2009年08月06日
人口から読む日本の歴史1 第一の波
DNA系統ごとの人口構成比の試算で参考にした鬼頭宏著『人口から読む日本の歴史』から、日本の人口がいったいどのようにして変化してきたのか、その歴史をたどってみたいと思います。人口の波動は、社会・経済の変動と深く結びついており、日本人のライフスタイルも一変しました。これら相互関係の歴史を読みとろうと思います。
四つの波
地域別人口表とグラフ(下図)にあるように、日本の人口は四つの波のあったことが認められる。
(↓クリックすると大きくなります。)
第一は縄文時代の人口循環、第二は弥生時代に始まる波、第三は14・15世紀に始まる波、そして最後は19世紀に始まり現代まで続く循環である。
第一は旧石器文化に代わる縄文文化の発展と気候変動が結びついて引き起こされたもの、第二は稲作農耕とその普及による人口増加であり、第三は農業社会の中で生じた経済システムの変化=市場経済化に伴う変化、第四は工業化に支えられた人口成長である。
今回は第一の波、短命な社会で人口を再生産する出生力について紹介します。
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- posted by okatti at : 2009年08月06日 | コメント (4件)| トラックバック (0)