2009年01月03日
骨が語る古代の家族と社会1 家族・親族の歴史的意義
「日本人の起源」解明 これまでの成果と残課題で整理した残課題の一つ、縄文~弥生~古墳時代の婚姻制・親族制を、田中良之著『骨が語る古代の家族-親族と社会』(2008年)から迫ってみたいと思います。
田中良之氏はこれまで古墳時代を中心に、墳墓出土の人骨の人類学的分析と、その墓の考古学的分析を合わせて行うことによって、親族関係の分析を進められてきました。そして家族・親族やその継承が歴史的に変化し、国家形成過程において極めて重要な役割を果たしたことを明らかにされてきました。
では縄文時代の親族制は?と行きたいところですが、親族論はいくつかの概念で構成されるので、その歴史と田中氏のスタンスを最初に押えておきたいと思います。家族・婚姻に関する人類学の系譜1で概略の歴史が紹介されていますが、その後に登場した新進化主義に立脚しており、やや退屈かもしれませんが、お付合いを♪
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- posted by okatti at : 2009年01月03日 | コメント (673件)| トラックバック (0)