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2021年12月23日

一体充足に可能性収束した人類③ ~オス同士の踊り~

(画像はこちらこちらこちらからお借りしました)

 

さて、前回の続き。オスメスが同じ極限状態に陥り、どう変化したか。

今回はオスの変化について追求してみたいと思います。

 

極限的外圧状況においては、性闘争本能剥き出しでは集団の共認充足を破壊してしまいます。仲間同士で争っている場合ではないため、性闘争を封鎖しました。これは、オスの犬歯の退化にもあらわれています。

 

極限的外圧状況に加え、原猿時代から培われた期待応合による仲間プラス回路により性闘争を封鎖することは可能になったと考えられます。これは、哺乳類の摂理を踏み外した危険な行為とも言えますが、仲間との充足が生きる希望であり唯一の命綱だったのでしょう。

 

メスは、極限の外圧に対して闘争面では役に立たないため、性的役割に収束していきました。

その分、オス(特にボス)の闘争負担は極めて重くなります。洞窟を出て決死行するのはオスと役割。生存確率は、その集団の統率力に規定されたと考えられます。ボスの統率力だけでなく、成員のモチベーションが重要となります。どのように高めていったのでしょうか。

 

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それが二足歩行訓練をかねた『踊り』であったと考えられます。

ちなみに、大型類人猿はすべて二足歩行できますので、それをもって人類の起源とするのは間違いでしょう。生き延びるために拇指対向性の手を生かし(掴む・運ぶ)、二足歩行を強化(訓練)していったと考えられます。

 

右、左と足を踏み鳴らすうちに踊りになり、全員で同じ動作を繰り返すことの一体感が仲間との充足を生み不全(怖れ)を解消していきます。ラグビーで有名なオールブラックスのハカ、これも恐怖心を取り除き、団結を与え奮い立たせるために行われています。

 

踊りによる一体感、仲間との共認充足を高めていき、数百万年をかけ、ついにはトランスの境地にまで至ったのだと思われます。

(画像はこちらこちらからお借りしました)

トランス状態とは、万物との一体化自分とそれ以外の境界がなくなる状況です。その事例や名残は、ケチャや、踊り念仏、ランナーズハイなどがあります。トランス状態においては、痛みや怖れを和らげるβ-エンドルフィンや、愛情ホルモンと言われるオキシトシンが分泌されていることが分かっています。

 

万物と一体化するという現象は、何かしらのエネルギー(宇宙や自然)を感じている、注ぎ込まれている状態です。このエネルギーこそ精霊回路(観念原回路)につながっていくものであり、人類500万年生き延びることができた理由ではないでしょうか。

 

このようにして、人類にとって『踊り』は共認回路を強化するとともに、集団の一体化を促し仲間との充足源・活力源になったのでと思われます。

 

そして、その『踊り』が、本来自然淘汰されるべき脆弱な二足歩行を支え、やがて強固な骨盤を獲得させて安定した二足歩行へと初期人類を導いたのではないでしょうか。

 

ちなみに日本の盆踊り。宗教行事でありながら男女の出会いの場、和合の場として現代まで引き継がれてきました。踊りによるトランス状態から性の和合、人類の活力源の全てがつまっていたのだと思います。

 

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