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2018年10月18日

シャーマンとは何か?9~ドーパミンの異常分泌で脳回路が暴走し、幻覚をみる

前投稿「体外離脱とは、金縛り中に現れたリアルな五感を伴った幻覚(脳の錯覚)」に続き、今回は、幻覚がどのように生じるのか?その基本構造を解明する。

以下、『生物史から、自然の摂理を読み解く』「脳回路の異常が幻覚を引き起こす」を要約したもの。

●幻覚の共通点は、薬物や脳の過負荷等による脳内神経伝達物質の過剰分泌によって生じる脳回路の異常である。
その結果、あらゆる刺激情報が脳回路へ乱入し、脳回路が暴走することによって、脳は幻覚をみる。

脳回路上を制御・抑制されない情報が駆け巡るという暴走状態に陥った脳は、情報の繋がりを統合できずに混乱する。
あらゆる刺激情報が直接脳に入力され、過去の記憶等が無秩序に呼び起こされ、恐怖や多幸感に基づく過去の記憶に基づく幻覚を脳自身が創り出す。脳は、身体が生命の危機に陥るような混乱を避けるために、幻覚に収束することによって統合を図ろうとするのである。

●幻覚は、病理的な要因や特定の薬物摂取、身体的・精神的な危機によって生じる。そこには共通の現象が起こっている。
臨死体験の時には、ドーパミンをはじめとする大量の脳内伝達物質が分泌され、快感を感じると同時に、幻視・幻聴・幻覚が起こる。また、時間感覚が変わって時間が無限に長くなる。ex.走馬灯のように自分の人生の歴史を見る。脳内伝達物質が放出され、死に臨んで最後に脳が超活性化されるからである。

統合失調症やてんかん、アルコール依存症、薬物、臨死体験など、幻覚の脳には共通点がある。それは、古い脳(爬虫類の脳)である視床や大脳基底核(全ての感覚情報が集中する)→新しい脳である大脳皮質や辺縁系、側頭葉、前頭葉への経路に障害が起きるということである。

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視床は脳幹上部に二つ存在し、それを取り囲む形で大脳基底核(線条体や淡蒼球)や大脳辺縁系(扁桃体、海馬、帯状回、乳頭体、脳弓等)があり、その外側に大脳が位置する。
脳幹の上部に位置する視床は、嗅覚を除く、視覚、聴覚、体性感覚などの感覚入力を、新しい脳である大脳新皮質へ中継する。視床を通過した刺激情報は、大脳に送られてから再び視床に戻る「ループ構造」になっている。生の情報に過去の記憶や判断を加えた信号が視床に戻されることで、適応的で統合的な反応を体全体に指令している。

幻覚は、この基本的な回路に異常が生じた状態だと考えられる。

統合失調症やてんかん、薬物依存など、この回路の異常には、神経伝達物質ドーパミンが関わっている。
ドーパミン神経系には、A9神経、A10神経があり、視床の下に位置する中脳から大脳基底核に対してA9神経系が、中脳から大脳の前頭前野に対してA10神経が延びている。
このドーパミンの異常が脳回路の異常→幻覚を引き起こす要因になっている。

ドーパミンが過剰分泌される神経回路が興奮状態になる。
と同時に、刺激や判断情報が集約される視床へのフィードバックが滞る。視床では内外からの刺激情報に対する抑制がかからず、脳内に生の刺激情報の全てが送り込まれる。その結果、過去の記憶等が無秩序に呼び起こされて幻覚が引き起こされる。

魚類以前から、新しい脳と古い脳は相互に抑制し合いながら進化しており、脳回路における抑制機構とそれによる統合は、重要な脳の基本構造である。実際、各種の神経伝達物質や脳回路は相互に抑制しあう関係にあり、抑制し合うことで脳を安定させている。ところが、神経伝達物質やその受容体の過多による異常が生じると、安定機能が無効化し、神経回路の暴走が始まる。それが幻覚の原因である。

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2018年10月09日

世界の婚姻事情

かつて日本では皆婚規範が強く、誰もが結婚をすることは当たり前のことと思っていました。

しかし、未婚率や離婚率の上昇、晩婚化、事実婚etc…と様々な意識や婚姻形態が生まれているのが現状です。

この現象は、人々の意識や社会状況と婚姻制度にズレが生じているからのように思いますが、では、世界の婚姻状況はどのようになっているのでしょうか?

