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2009年10月14日

本格追求シリーズ1 人類の”性”の本質を探る<人類にとって性とは?(1)性闘争を封鎖した人類>

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先週の本格追求シリーズ1 人類の”性”の本質を探る<生物にとっての「性」とは?>では、

生物にとっての「性」とは、「変異・安定という異なる役割をオスメスで担うことで、種として環境に適応していくためのシステムである。」と固定しました。

そして、当然人類のオスメスの性の役割も、本能(DNA)のレベルではこの役割機能を踏襲しています。

まず人類の性と他の生物の性は、何がどう違うのか?極限時代に遡り具体的に押さえていきます。
人類が誕生した極限時代の状況、その中で本能の上に共認機能や観念をどのように塗り重ねて来たのか?その中で性はどう変わったか?男の役割・女の役割とは?

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画像は、こちら からお借りしました。

極限時代の共認機能の発達、観念機能の獲得について、以下、実現論「人類:極限時代の観念機能」より

●過酷な自然圧力・外敵圧力に残された共認機能を唯一の武器とした。

人類は、樹上に棲めるという本能上の武器を失った結果、想像を絶する様な過酷な自然圧力・外敵圧力に直面した。そこで、本能上の武器を失った人類は、残された共認機能を唯一の武器として、自然圧力・外敵圧力に対応し、そうすることによって、共認機能(≒知能)を更に著しく発達させた。

●人類は、共認機能を自然に対して作動させ、観念機能を獲得した。

極限状況の中で、人類は直面する現実対象=自分たちを遥かに超えた超越存在たる自然を畏れ敬い、現実対象=自然に対して自分たちの生存(=危機からの脱出)への期待を込め、自然が応望してくれる事を切実に願った。つまり、人類は直面する過酷な現実対象=自然を凝視し続ける中で、元来は同類を対象とする共認機能を自然に対して作動させ、自然との期待・応望=共認を試みたのである。そして遂に、感覚に映る自然(ex. 一本一本の木)の奥に、応望すべき相手=期待に応えてくれる相手=精霊を措定する(=見る)。人類が万物の背後に見たこの精霊こそ、人類最初の観念であり、人類固有の観念機能の原点である。直面する現実対象(例えば自然)の背後に精霊を見るのも、物理法則を見るのも、基本的には全く同じ認識回路であり、従って精霊信仰こそ科学認識=事実認識(何なら、事実信仰と呼んでも良い)の原点なのである。  

●人類にとって観念機能が、DNA進化に替わる新たな進化機能となった。

この観念機能(特に言葉)は、サルが頼りにする表情や身振りによる共認よりも、遥かに多様で容易な共認を可能にし、共認内容の無限の組み替えを可能にする。従って、観念機能こそ、DNA進化に替わる新たな進化機能=共認機能の完成形態であると言える。

●観念機能は、本能回路や共認回路を充足させる為にある。

人類の最先端機能たる観念機能は、あくまでも本能回路や共認回路を充足する為にある。もっと簡単に言えば、現実課題に応えるためにあり、行動を導く為にある。従って、観念機能は、精霊信仰以来一貫して目の前の現実世界(自然や同類)を対象化してきた。そして現実対象⇒事実認識の蓄積によって、人類の生存様式を進化させてきた。
 

●極限時代の人類は、この凄まじい外圧の中で性闘争を全面封鎖してきました。

凄まじい外圧に晒され、共認機能(更に観念機能)を唯一の命綱として生き延びた人類は、共認を破壊する性闘争や自我を五〇〇万年に亙って全面封鎖してきた。実際、この極限状況では、人類は期待・応望の解脱充足を生きる力の源にしており、その充足を妨げ、生きる力の源を破壊する様な性闘争や自我が徹底的に封鎖されてゆくのは必然である。あるいは、絶対的な課題共認・規範共認によって(つまり、絶対的な共認圧力=集団統合力によって)、性闘争や自我が発現する余地など、全くなかったとも言える。

