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2010年07月07日

「本格追求シリーズ3 共同体社会に学ぶ子育て」3.現代社会をめぐる子育ての意識潮流

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画像は、http://www.ikujigogo.net/2006/01/post_76.htmlよりお借りしました。
「本格追求シリーズ3 共同体社会に学ぶ子育て」2に引き続き、現代社会をめぐる子育ての意識潮流について調べてみました。
徐々に広がりつつある企業・地域の子育てネットワークなど、子育て課題を突破すべく可能性として捉えてもよいかもしれません。
中身に入る前に、応援の一押しお願い致します。

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●子育てに関する母親の意識 
アンケート調査によると、子供がかわいらしくてたまらない。幸せ。と答えた母親は98%。ほとんどの方が子育てに充足を感じているようです。一方で、わずらわしく、いらいらしてしまうと答えた方も61%いました。充足と疲弊が両方混在しているのが、現代の子育て状況とわかりました。
現実場面を考えると確かによくわかる意識状況なのですが、ここで少し考えてみたいのが、わずらわしいと感じさせる現代の子育て環境は、本来の姿なのか?そう感じさせる原因は何なのか?ということです。
参考:http://benesse.jp/blog/20070815/p1.html
●本来の姿とは?、子育てにとって必要なことは何?
子ども達は、親達に同化しようと必死。その状況の中で、親達が大らかさを失うと、それを子ども達も敏感に感じ取り、夜泣きやわがままとなって表れる。結果、親達はますます、疲弊し、負の循環に陥ってしまうということのようです。
この負の循環を断ち切る周りの協力や、大らかな空気が、健全な子どもを育てるのに、不可欠であるということがわかりました。
今、色々なところで始まっている子育て集団の再生は、大きな可能性だと思います。ただ多くの子育て支援は、個人課題としての子育てフォローに止まりっているのが現状だろうと思います。集団の大らかさ=安心基盤づくりが大きな課題となっています。
子供本来の姿・見せかけの姿>ほんとの空がみたい
参考:http://homepage2.nifty.com/happyhug/honraimisekake/sora.htm
子供本来の姿、見せかけの姿>光りかがやく子ども
参考:http://homepage2.nifty.com/happyhug/honraimisekake/kagayaku.htm
●家族・企業・地域等で見られる子育ての意識潮流
★家族編
・『実は増えている都会の「マスオさん」!?
不況で復活する大家族主義と二世帯住宅』
参考:http://diamond.jp/articles/-/3030
★企業編
・子供と一緒に働ける職場を実現している企業モーハウス
モーハウスでは、約10年の間に、150人の母親が子連れ出勤を体験。子連れのスタッフの勤務時間は短く、光畑氏はこれを、「小さく働く」と表現します。大勢のスタッフを同時に抱え、業務全体をカバー。
参考:http://blog.katei-x.net/blog/2010/03/001027.html
・企業の子育て支援→国による税制優遇
託児施設を企業内に作ったくらいで今の子育て環境が大幅に変わるとは思えないが、大きな流れとして「子育てを企業で」という社会共認を形成する一里塚となり、曳いては企業内保育や企業の共同体化まで視野に入ってくるのではないだろうか。
参考:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=139805
★地域編
・公園デビューは死語
バブル期ごろから公園で子供を遊ばせる母親の繋がりが派閥化し、子供を遊ばせるためには、
この派閥に入る必要があった。服装やマナーなど派閥によって五月蠅く、陰険とした雰囲気があったと言われている。公園デビューと言う言葉には、子供を公園に始めて連れて行くことと、母親派閥への参加と言う2面があったと言える。
2000年頃からは、このような母親派閥のようなものは無くなり、公園デビューと言う言葉が死語になりつつある。
悩み相談サイトで、公園デビューに対する不安が相談として寄せられているが、皆そんなことは気にする必要はない、公園での繋がりを楽しめば良いなどとアドバイスしており、「子育て課題を共有した繋がりを重視する方向に意識転換している」ことが見て取れる。
また、人付き合いが苦手な母親が、公園での繋がりなどを通して、外に出ることが楽しくなったと言う報告も多く子育てを通して社会収束・外向収束している意識も見て取れる。
参考:公園デビュー:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%83%87%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC
★その他
・インターネットQ&Aサイトに見る、子育てを通した繋がり。
子育て不安や悩み相談に対し、同じように子供を持つお母さんから多くの返信が寄せられている。自分の経験も踏まえながら、真剣に答えている。子育ては自分一人で問題解決できるものではないと言う認識の広がりと、「互いに支え合う必要がある」と言う意識が芽生えていると感じる。参考:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1012619165
・ネット上では女性を中心とした母系集団が再生か!?
参考:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=208458
●まとめ
意識潮流を探っていく中で、子育てを行政、企業、地域、家族が真剣に取り組み始めていることが分かってきましたが、実態は運営されていない等も事例も散見され、多くの子育て支援は、個人課題としての子育てフォローに止まりっているのが現状であります。
このような社会状況において、不安+安心が混在し、充足課題として感じられないというのは必然のように感じられ、子育て=集団課題といった認識転換+具体的方針が求められています。
そのヒントは、今後解明していく予定である江戸等の共同体社会における子育てから学ぶことが多いように感じています。今後の追求に期待します。

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