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◆◆<イギリス編>◆◆

・半数にあたる夫婦は、その10年を待たずに関係を破綻させ、離婚に至るという。
・事実婚カップルが近年になって急激に増えてきており、現在では全国で約230万組も存在する
・英国の未婚カップルは、既に公的な夫婦と同じように機能
・4割が結婚外で生まれた子供

◆◆<フランス編>◆◆

・法的手続きを取っていない「事実婚」カップルの別れの数も勘定すれば、フランスでの男女の「離婚」は日常茶飯事。

・新しい男女の形として「事実婚」の事を『フランス婚』とも呼ばれ、話題になったこともありました。

・事実婚は70年代後半から急増し始めた。・・・中略・・・・・大都会を中心に以下のような形態が見直されるようになってきた。
①同棲(ユニオン・リーブル) ②近くに住み互いに行き来 ③PACS ④結婚
等の制度整備も行っている。

◆◆<スウェーデン編>◆◆

・スウェーデンでは、フランスと似たような婚姻形態である、「サムボ婚」と呼ばれるものがあり、近年急速にこのサムボ婚のカップルが増えています。

・「お試し婚」としての事実婚を経て、本当に気の合うカップルであることが確認されると法律婚による夫婦となるケースが多いようです。(法律婚夫婦の90%以上が、サムボ婚を経験している。)

◆◆<自由の国、アメリカ編>◆◆

・現状 アメリカでは、96%の人が結婚を望み、90%が結婚する。そして、その半数が離婚する。

・それでも、「結婚はもうたくさん」というわけではなく、「相手を変えればうまくいくだろう」と、離婚経験者の75%が再婚し、そのうち10組に6組は離婚する。

・アメリカでは、2組に1組の割合で、離婚するといわれている。年間の離婚件数は120万。20代の3人に1人は親の離婚を経験している。

・離婚カップルの3分の2は子どもがいて、年間で100万―120万人の子どもが親の離婚を経験している。

◆◆<イスラーム・アラブ編>◆◆

・イスラム法で「結婚は当事者双方の意思に基づく契約によって成立する」とされています。

・少なくとも成人のイスラム教徒2人の立会いのもとで、本人が誓いを述べれば結婚が成立します。

・キリスト教では離婚はタブーで、実際カトリックでは離婚と自殺と中絶は認められていないのは有名な話ですが、イスラム教では離婚は認められています。

・シーア派では正当な契約結婚以外に、男女の同意のもと、期間限定で関係を持つ「一時婚」が存在している。“ムトア(=快楽の意)”と呼ばれるこの一時婚を、・・・・中略・・・・・サウジアラビアのスンニ派イスラム法学者団体が、イスラムに反しないと数年前に正式に認めた。

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いかがですか?

上記の数か国だけでも、いろいろな形態がありますね。

固定的に考えずに、どういう形がみんなが充足できるのかを軸に、これから探っていけたらと思います。

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2018年10月02日

シャーマンとは何か?8~体外離脱とは、金縛り中に現れたリアルな五感を伴った幻覚(脳の錯覚)

シャーマンが観る超越的な世界と重なる、「脳が見る幻覚体験」を紹介する。
前回は、「楽しい体外離脱」の前半を要約し、その著者の体験「金縛り中に見えるもの、聞こえるものは全て幻覚」を紹介した。
今回は、「楽しい体外離脱」の後半を要約する。

体外離脱とは、金縛り中に現れたリアルな五感を伴った幻覚(脳の錯覚)であり、そのリアルな感覚が離脱体験者に「断じて夢や幻覚などではなかった」と言わせるほどのリアリティーをもたらしている。これが金縛りや体外離脱を何度も経験した著者の結論である。

●高校生になると金縛り中に、少しづつ身体が動くようになった。しかし、どんなに身体を動かしても、金縛りが解けた後は最初に寝ていた時の姿勢に戻っていた。どうやら動かしているのは現実のカラダではないようだった。

これは幽体離脱、つまり、肉体とはまた別の幽体が身体から抜け出す現象だと考えた。

最初は、この「幽体」はかろうじて動く程度で、少しでも気を抜くと現実の身体の姿勢に戻ったが、金縛り中に何十回と「幽体離脱」にチャレンジした結果、ついに全身を動かし、完全に「幽体」を現実の身体から離脱させることに成功した。

