2007年10月27日

障害者が「福子」と呼ばれた時代

現在の核家族=家庭からは、大量の自己中≒精神破壊者が生み出されています。
こうした人々が野放しにされている一方で、本当に障害をもつ人たちの姿を、日常の場でほとんど見かけなくなった気がします。
かつて、障害をもつ人たちはどのように生きていたのかを探ってみました。
「日本の風土に生きる障害者」 山下恵さん 《参照》
大野智也・芝正夫両氏の研究報告書『福子の伝承』によると、「精神薄弱」(現在では知的障害と名称変更)の障害児者は、「福子」「宝子」「福助」等と呼ばれ、大事に育てられていたという報告が多数ある。
家に富をもたらす守り神的な存在であるとして捉え、また彼らがいることによって、家族はその子のためによく働くから家が繁栄すると考えたり、家族の不幸をその子が一切に背負っているから大切にするという考えや、先祖のめぐりとして生まれ変わったので大切にするという考えのもと呼んでいたという。
この思想背景には、日本人の因縁観や先祖の生まれ変わりの概念がプラス要因として働いたものがあるだろう。
「福子思想」とあっても、その呼称理由にはいくつかの意味が含まれていて、一概に良いとだけは言えない。
だが、その呼び名やそう言う事の出来た周囲の目があることで、障害をもった人々が地域社会・村落共同体の中で、人々の温かい目に守られて育てられていたことわかるように、この伝承は社会の目をあたたかくする装置を持っていたと言えよう。

「福子」という言葉を初めて聞いたという方はポチッとどうぞ 🙄

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