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2021年10月21日

サル以来の知能進化の基盤は ”同一視”

感電した仲間を助けるサルたち

(写真はこちらからお借りしました)

哺乳類からサルになる段階で、さらに飛躍的に知能が進化します。オランウータンや集団をつくるサルを見ていると、他者を助けたり、協力しあったりします。なんでそんなことができるかというと、他者の気持ちがわかる かるからです。言葉のないサルにとっては、相手の微細な表情や行動を探索し、見極める必要があります。それが知能進化を促したと考えられます。その基盤には「同一視」ができるというサル以来の認識機能があると考えられます。それはどのようにしてできるようになったのでしょうか。

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2021年10月14日

なぜスキンシップをすると知能が発達するのか

(写真はこちらからお借りしました)

 

オランウータンの知能は、一般的には人間の4~5歳児くらいと言われています。

よく挙げられる例としては、道具を作ったり使ったりする能力です。傘を使うとか、ハンモックを作るとか、最近ではスマホでお絵描きをするなどもあります。

さらに、道具系だけでなく、オランウータンの特徴として、相手の状況を理解してそれに協力する言動が取れるという面があります。
例えば、川に入った人に手を差し伸べて助けようとしてくれたり、動物園で引っ越しをすることになった際に率先して輸送箱に入って「大丈夫だよ!」と他のオランウータンに伝えてくれたりするのだとか。

そんなオランウータン、『授乳期間の延長で知能が発達』したと以前の記事でも取り上げましたが、加えて『オランウータンの性は、親和充足を高めあう性に変容』したことにより、さらに知能が発達したのではないかと考えられます。

では、そもそもなぜ親和機能が高まると知能が発達するのか?
今日はその構造に迫ってみたいと思います!

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2021年10月12日

ヒトは乱交(繁殖戦略)により生殖器を進化させた

今回は婚姻史につながるかまだ未明ですが、ヒトの生殖器の進化について追求してみたいと思います。まずは、類人猿のオスの1回あたりの精子数や睾丸の大きさを比較してみました。

 

 

 

チンパンジーは複雄複雌の集団形態で乱婚(乱交)。精子形成が活発。発情したメスは複数のオスと交尾を重ねるため、精子競争が働き、他のオスより多くの精子を作れるように他の類人猿に比べて極端に睾丸が大きくなっています。またヒト同様、睾丸を外に露出させることで熱を放散させ強い精子を作れるようになっています。

ゴリラは、単雄複雌の集団形態で配偶者が決まっている。1ないし数頭のメスとの交尾は、メスが発情したときしかないため、精子形成は活発ではない。睾丸には、①精子形成、②アンドロゲン生産、③性的アピールがあるが、ゴリラは、躯体を大きくするアンドロゲン分泌に特化しています。

オランウータンは、単独行動が基本であり交尾回数は少ない。特徴的なのはヒト、チンパンジー、ゴリラより先体が大きく明瞭。先体は生体反応に必要な酵素を含んでいるなど、受精の過程で大きな役割をもつ。これは精子の受精効率が高いことを示すとされています。精子形成はヒトにもっとも近い。

 

上記を見ると、性的体格差が大きいゴリラ、オランウータンは、強いボスがメスと交尾するため、精子競争をさせる必要性が少ないことが分かります。一方で性的体格差が小さいチンパンジーは、乱婚でメスの生殖器のなかで他のオスの精子との受精をめぐる争いに勝つ必要性から、多量の精子を生産するように適応しています。

では、ヒトはどうなのでしょうか?

