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2022年04月01日

ことばが生み出されるまでの道のり~未明課題と仮説ー1 オスメスでの違いや未知追求での必要性

今回の記事では、ことばが生み出されるまでの過程での未明課題、追求ポイントを出し、考えるきっかけとしての仮説を挙げてみます。

鳴き声で文をつくるシジュウカラ(写真はこちらからお借りしました)

ことば以前の世界で、一体化しようとするためには、対象の形や音を「真似る」=再現するとこしろから始まりました。(リンク

それは親のもとで育つ哺乳類の本能に備わっています。しかし、対象が同類ではなく、万物に向けられていくので、その追求は数百万年続きます。その段階の再現追求は危機回避やエサの獲得とは直接つながりません。でも、一体充足を頼りに、さまざまな発声が鍛えられ、科学認識につながる概念化や法則性に発展する可能性を広げることになったと思われます。

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★オス・メスによってことばや概念に向けた追求に違いはあったのか?

らく、オスは外に出る機会が多く、食べ物を獲って来る必要から、再現する対象は、餌となる動物や植物だったと思われます。その後は、可能性を探索するため、違いに着目したと考えられます。動物が元来もつ「二元化」を駆使して、対象の焦点を絞り込む。この傾向は現代の男の思考にも通じます。どちらかというと左脳発。一方、メスは、オスたちの話しを聞きながら、右脳発で、それもこれもあれも差異はあっても「ひっくるめると〇〇でしょ」という思考をしたのではないでしょうか。その思考はまさに「類型化」です。

 

★メスが真っ先に再現したのは、性の充足体験?

とくにメスにとって性の充足は子育てに並ぶ最大の関心ごとです。メスが真っ先に再現し、仲間と共有したのは性に関する再現だったのではないでしょうか。そうなると、さきほどのオス・メスの立場が逆転します・・・。

 

★ことばは、万物の波動を表わした音声からはじまった?

類型化と音声による区別が結びつくようになると、類型や差異が「抽象概念」として固定化します。恐らく、対象をあらわす形態に音声が付帯することで、抽象概念化が促進されたはずです。もっといえば、単に記号としての音を与えたのではありません。一体化のための再現の果ての音声なのですから、対象の発する波動を音声に変えたものが与えられていったに違いありません。たとえば「サ」という音には特有の波動があり、音のもつ感覚と意味が共鳴します。その上で、同じ「サ」という音でも、いろいろな「サ」があったはずです。現在でも、未開部族などでは多彩な音素を使い分ける例も見られます。

現代でも使う「にょろにょろ」とか「ぴかぴか」といったオノマトペ(擬態語)がそれに近いかもしれません。当初は一音でも現代よりもよっぽど豊かな表現力があり、さらに、それらが二音、三音と組み合わせられることで、表せるものは級数的に広がります。ただし、そこには限界もあります。

 

★見えないもの、音がないものはどのように概念化→ことば化されたのでしょうか?

自然の法則や科学認識に迫るために概念化は不可欠です。たとえば、時間数量。これは現在でも一部の未開部族ではまったく使っていなかったりするので、生み出したのは最後の方でしょう。もともと時間の感覚はあるのですから、数量の概念が生み出されれば、必要に応じて時制も生み出せるはずです。

時間の前に、匂いのようなものがあります。これもいきなりは難しいですが、〇〇(のような)匂いというように「比喩」によって表現できます。

 

長くなったので、ここまでにします。次は「言葉が生み出される契機について」から始めます。

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