想像を絶するような過酷な自然外圧・外敵圧力状況下で、本能上の武器を失った人類は、共認機能を強化し観念機能を獲得して生きてきました。そして、人類にとって、観念機能こそDNA進化に替わる新たな進化機能となりました。この最先端機能である観念機能は、共認回路、本能回路を充足させるためにあります。
また、人類はこのような過酷な状況下の中では、性闘争どころではありません。
哺乳類のころから強化してきた性闘争では、共認を破壊し集団を破壊するだけで、種を存続させることが不可能なため、性闘争を全面封鎖しました。
哺乳類の性闘争本能については、こちらを参照。
            ↓
生物史から、自然の摂理を読み解く 「哺乳類の性闘争本能の強化と内雌外雄1」


哺乳類で強化した性闘争本能を全面封鎖した人類は、共認機能・観念機能を使った新たな性関係を作りだし、男女の役割分化を行い、生物の性の本質である「変位と安定」「闘争と生殖」を進化させていきます。


共認社会に移行した現在、私権時代の性闘争本能による自我・独占欲による男女の性関係では、性欲は生起しなくなってきています。性闘争を自然に封鎖したセックスレスの増大や草食男子の増は、このことを示しています。
参照:るいネット「セックスレスの原因の本質は性闘争本能の作動停止にある」

さらに私権が衰弱すると、残った独占欲・支配欲の性は完全に後ろ盾を失ってついに衰弱。これが「性」そのものが衰弱し誰もがセックスレス化してしまった現在の姿なのだと思います。

現在は極限時代と同じ共認社会であり、現在社会に必要な男女関係の答えは、ここ極限時代にある。と考えています。


    極限時代     →    私権時代    →       現在
    共認社会           私権社会          共認社会
  (過酷な自然外圧)      (金、地位、女)     (生存圧力からの脱出)
      ↓↓               ↓↓               ↓↓
   性闘争の封鎖       性闘争本能復活     性闘争を自然に封鎖
  共認・観念による      自我・独占欲による   セックスレス・草食男子他
    男女関係           男女関係       これからの男女関係は?


では、性闘争を封鎖した人類の性とは?どうのようなものだったのでしょうか?
共認回路・観念回路と性は、どのような関係だったのでしょうか?

(つづく)

るいネット
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comments

>哺乳類で強化した性闘争本能を全面封鎖した人類は、共認機能・観念機能を使った新たな性関係を作りだし、男女の役割分化を行い、生物の性の本質である「変位と安定」「闘争と生殖」を進化させていきます。

これは、僕の仮説ですが、人類の「性」と観念機能の獲得→発達の間には密接な関係があると考えています。
脳内神経伝達物質「エンドルフィン」から考えられる仮設です。

エンドルフィンは、幸福感をもたらす神経伝達物質で、脳内モルヒネと言う呼ばれ方もします。ランナーズハイでよく知られるように、肉体を酷使した場合などに分泌されますが、人と人との親和やセックスにおいても分泌され、幸福感をもたらします。

このエンドルフィンは、同じ脳内神経伝達物質であるドーパミンを間接的にコントロールします。ドーパミンも充足感をもたらす物質ですが、エンドルフィンが「静的=幸福感や安心感を得る」興奮物質なのに対し、ドーパミンは「動的=文字通りの興奮感覚や爽快感」をもたらす物質です。

ドーパミンは、脳内でも「快感回路」と呼ばれるA10神経回路に働きかけますが、このA10神経回路は、脳幹中枢などの旧い脳から、観念を司る大脳新皮質まで繋がっており、旧い脳と新しい脳を繋ぐ神経回路となっています。
今回の記事で書かれている、人類の「本能・共認・観念の3層塗り重ね構造」は、このA10神経による旧い脳と新しい脳の繋がりがもたらしていると考えられます。

なお、ドーパミンは、脳内で過剰分泌がなされないように、GABA神経回路と呼ばれる別の物質によって分泌コントロールがなされていますが、エンドルフィンはこのGABAの分泌を抑制することで、ドーパミンの分泌をももたらしています。
ドーパミン単独の分泌によるA10神経回路の刺激には、GABA神経回路による制限がもうけられていますが、エンドルフィンによるドーパミンの間接コントロールは、GABAを制御してしまう為に制限がなく、ドーパミン単独の刺激よりも安定的かつ恒常的にA10神経系を活性化することを可能にするのです。