その体験は、見聞きする「幽体離脱」体験そのものであり、身体は宙に浮き、空中をすべるように移動し、扉や壁を身体ごと突き抜けることもできた。幽体・霊魂の存在を確信したが、その後何度も「幽体離脱」を経験するうちに、完全な間違いであることがわかった。

●何度も「幽体離脱」をしてわかったことは、離脱中に見えるモノ聞こえるモノは、実際の様子とは違うということだった。
たとえば離脱中に見た自室の本棚は、現実の本棚と本の配置が変わっていたり、実際には所有していない本まであった。
離脱中、自宅を離れ友人の家に行き、友人と会話を交わしたことも何度かあったが、後で友人に確認を取っても、出会った事を肯定されたことは一度たりともなかった。

このように、離脱中の体験は、宙に浮いた身体の感覚や手足を動かす感覚、モノに触った感覚がある以外は、金縛り中の「幻覚」体験とほとんど変わらなかった。
つまり、「幽体離脱」体験は、金縛り中の視覚の幻覚「幻視」と、聴覚の幻覚「幻聴」に、運動感覚や触覚の幻覚である「幻触」まで加わった、「幻覚」体験だったのだ。この「幻触」こそが、「幽体離脱」体験者に「断じて夢や幻覚などではなかった」と言わせるほど「幻覚」にリアリティーをもたらしている。
その後、味覚の幻覚「幻味」も体験したし、たった一度ではあるが嗅覚の幻覚である「幻嗅」も体験した。
すなわち「幽体離脱」体験とは、五感すべての感覚を伴う幻覚体験なのである。
金縛り中に現れたリアルな五感を伴った幻覚が「体外離脱」であり、体外離脱中の現実の身体でない身体のことを「幻体」と命名する。

なぜ金縛り中に「体外離脱」という特殊な「幻覚」が現れるのか?それは脳の錯覚である。
「金縛り」とは「身体は眠っているが、脳は起きている状態」だ。
脳は起きているので「身体を動かしたい」と思うことはできるが、身体が眠っているため、「身体を動かせ」という脳の命令が身体に伝わらないので、身体は動かない。

しかし、金縛り中は、脳は身体が眠っていることを認識できないらしい。
例えば「眼を開けろ」という命令は実行され、すでに眼は開かれていると錯覚してしまう。
眼を開けているという感覚は「脳」の錯覚なので、眼からは視覚情報が入ってこない。眼を開けているのに視覚情報が入ってこないのは、脳にとっては不測の事態である。そこで脳は、眼を開けていれば入ってくるはずの視覚情報を、「脳」が持っている記憶情報で代用したのだと考えられる。

視覚の記憶情報から作られた「幻視」同様、金縛りで動かない身体の代わりに、運動感覚や触覚の記憶情報から作られた感覚が「幻触」であり、「幻触」を持った幻覚のカラダが「幻体」なのである。

※「幻体」が持つ独特の浮遊感については、本来は骨と筋肉で受けとめなければ得られない地球の重力感を、「幻体」では再現できないのだと推測している。

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2018年09月27日

シャーマンとは何か?7~金縛り中に見えるもの、聞えるものは全て幻覚

シャーマンが観る超越的な世界と重なる、「脳が見る幻覚体験」を紹介する。
以下は「楽しい体外離脱」の前半を要約したもので、金縛り中に見えるもの、聞こえるものは全て幻覚とのことである。

●私は数百回もの体外離脱体験をした。その結果、体外離脱現象の正体は「幻覚」であることがわかった。体外離脱体験者がよく「断じて夢や幻覚ではなかった」と言うが、そのように錯覚するぐらい超リアルな「幻覚」である。私は、何度も体外離脱体験をして、初めてそれが「幻覚」であると気付いた。その超リアルな「幻覚」である体外離脱現象は、睡眠中の「夢」と同質のモノで、その差は睡眠の深さによる覚醒度の違いだけである。

では、何度も体験しなければ自覚できないほどリアルな「幻覚」であり、しかも「夢」と同質のモノであるという体外離脱体験とはどんな体験なのか?

