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2011年05月16日

シリーズ「モンゴロイドの歴史」4~南方モンゴロイドの拡散~

震災や原発問題を経験した我々は、新たに人類の進むべき可能性の道を再考しなければならない時に直面しています。進むべき道(答え)を見つけるためには人類が今までどのような逆境に対して、どういった可能性の道を歩んできたのか!歴史事実をしっかり押さえる必要があります。
このシリーズでは我らモンゴロイドの歴史を紐解き、人類史におけるモンゴロイドの可能性の道を追っています。
1.人類史を追求する意義と視点
2.人類の出アフリカとモンゴロイドの誕生
3.原モンゴロイドの北上
500万年前にアフリカ大陸で誕生した人類が、気候変動に伴う環境変化でアフリカ大陸から三大グループに分散してアフリカ大陸から出て、東へ進路をとった原モンゴロイドがユーラシア大陸を北上していく流れを追っていきました。
今日は、東南アジアに定住した南方モンゴロイドの、1.4万年前~6千年前の温暖期における<南方モンゴロイドの拡散>を紹介したいと思います。
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■南方モンゴロイドの舞台、スンダランドとは?
アフリカを出て、東方へ向かった人種をモンゴロイドと呼ばれています。
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↑もと画像はこちらからお借りしました。
約7万年前から最終氷期(ヴュルム氷期)に入ったため、寒冷化→極地の氷河発達によって海水面が下がり、東南アジアにスンダランドと呼ばれる大陸が出現していました。下図のようにマレーシア、インドネシア、フィリピンなどが繋がっていました。
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↑もと画像はこちらからお借りしました。
東方へ向かった原モンゴロイドは、インド亜大陸を通って、5.0万年前までにはスンダランドに到達します。彼らはスンダランドの気候に適応し、形質が固まっていきました。彼らを【スンダ・モンゴロイド】と呼びます。
東南アジアのニア洞窟に5.0万年と推定される現生人類の頭蓋が発見されています。
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↑クリックすると大きくなります。
同様に、オーストラリアに移動し適応したモンゴロイド【オーストラロイド】や、中国南部に移動し適応したモンゴロイド【シナ・モンゴロイド】も存在していました。
■温暖化→スンダランドの水没・縮小!
南方のモンゴロイドは温暖湿潤で豊かなスンダランドを中心に、大きな移動を起こすこともなく、定着して南方に適応的な形質を強めていきました。しかし、1.4万年前から6千年前の温暖期には、極地の氷床が溶け出したことでスンダランドの水没が始まります。6千年前には完全に水没し、東南アジアの海岸線が現在の姿になったといわれています。この地で繁栄していた南方モンゴロイドは、スンダランドの縮小・水没を継起に拡散していくことになります。
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こちらからお借りしました。
■スンダランドから南方モンゴロイドの拡散
1.4万年前から6千年前の温暖期によって、スンダランドの縮小・水没に伴う大きな環境の変化という逆境に見舞われた南方モンゴロイドは可能性を求め拡散していきます。大きく6つのグループに分かれたのではないかと考えられます。
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↑クリックすると大きくなります。
南アジアを通って、インド亜大陸へ。
(インド亜大陸の原モンゴロイドと混血→【ドラヴィダ人】に)
南方のオーストラリア大陸へ。
(オーストラリア大陸に先住していたオーストラロイドと混血→【アボリジニ】に)
太平洋へと乗り出していく。
【ポリネシア、メラネシア人】に)
海岸沿いに江南地方から中国全域に移動。
(シナ・モンゴロイド×中亜モンゴロイドと混血→【原中国人】に)
ガンジス川を遡上して、タリム盆地からモンゴル高原へ。
【スンダ・モンゴロイドD祖】に)
しかしそのすぐ後、1.3~1.1万年前の極寒化に伴い、一方では西回りにチベット方面へ。
(【チベット族(D1,D3)】に)
もう一方では東回りに南下し朝鮮半島を越えて日本へとやって来た。
【縄文人(D2)】に)。
メコン川などの大河を伝って、チベット高原からタリム盆地へ。
(1万年前にはアルタイ山脈~モンゴル高原に到達し、【新モンゴロイドO3】に)
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↑クリックすると大きくなります。
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約7万年前から最終氷期(ヴュルム氷期)によって、海面が下がり出現したスンダランドに到達したモンゴロイドは、東南アジアの気候に適応しました。しかし、1.4万年前から6千年前の温暖期によって極地の氷床が溶けはじめ、海面が上昇し、適応したスンダランドが水没・縮小していくという逆境に立たされます。モンゴロイドは豊かだったスンダランドから拡散し、360度可能性の道を探索し歩み出していった流れが見て取れたと思います。
参考記事:
’10年末なんで屋劇場レポート3~南方モンゴロイドの拡散と新モンゴロイドの誕生
モンゴロイドの歴史③ 1.4万~1万年前 スンダ・モンゴロイドの拡散
次回は、スンダランドから拡散し、1万年前にはアルタイ山脈~モンゴル高原に到達したモンゴロイド(O系統)の、「新しい北方適応モンゴロイド=新モンゴロイドの登場」について紹介したいと思います。
乞うご期待ください

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