2009年01月06日
日本の現代の「性」について~世界で抜きん出た傾向~
’08年末のなんでや劇場で、「商品市場の背後には性市場があり・・・」という話がありました。(るいネット:山澤さんの秀作投稿より)
現在、商品市場は自動車産業を筆頭にして急速に減少しています。この直接的な分析は他のブログに譲るとして、本ブログの「東洋と西洋」のジャンルでは、商品市場=性市場にひきつけて、今回から数回、世界の現在の「性意識」について扱っていきたいと思います。
まず、はじめに今日は、日本の現代の「性」についてです。
まず、いつものヤツをお願いします。
ありがとうございます。
さて、ネットで日本人の性生活について検索してみると、必ず「日本人のセックス回数は世界最低」という記事に出くわします。
この記事のソースは、durexという企業が行っている性に関する世界的な調査をもとにしています。世界規模でこのような調査を行っているのは、おそらくこの企業しかないため、唯一の有力情報として扱われているのでしょう。
そんななか、今回は、同社の調査等の結果を踏まえてより統合的な図表としてまとめて頂いている「社会実情データ図録」様よりデータをお借りし、引用します。2005年のデータですが、なかなか興味深い(衝撃)です。
それがこれ↓↓↓↓↓
最初の図表は、横軸にセックス頻度、縦軸に性生活の満足度 を記したもの。概ね、中央よりやや右上に多くの国が集まっています。その上で、アジアグループ、東欧グループ、南欧グループなどと地域的な位置付けがされています。
・・・・・・で、アレ?日本はどこ?・・・・・・あっ!あった!
・・・衝撃の結果です。一番左下。セックスの頻度、満足度ともにぶっちぎりの最下位に位置しています。同一の傾向にあってよさそうなアジアグループからはるかに遠い位置。というより、全世界的に見て、完全に孤立する存在です。下の棒グラフでも、当然、同様の最下位。
これは何を意味するのでしょう・・・・・・?
「社会実情データ図録」様は別のデータで、「日本人のセックス回数はかつてはむしろ多すぎると考えられていたことがある。」と述べられており、この傾向は、現代において顕著になってきたものと考えられます。セックスレスがゆゆしき現象だと見れば、この傾向は非常によろしくありません。
……しかし、翻って、冒頭の「商品市場の背後には性市場があり・・・」という話と結び付けて考えると、どうでしょう?
商品市場=性市場という意味では、日本は少なくとも、世界に先駆けて脱市場を体現しつつある国と考えられないでしょうか。
また、同じ山澤さんの投稿には『性の再生可能性は「自我の性から本源の性への転換」しかないが、今現在は「自我の性のリセット中」という段階であり・・・』とあります。
つまり、日本人は自我の性に魅力を感じなくなり、新たな性のかたちを模索していると考えられないでしょうか。セックスの頻度も満足度も、リセット中の現状では少なくて当然。世界に先駆けて、新たな可能性に向かっての過渡的状況にある、と見なせないでしょうか。
発想を転換すれば、
新たな性のかたち、すなわち、新たな婚姻規範の創出によって、私たちは人類本来の共認充足を再生させる最先端の位置にいる、と この図表が示しているように思えます。
いかがでしょう。
- posted by hayabusa at : 2009年01月06日 | コメント (6件)| トラックバック (0)
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comments
韓国は儒教規範の強い国ってきいたことがあります。食事はいちばん目上の人が食べ始めるまで食べられないとか、家の外では年長の男性の前で女性はお酒を飲んではいけないとか。
一方、(儒教規範の強い国なのに?)強姦が多いというのもきいたことがあります。
男・女という2つの性が、充たし合うものではなく、征服したり力関係のかけひきをするためのものになっていたりするのかなぁ。
儒教の封建的な社会制度が強かった韓国。
市場化、近代化の文化で個人主義が一機に浸透して、序列が急速に崩壊してしまった。
序列で権力を持っていた中心は『男』である。
強くあらねばならないと観念的に刷り込まれている『男』が、序列が崩壊した現実社会では、「強い男」も崩壊してしまっている。そのギャップで喘いでいる『男』たち
その様に感じています。
匿名希望さん、
>力関係のかけひきをするためのものになっていたりするのかなぁ。
僕も、そんな気がしています。が、本当のところがどうなのか、わかりません。
実は、引用元の記事に、その続編として韓国人女性(中年層)の意識に関する同様の調査があります。まだ読んでいないのですが、報告できればいいと考えています。
monnnasiさん、
>そのギャップで喘いでいる『男』たち
なるほど。
男性の序列が女性より上であるという考え方(男尊女卑)は日本にもあったと思います。しかし、その影響が日本より圧倒的に根強いため、序列上位の基盤を失った男の不安・迷走は大きいということですね。
韓国ドラマはあまり見ませんが、美しく か弱い(病気がち?)女性がヒロインであることが多い印象です。もしかすると、それは、失われた序列規範へのメタファーであり憧憬であるのかもしれませんね。
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