●私は中学生になってからよく金縛りに遭うようになったが、「金縛り」が私の体外離脱の土台にある。初めて金縛りに遭った時は恐怖したが、何度も経験するうちに慣れて恐怖も感じなくなり、金縛りの最中でも明日の予定を考えたり、電源を切り忘れたラジオの笑い話に耳を傾け、心の中で爆笑するという余裕さえ出てきた。
次に金縛りを解くために、自発的な深呼吸や暗算や『枕草子』を心の中で暗唱するなど、いろんなことを試してみたが、金縛りは解けなかった。
金縛り中は、寝ぼけていたとかそんなレベルではなく、かなりハッキリ物事を考えることができるほど覚醒しているのだが、それでもカラダはまったく動かないのだった。
当時は体外離脱できなかったので、ひたすら金縛りが解けるのを待ち続けるしかなかった。

●ある晩、金縛りが解けるのを待っている間、寝室の壁に掛かったカレンダーの日付を見ながら、その週の予定などを考えていた。ところが、金縛りが解けた後、再び寝室の壁を見て私は驚いた。金縛り中は確かに壁に掛かっていたカレンダーが忽然と消えてしまったのである。
実は、そこに掛かっていたカレンダーを、2~3日前に取り外して別の部屋に移していたのである。つまり、私が見たカレンダーは、カレンダーを取り外す以前の私の記憶を元にして現れた「幻覚」だったのである。

その時点ではカレンダーだけが幻覚だと思っていたのだが、その後、金縛り中に見えるモノすべてが「幻覚」であるとわかった。
金縛り中に寝室の様子を眺めていた私が、金縛りから開放された時、本当は寝室を眺めることができない「うつ伏せ寝状態」だったということがあった。金縛り中は実際には眼は閉じていて、眼を動かしているつもりになって、幻覚の情景を眺めているにすぎなかったのである。

私が見た「幻覚」は、カレンダーの数字が一文字一文字きちんと読み取れたし、寝室もタンスの形状から天井の木目まで、何ら現実と変わる所はなかった。金縛りが解けた後で現実との相違点を発見することがなければ、それが「幻覚」であると自覚するのは極めて困難なことなのだ。

時には人間の姿をした「幻覚」も現れた。
ある時、金縛り中に眼を開けると(実際は眼を閉じていて、開けたと錯覚しているにすぎない)、仰向けに寝ていた私のカラダの上に、私と向き合うような格好で、うつ伏せに寝ている浴衣姿の見たこともない老人の姿があった。ハゲた頭に白い眉毛と白いあご髭、シワとシミだらけの顔の老人は、ほとんど歯の抜けた口に薄ら笑いを浮かべながら、気味の悪い眼で私を見つめ
ていた。不精ヒゲの1本1本までよく見えるこの不気味な老人が「幻覚」であるとは自覚できず、私は「幽霊が現れた」と思った。私の安眠のジャマをした幽霊に対する怒りで、私は右拳で老人の顔面をブン殴ってやった。すると老人の姿も消えた。
実際は、金縛りで動かなかった身体をムリヤリ動かして殴ったと思った瞬間、右手は布団を高く跳ね上げ、夢から覚めた時のように金縛りも解け、老人も消えていたのである。

「幻覚」はなにも「幻視」だけではない。金縛り体験には、しばしば聴覚の幻覚である「幻聴」が伴う。
幻聴の音の種類は様々。よく聞くのは扉の開閉音や、廊下を歩く音、階段の昇降音など日常の音。「ドンドン」という大きな音や耳鳴りのような「キーン」という音もあれば、「カサカサ」とか「ギシギシ」とかいう音もある。「ウギウギュギュ~」とか何の音なのか形容もできない音も多々ある。また、美しい音色の音楽であることもあるが、何と言っても極めつけの幻聴は人の声である。

友人や肉親の声もあれば知らない人の声もあるし、何語か解らない聞き取り不能の言葉(らしきモノ)を誰かがしゃべっていることもある。人の声の「幻聴」は、人の姿の「幻視」とセットになって現われることが多い。ある日の金縛り中、こんなことがあった。

友人のB氏が「よっ!久しぶり~」と現われ、私が「いま金縛りで動けへんのや、助けてくれ」と言うと、B氏は「しゃあないなあ~、助けたろ~」と言って私の腕を掴んだ。B氏が私の腕を掴んだと思った瞬間金縛りは解け、同時にB氏も消えてしまったのだが、就寝中の深夜に友人B氏が我が家を訪れるハズもなく、「幻視」と「幻聴」がセットになった「幻覚」だったのだ。