精子の数はチンパンジーの半分以下だが、ゴリラやオラウータンの4~5倍。睾丸の大きさは、体重比でオランウータンと同じ。ヒトはどのような繁殖戦略をとってきたのか、考えていきたいと思います。

 

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2021年10月08日

オランウータンの性は、親和充足を高めあう性に変容

画像はこちらからお借りしました

前々回の記事では、オランウータンの授乳期間が約8年と類人猿最長。何故こんなに長くなったのか。そして前回の記事では、テナガザルからオランウータンへと何故大型化したのか、を記事にしました。

 

この追求から見えたのは、オランウータンはエサが少なく少子化戦略をとらざるを得なかったこと。授乳期間を延長して子づくり頻度を落とし、一頭の子どもを大事に育てる戦略です。その結果、母子間のスキンシップ=親和が増大しました。また、エサ不足故に他の動物は食べない樹皮を食べられるよう大型化し、その結果、オランウータンは外敵に襲われる頻度が大きく減ったと考えられます。

 

外敵圧力が弱まり、かつ母子間の親和が増大したことで、哺乳類に顕著にみられる性闘争本能は、かなり抑制されているように見えます。現にオス同士の性闘争は、実際に闘うことなくフランジの有無によって決着。フランジとは、上の写真にあるような頬のヒダで、群れの中で最強と意識したオスに現れる。二次性徴で大型化を促しオス同士も体格差が生じ、これにより哺乳類に見られる激しい性闘争は抑制されています。また、アンフランジオス(フランジの無い弱オス)もメスと性行為していることからも、より強者(適者)を残す性闘争本能の意味合いは後退しています。

 

 

そしてその事が、オスとメスの性関係にも大きな変化を促しています。今回はその事を記事にします。

 

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2021年10月07日

食性の変化で大型化していったオランウータン

前回の記事(授乳期間の延長で知能が発達)では、テナガザルの一種がオナガザルに追いやられた樹冠で生き延びていくため、授乳期間を延長することによって個体数を減らし、縄張り闘争の圧力を緩和するとともに知能も発達させたことを扱いました。

今回はこの知能発達とともに、テナガザルがどのようにして80㎏もあるオラウータンへと大型化できたのか、その謎に迫りたいと思います。

 

まずテナガザルの食性は、66%が果物、24%は葉、9%は昆虫、残り1%は花と言われています。

但し、生息域でもある東南アジアの熱帯雨林では、数年に一度、多くの種が一斉に果実が結実します。一斉結実の翌年以降は数年後まで結実しないため、果物がある年に食いだめする、もしくは葉や昆虫を中心に食べる必要が出てきます。

 

ここで現在のオランウータンの食性も比較して見てみますと、果実が61%、葉が22%、そして樹皮が12%、その他花や昆虫等を食べています。ここで注目したいのが樹皮も食べているということですが、恐らく樹液や小さな昆虫を摂取するために樹皮を齧っていくうちに食べられるようになっていったのでしょうか。

オランウータンの食性(画像はコチラからお借りしました)

樹皮を食べるオランウータン(画像はコチラからお借りしました)

 

樹皮を食べるようになったテナガは、より硬い繊維を分解できるようになるために大型化していったと考えられます。

(一般的に、草食動物の中で大型の種が多い理由は、肉と比べて草から摂取できる栄養素(タンパク質やアミノ酸類など)の量が少ないため、大量に草を食べ、硬い細胞壁を長い時間をかけて分解する必要性から、消化器系の内臓の体積を拡張⇒体全体の大型化に繋がっています。)

 

また、オランウータンは5~8年程で乳歯から永久歯に生え変わり、それまでは母乳も飲むことが分かっています。そして永久歯に生え変わった後には親離れし、独立した生活をします。この頃には樹皮も食べられるでしょうから、食性の変化も授乳期間の延長(⇒知能発達)に繋がっているのではないでしょうか。

 

こうして徐々に大型進化していったテナガ=オランウータンは、樹高10~30m程の生息域の中で外敵からの圧力も減り、樹皮も食べられる豊かな採食環境の中で更に大型化を進めていったと考えられます。

オランウータンの生息域(画像はコチラからお借りしました)

 

授乳期間の延長による知能発達、そして大型化するにつれ、どのような社会性、オスメスの性充足となる親和基盤を獲得していったのか、人類の雌雄関係のヒントを探ってみたいと思います。

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2021年10月01日

授乳期間の延長で知能が発達

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(写真はこちらからお借りしました)

オランウータンは歯や骨格、右左脳の非対称など、形態的にはチンパンジーよりヒトに近い。子どもの骨格は人間とそっくりです。学術的にはヒトはチンパンジーから進化したと言われていますが、未確立な遺伝子学に基づく部分が大きく、アフリカ起源にこだわらなければ、東南アジアのオランウータンが人類になったと考えた方が自然です。人類の婚姻様式、その根幹である雌雄関係について、オランウータンに注目することで、今後の参考になる原理が見えてくるかもしれません。

まずは、人類につながりそうなポイントである授乳期間の延長について、オランウータンがなぜそうしたのか。そこでの雌雄の戦略、関係性がどう関係しているのかを考えていきましょう。

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2021年09月29日

オランウータンの授乳期間が長いのはなぜか?

