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2021年12月02日

人類と類人猿の違い ~集団形態編~

人類と類人猿の違い。最後は「集団形態編」です。

(画像はこちらからお借りしました)

 

①雄雌残留の単一集団

足の指が先祖返りして、肉体的にはどんな動物にも敵わないほどの弱者になってしまった初期人類。

他の動物がほとんど寄り付かないような洞窟の奥深くに住み、まともに外の世界を歩くこともままならない状態では、他の動物のように性成熟したら集団を出てゆくことは出来ません。
しかも、奇跡的に生き延びている状態ですから、周りに同類がいるとは考えにくいのです。

従って、初期人類の集団形態は、必然的に「雄雌残留の単一集団」になるしかなかったと思われます。

これによって、集団や仲間に対する意識、とりわけ性意識や性関係をがどう変わっていったのかは、婚姻史ブログとしては特に重要な論点です。

 

②共同で子育て

ヒトの赤ちゃんは、非常に未熟な状態で生まれ、性成熟して一人前になるまでの期間も長くなっています(12~15年)。

また、乳児期も含めて、生物では珍しく「共同で子育て」を行うようになりました。
(人類が共同で子育てを行う種であることは、共同養育を促すために出産後に母親のエストロゲンを急減させるようにしたという説もあります。)

なぜ共同で行う必要があるのか、共同で行わざるを得なかった理由があるのか、あらゆる側面から検証してゆく予定です。

 

③複層社会の形成

極限時代は、ある意味、生命原理に反するともいえる「雄雌残集の単一集団」であった人類ですが、弓矢の発明以降、人口が増えるにつれ、これまた他の生物では見られない「複層社会」を形成します。

複層社会を形成するためには、高度な知能が必要になると思われますが、いずれにせよ、これ以降、集団形態が一気に多様化すると同時に、集団統合の難度が一気に上昇します。

古今東西、世界には様々な集団が存在しますが、どんな状況や軸で集団形態が決まってくるのか、そしてその集団をどうやって統合しているのか。
本源集団を再生するためには、ここはぜひ押さえておきたいポイントです。

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どれもこれも気になることばかり。

来週からはその追求に入って、仮説をこのブログでもアップしていきますのでお楽しみに!

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