このような体験を繰り返すうちに、「幻視」の時と同じく、金縛り中に聞こえる音はすべて「幻聴」であることも学んでいった。

金縛り中に、「金星人」と名乗る人物が現われ、話しかけてきたこともあるが、面白いのはその声がテレパシーのように頭の中に直接響くよく通る声であったことである。これは幻聴全般に言えることだが、幻聴は耳で聞いているという感じではなく、頭の中に直接聞こえているという感じなのである。

もし、金縛りも幻覚も初体験という人が同様の体験をすれば、「宇宙人」と接触したとか、「チャネリング」したとか考えてしまってもおかしくはない。

(続く)

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2018年09月20日

シャーマンとは何か?6~松果体と右脳による波動の共鳴によって宇宙と一体化する

「五官」以前の機能で捉えられる波動が「気」であり、それをキャッチする器官が松果体である。
そして、遠隔地に「気」を送る。その土台となるのが右脳の一体化機能である。

以下は、『感謝の心を育むには』「こんなにスゴイ自然治癒力~気は波動である:松果体と右脳の働き」の後半部の要約である。

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女性の神経解剖学者ジル・テイラー博士が脳卒中を経験し左脳の機能を失い、右脳だけの働きとなった状況の記録がある。

「書籍紹介『奇跡の脳』①」 「書籍紹介『奇跡の脳』②」 「書籍紹介『奇跡の脳』③」 「書籍紹介『奇跡の脳』④」

自分が宇宙と一体化していく。脳が作っている自分という働き、それが壊れてしまうのだから、いわば「自分が溶けて液体となり」、世界と自分との間の仕切りが消えてしまう。つまり宇宙と一体化するのである。

右脳の情動(右脳マインド)は言葉のないコミュニケーションに敏感で、感情移入し、感情を正確に読み取ります。宇宙とひとつになる永遠の流れを気持ちよく受け入れます。それは聖なる心、智者、賢人、そして観察者の居場所なのです。直感と高度な意識の源泉です。右脳マインドは常にその時を生きていて、時間を見失います。

右脳マインドは新しい可能性を受け入れて、枠にとらわれず自由に考えます。左脳マインドが決めた枠内の規則や規制なんかには縛られません。右脳マインドは、新しいことにトライしようという意欲があり、とても創造的なのです。それは混乱さえも、創造的なプロセスの第一歩として評価します。運動感覚があり、機敏で、世界の中で流体のように動く体の能力が大好き。細胞が「直観」として伝える微妙なメッセージにも耳を傾けます。右脳マインドは触って体験して学習するのです。

右脳マインドはひたすらに自由な宇宙を求め、過去や未来の不安によって身動きが取れなくなることはありません。わたしの生命と、あらゆる細胞の健康を讃えます。気遣うのは自分のからだだけじゃありません。あなたのからだが健康かどうか、社会の精神的な健康、そして母なる地球とわたしたちの関係までも気にするのです。

右脳マインドは、宇宙が織物のように複雑にからみあい、お互いに結びついていることを理解しています。

境界についての知覚が全くないので、右脳マインドはこんなふうに言います。「わたしは全ての一部。わたしたちは、この惑星上の兄弟姉妹。わたしたちは、この世界をもっと平和で温かい場所にするのを手伝っている」。右脳マインドは、生きとし生けるものがひとつに調和することを思い描きます。

右脳は、長い波長の光を知覚します。ですから右脳マインドの視覚的な知覚はやや溶けて柔らかい感じになります。知覚が鈍いことで、右脳マインドは事物がどんなふうに関係しているかという、より大きな絵に集中できるのです。同様に、右脳マインドは低周波の音に同調しますが、それはわたしたちのからだや自然の 中で普通に発生するものです。そのために右脳
マインドは、生理機能にすぐに耳を傾けるよう、生物学的に設計されているのです。

「「自分が溶けて液体となり」、世界と自分との間の仕切りが消えてしまう。つまり宇宙と一体化する」ということ、そして、「わたしたちのからだや自然の 中で普通に発生するものです。そのために右脳マインドは、生理機能にすぐに耳を傾けるよう、生物学的に設計されている」
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この「宇宙や自然、周りの人、自身の身体との一体感」という感覚は、アボリジニやアメリカのヘヤインディアンなどの文献に必ず登場する。また、シャーマンや気功師に共通する感覚であるが、この右脳の機能は現代人の誰にも備わっている。実際、気功師たちは「気功は誰にでもできる」と言う。