原猿時代に共認機能を獲得した人類の祖先は、新テナガザル→オラウータン→(足が先祖返り)→ジャワ原人へと系統分岐していったと考えられています。

なかでもオランウータンの授乳期間は霊長類のなかで最長です。なぜなのでしょうか?また昼行性の霊長類の中で、群れを作らず単独で生活するのはオランウータンだけなのです。何か関連があるのでしょうか。

オランウータン

(写真はこちらからお借りしました)

800万年前のアジア熱帯雨林ではオナガザルが樹上を制覇していました。新テナガザルは、細い枝先の果実を採るために軽量化して枝にぶら下がる形に進化し、オナガザルが住めない高い木の樹冠(地上近くから樹幹はオナガザルの縄張り)を生息域としていました。系統分岐によると、この新テナガザルが大型化しオランウータンへと進化していったと考えられています。どうすればこれほどまでに大型化するのでしょうか?

ちなみに、樹冠は写真のように実が成ると思いきやボルネオの森では数年に一度しか果実がならないそうです。一方でオランウータンは生涯のほとんどを20~30mの高い樹上で暮らすため外敵の脅威はほとんどない。このあたりの特殊な環境も影響していそうです。

テナガザル

(写真はこちらからお借りしました)

 

まずは類人猿の生態から探っていきたいと思います。

比較表を作成して特徴を抽出してみました。ぜひご覧ください。

類人猿比較

(参考:オラウータンの不思議社会(鈴木晃著)

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2021年09月24日

同類闘争下で庇護してもらうために、生殖機能を進化させた原猿メスたち

哺乳類の知能発達集団構造を踏まえ、今日はいよいよ、本能ではありえない状態に陥った原猿のメスが、どのような意識に陥りどう進化したのかを追求してみたいと思います!

ネズミキツネザル(ネズミキツネザル:写真はこちらからお借りしました)

 

■「同類闘争が最大の外圧」になるとどうなる?

まずは改めて、原猿のメスの置かれた状況に同化してみましょう。

 

樹上機能を獲得したがゆえに、他の生物にはない「同類闘争が第一の外圧」になってしまった原猿たち。

この「同類が最大の敵」という本能ではありえない状態に置かれて、誰よりも窮地に立たされたのは、何といってもメスたちでした。

なぜなら、性闘争を強化した哺乳類にとって、オスとメスの体格や闘争力の差は大きく、どんなに頑張っても埋められるものではありません。ボス猿どころか、弱オス猿にさえ勝てないからです。

 

そしてそんな飢えたオス猿たちが、隙あらば食べ物をかすめとっていくのです。

生殖期以外に庇護意識のないオスたちは、メスに遠慮してくれるわけではありません。

オスには絶対にかなわないメスたちにとって、絶体絶命のピンチ!

生き残りをかけ、あなたがメスなら、どうしますか!?

 

ここからは、世界の誰も解明できていない仮説です。

みなさんもメスになりきって一緒に追求してみてくださいicon_biggrin.gif

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2021年09月23日

哺乳類の集団構造とは?

