RANKING
にほんブログ村 歴史ブログへ
NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
    No Responses.

2021年07月08日

世界の婚姻制度~世界人口5位の国は、恋愛結婚より見合い結婚を望む!~

みなさん、世界人口5位の国が「パキスタン」ってご存知でしたか?

人口が多いということは、
婚姻形態にも先進国とは異なる特徴があるのではないか。

その仮説をもとに、パキスタンの結婚事情について迫ってみることにしました。

~これまでの記事はこちら~
世界の婚姻制度~スウェーデン人は「結婚しない!?」~
世界の婚姻制度~スイス人は国際結婚が主流!?~
世界の婚姻制度~インド人は見合い婚が8割!~
世界の婚姻制度~インドの結婚式は子づくりのための儀式~
世界の婚姻制度~ロシアは世界1位の離婚国!?~
世界の婚姻制度~イスラム教は夫婦の日常生活まで定めている!?~
世界の婚姻制度~中国は派手だけど、恋愛御法度だった!?~

o0800060112874258278

本題に入る前に、パキスタンについて少しだけ解説します!

パキスタンがある場所は、インドの西隣。
1947年にムスリム国家を建国の理念としてインドから独立した国です。

ヒンドゥー教のインドから独立したということもあり、
人口の97%がムスリム(=イスラム教徒)である点がインドとの大きな違いです。

やはり、結婚慣習もインドとは異なる点があるようです。
では、以前に紹介したイスラム教を踏襲しているのでしょうか。
みていきましょう!

「パキスタンにおける結婚慣習」より引用

パキスタンでは、都市のごく一部の急進的な層を除いては、いまだ親が決めた見合い婚が主流である。農村では恋愛結婚はほぼ皆無といってよい。筆者は現地で家計調査をするなかで、調査を手伝ってくれる学生の女の子たちと話す機会が多いが、彼女たちは大学院まで進みパキスタンの女性として間違いなく最先端にいるが、それでも恋愛結婚より親が決めた見合い結婚を望むという声が多い。

 

■交換婚=ワッターサッター
ワッターサッターは、パキスタンとアフガニスタンに広くみられる慣習で、英語への直訳がギヴアンドテイクであるように、文字どおり、一対の家族間で女性(男性)を交換する結婚のことを指す。
家族Aに兄妹、家族Bに兄妹がいて、家族Aの兄と家族Bの妹、家族Aの妹と家族Bの兄がそれぞれ結婚し二組のカップルが誕生するのが典型的であるが、、家族A(もしくはB)が伯(叔)父と姪、もしくは父親と娘というケースもある。パキスタンではとりわけ貧困層によくみられる慣習であるといわれる。ワッターサッター婚の場合、両カップルが結婚適齢期であれば合同結婚式とすることで、個別に式を設けるよりセレモニーの費用を節約できるほか、ダウリーおよび婚資の支払いが双方の家族に生じるため相殺し合うことで、それらの額も節約できると考えられているからである。

 

■イトコ婚と村内婚
ワッターサッター婚と強い相関をもつのが、イトコ婚、村内婚であり、まとめて同族婚と呼ばれることも多いようである。パキスタン農村における結婚制度に関する実証研究であるJacoby and Mansuri(2010)によると、ワッターサッター婚の実に八割以上が同族婚であるが、ワッターサッター婚でなくても七割以上が同族婚であることから、いずれにしてもパキスタンではイトコ婚や村内婚が主流であることが分かる。筆者の家計調査でも、ワッターサッター婚は少数派であったが、イトコ婚や村内婚は大多数を占めていた。
同族婚の背景には、相続による資産の散逸を防ぐ、という経済的な合理性があるだろう。パキスタンでは均分相続が原則であるため、とりわけ出生率が高い状況(世銀によると、二〇一二年の出生率は成人女性一人につき三・三人)において土地資産が細分化され散逸するのを防ぐ制度として、合同家族制度(jointfamily system =同じ敷地内に兄弟の家族が住む)があるが、同族婚も同様の機能を果たすと考えられる。また同族婚であると、女性の実家が嫁ぎ先と深い関係にあるため、結婚生活における女性の地位向上―意思決定権の向上や家庭内暴力の減少―につながるとの考え方もある。もともとは異族婚および嫁ぎ先の地位が実家よりも高い昇婚(hypergamy)が主流の北インドと比較して、同族婚が主流であった南インドでは女性の地位が相対的に高いことに着目したDyson and Moore (1983)が提唱した仮説であるが、実証面では賛否が入り交じっている(Jejeebhoyand Sathar(2001), Rahman andRao(2004)など)。
一方で、同族婚のデメリットとして考えられるのは、女性(男性)の結婚相手の選択の自由を奪、ということがあるだろう。しかし、ワッターサッター婚に関する議論と同様、結婚相手の選択の自由は同族婚であろうとなかろうとほぼ皆無であるため、同族婚そのものが責められるべきではないだろう。またとりわけ血縁関係が濃いイトコ婚の場合は、奇形児や障害児が産まれる確率が高くなることも知られている。

パキスタンの結婚の慣習はインド的な特徴とイスラームの性格を合わせもち、大変興味深い。ダウリー、婚資、ワッターサッター婚、同族婚などの慣習は、一見時代遅れのようにみえるが、果たしてそう断言することができるだろうか。

 

「インドは8割が見合い結婚」という記事を一度紹介しましたが、
インドとパキスタンの共通点は、見合い結婚が主流というところが見えてきました。

確かに、一見時代遅れのように感じるかもしれませんが、
人類の存続を考えたときに、本来のあるべき婚姻形態はこっちの方向性なのではないか。

むしろ、先進国の個人発の恋愛が特殊なんじゃないかと常識が覆される事実が見えてきましたね。

>   List   

trackbacks

trackbackURL:

comment form
comment form
*