ここからが仮説になりますが、極限時代における(極限的な自然外圧から生き残る為の)共認回路(=共認充足)への可能性収束、そして性充足への可能性収束が、エンドルフィン分泌をもたらし、ドーパミン神経回路=A10神経の安定的かつ恒常的な活性化をもたらした。
神経回路は使えば使うほど=活性化するほどに発達していくので、A10神経の活性化は、旧い脳と新しい脳の繋がりをより強固にしながら、それぞれの神経回路も発達させていく。

先述したように、A10神経は観念回路の中枢とも言える「大脳新皮質」さらには、「前頭連合野」に繋がっているので、A10神経の恒常的活性化は、観念回路を発達させることに繋がります。

つまり、極限時代の共認充足、そして最大の共認充足源となる「性」が、エンドルフィン→ドーパミン=A10神経回路の活性化をもたらし、観念機能の発達をもたらしたのではないかと考えられます。

  • crz2316
  • 2009年10月17日 13:19

>では、性闘争を封鎖した人類の性とは?どうのようなものだったのでしょうか?

人類が他の動物と違う点は観念機能をもっていること。
この観念機能が最大の武器であり、人類の性もこの観念機能を高度化させることと繋がっていると考えられます。

>自己と対象(相手)の境界を取り払って融合してはじめて、世界=中身が拡がります。(“自分”にしがみつけばつくほど、中身が無くなってゆくのはその為です。)
そこでは、不安や警戒心は邪魔になります。
不安は自我を生み、自我は己を守ろう(正当化しよう)とし、己を守ろうとする自我は警戒心(他者否定)を生み出します。
セックスは、プラスの心と心の交感です。それは抽象的な話ではなく、本当に、期待=応望と肯定視の心の交感が出来れば、一切の肉体的接触も無く「イク」ことができます。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=471

この投稿にあるような、対象性の広がり・自我の制御と「性」の関係性について追求してみたいと思います。

  • chai-nom
  • 2009年10月17日 13:38

>極限時代の人類は、この凄まじい外圧の中で性闘争を全面封鎖

想像ですが、それは現代のような個人の好き嫌いを超越した、全面の肯定性に包まれた男女関係だったのではないかと思うのです。それが集団の結束力を強くし、過酷な極限時代を生き抜く原動力になったのでしょうね。

  • tani
  • 2009年10月17日 14:36

>凄まじい外圧に晒され、共認機能(更に観念機能)を唯一の命綱として生き延びた人類は、共認を破壊する性闘争や自我を五〇〇万年に亙って全面封鎖してきた。

この共認機能とは、代々木忠の『プラトニック・アニマル』で紹介さsれているチャネリングに近いのではないでしょうか?

共認(応合)回路を究極まで鋭敏にし相手の期待や性的イメージをキャッチするチャネリングと、同類を超えて自然対象からの“声”をキャッチする観念原回路。

  • Hikaru
  • 2009年10月17日 18:40

>人類の最先端機能たる観念機能は、あくまでも本能回路や共認回路を充足する為にある。もっと簡単に言えば、現実課題に応えるためにあり、行動を導く為にある。

これは非常に重要な点であろうと思います。
しかし、観念機能の獲得以降、必ずしも人類はそれを最大限活かしきれていないのもまた現実であるように思います。

例えば、Hikaruさんがコメントされている、所謂「チャネリング」のようなことも含め、観念内容(制度・規範etc.)次第では可能にもなれば、不可能にもなる。恐らく、極限時代の人類はできたのでしょうが、現在は殆ど不可能ではないでしょうか。
そう考えていくと、やはり、極限時代の人類(や未開部族)の婚姻様式に学ぶのと同時に、現在でも追求されている代々木忠氏の言葉や経験から学ぶことも重要であるように思います。

  • doUob
  • 2009年10月17日 18:59
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