2011年05月12日
ゲルマン人と古代ローマ人の性に対する意識の違いとは?
「ゲルマン人の結婚」について、
【阿部謹也:西洋中世の男と女 聖性の呪縛の下で、筑摩書房】
の一部を紹介します。
ゲルマン人とはどういう民族か?
一般的に知られているのはDC375年がピークとなる「ゲルマン民族の大移動」です。
北方から移動してきたゲルマン人ですが、東方からのフン族による玉突き、あるいは人口増大が原因で移動が始まったと考えられています。
ゲルマン人は農耕牧畜を部族単位で営んできており、禁欲的な価値観を持ち、集団意識が高い集団です。→参考資料
<世界の各部族の婚姻形態 メモ>古代ゲルマン族
次々と押し寄せて来るゲルマン民族は、ローマ人にとって「略奪集団化」した驚異な存在でした。その流れは避け様も無く、西ローマを中心に混血化が進んでいきますが、そもそも享楽的なローマ人と厳格なゲルマン人とは相容れない様に思われます。
この過程は追って整理するとして、まずは、その禁欲的な価値観を持つゲルマン人の文化『婚姻形態』について調べたので紹介したいと思います。
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- posted by minene71 at : 2011年05月12日 | コメント (3件)| トラックバック (0)