原猿のその進化を追求していく前に、哺乳類の集団構造についておさえておきたいと思います。

哺乳類をの集団構造を見ていく上での重要ポイント

哺乳類というと、ゾウやライオンのような動物園で見ることができるような動物を思い浮かべると思います。しかし、哺乳類の種類のうち2/3~3/4はげっ歯類(例えばネズミ、リス)であると言われています。そして哺乳類の原点は土の中に住む原モグラです。したがって、哺乳類の集団構造を考えるときには、まずこのモグラやげっ歯類をイメージしながら、集団構造の進化を見ていくことが、ひとつ重要なポイントになります。

それから、哺乳類においては、繁殖期以外は多くの種が、オスはメスに近づけません。したがって集団構造を捉えるには、繁殖期を中心に見ていくことになりますが、一方で繁殖期以外はそれぞれ別に生きているということも念頭に入れておく必要があります。

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モグラ(画像はこちらからお借りしました。)

最初の哺乳類=原モグラはオスメスとも単体だった

原モグラは、はじめ、オスメスとも単独で縄張りを持っています。(繁殖期になるとオスは行動圏が広がり、メスの3倍の縄張りを持ちます。)原モグラはなぜ単独の縄張りを持ったのでしょうか。それは、原モグラが、土の中に隠れ住んでいたため外敵が少なく、また胎生となったことで、子どもが受ける淘汰圧力が小さくなったことに起因します。淘汰圧力が小さくなると生物としての適応力が下がるため、代わりに同類の個間闘争を激化させ、適応力をあげていく必要がでてきます。そこで性闘争本能を強化し、同類の縄張り闘争を激化させ適応力を高めていったのが、現哺乳類の祖先である原モグラなのです。

哺乳類の集団の共通構造は?

その後、哺乳類の集団形態は、母子集団がくっつき、共同して巣を防衛したり、血縁関係のある複数のメスが一体になり集団を形成したりするなど、母系集団(メスとその子による集団で、成体となったオスは放逐される集団)を形成していきます。

哺乳類の集団構造

繁殖期は、数匹のオスがこの母系集団に引き寄せられ、そこでの性闘争の勝者がメスの母系集団を包摂する形でなわばりをつくり、敗者のオスはその縄張りを追い出され周辺に散らばることになります。すると、必然的に、敗けオスも含めてメスの縄張りの外側をオスがうろつく形になり、オスが外敵と遭遇して追い払ったり犠牲になったりすることで、結果的に、母系集団を守ることになります。(男が女や子どもを守るような庇護意識はまだないと思われます。)

上記のように、哺乳類の集団の共通構造として、メスが母系集団を形成し、集団を安定させる存在となり、オスは強オスであろうと、弱オスであろうと、外圧にさらされることで、変異可能性を広げていくという共通構造がありそうです。

何故集団になった?何故集団化できた?

集団となった理由は、弱者である哺乳類にとって、敵を察知できるかどうかが生き残る鍵だからです。それでは、性闘争を強化した結果、集団でいることが難しくなった哺乳類が、再び集団の必要性が生じたとき、どうやって集団を作ることができたのか。そのカギは、メスの親和機能の強化にあります。哺乳類のメスは、胎内保育と授乳を通じて、強力な性闘争本能を上回るだけの親和機能を発達させました。そして、その親和力によって、メス同士の関係を融和させ集団を形成していったのです。

つまり、メスの親和力があってはじめて、哺乳類は集団を成り立たせることが出来るということ。これは、現代人も忘れてはならない視点です。

一方、その分、おそらくオスが性闘争をさらに強化したのではないでしょうか。この段階で、メスは親和、オスは闘争という役割分担がさらに強化されたと思われます。

 

以上、哺乳類の集団構造が明らかになってきたので、次回はここから原猿について、深めていきたいと思います。

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2021年09月16日

哺乳類の群れは、他の生物よりの群れよりも何故高度に進化したのか?

 

トガリネズミ

(トガリネズミ 写真はこちらからお借りしました)

初期の哺乳類は、土中や落葉の下に隠れ住んでいた原モグラ。現存生物ではトガリネズミが近い種です。この原モグラが木に登り、新たな樹上世界を手に入れたのが原猿です。私たちの遠い祖先である原猿の集団構造や関係世界を解き明かすことは、人類のあるべき集団の在り方を見つけるうえで、とても大切です。

前回の記事に引き続き、今回は原猿の進化を記事にする予定でしたが、その進化を明らかにするためにも、その土台となる哺乳類の集団構造を先に扱います。

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