誰にも備わっている松果体の受信(発信)機能と右脳の働きを再生すれば、遠く離れた対象とも一体化することができる。それが「気を送る」ということである。

松果体が五官では捉えられない波動をキャッチする。そして、右脳の低周波波動(長い波長の光)が相互に共振し合う。
この松果体と右脳による、五官を超えた波動の共鳴(共振)。それが宇宙との一体化である。それによって遠く離れた相手でも、自身のことのように相手の状態を把握することができる。

実際、幼い頃から松果体を使い続けている超能力者からは電磁波が発生している。超能力を持たない普通の人でも「準電界」といわれる生体電位が発生している。それを「気配」として感じる。
「人間の秘められた能力‐4~共振周波数に同調すると、治癒が促進される」 「人間の不思議能力(気配)の正体」

このように、五官では捉えられないが、松果体が捉えることができる周波数の波動を、原始人類や未開部族、乳幼少期の子供や超能力者や気功師たちは感じ取ることができる。その波動情報を「気」と呼んでいるであろう。

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2018年09月13日

シャーマンとは何か?5~右脳の潜在意識を活性化させる松果体

シャーマン能力を生み出す機能として、松果体という器官があり、それが潜在意識と繋がる右脳の働きを活性化するらしい。
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『アンチエイジングで幸運ハッピーライフ』「天才脳のメカニズム~間脳と右脳の密接な関係」の要約。

人間の大脳は、大脳辺縁系(哺乳類の脳)、脳幹(爬虫類の脳)、脳梁に分かれる。脳幹は、間脳、中脳、脳橋、延髄から出来ている。脳の中心には脳幹があり、その回りに、大脳辺縁系が取り巻き、更にその周囲を大脳新皮質が取り巻いている。
大脳の右半球と左半球をつないでいるのが脳梁。間脳の中には、視床、視床下部、脳下垂体、松果体がある。

人間の脳は受精後、爬虫類の脳である脳幹、哺乳類の脳の大脳辺縁系、霊長類の脳の大脳新皮質へと、外側に向かって発達してゆく。最深部にある脳幹は、テレパシーを媒体とするチャンネルが働き、大脳辺縁系はイメージを媒体としたチャンネルが働く。

大脳新皮質の左脳には言語回路の機能しかないが、右脳は下位層のイメージ回路やテレパシー回路とつながっている。乳児期には、大脳辺縁系(哺乳類の脳)と脳幹(爬虫類の脳)と連結している右脳のみで、テレパシーやイメージが使える。その後、左脳の発達に従って、右脳の働きが出にくくなる。左脳は下位層の機能とはパイプがないため、左脳の顕在意識で右脳の働きや、下位層の脳の働き(テレパシーやイメージ)を抑えこんでしまうので、大人は潜在能力が発揮しにくくなる。

現代人は、顕在意識の言語と論理認識の左脳偏重で生きている。教育も、言語と顕在意識の左脳教育に偏重している。イメージやテレパシーを媒体とした潜在意識を引き出す右脳教育がなされない。
しかし、この潜在意識(無意識)にこそ、天才的能力が眠っている。この右脳のイメージ情報系とテレパシー情報系と左脳の言語情報系の3つをまとめているのが、間脳である。そして、間脳こそ最も深い所での人間意識と記憶を受け持っている。

一方、人間の身体をコントロールする情報系統に、神経系と内分泌ホルモン系の二種類がある。60兆個もの細胞に伝えるためには神経系だけでは間に合わない。内分泌ホルモンを血液中に放出し、全身の器官へ伝達し、各器官からそれぞれのホルモンを分泌し、全細胞をコントロールしている。

脳下垂体のホルモン分泌の調整をしているのが視床下部。そして、視床下部を活性化させる重要な器官が松果体である。
松果体は、脳の一番深い場所に位置した0.1~ 0.2gの小豆大ほどのクリスタル構造をした特別なホルモン分泌腺。人体の中で最初に完成する器官。
松果体は、生命力や若さ、免疫を強化するメラトニン、リラックスのセロトニン、やる気と快楽ホルモンのドーパミン、アセチルコリン、βーエンドルフィン等の脳内ホルモンを活性化させる。
松果体が目覚めると、第3の眼といわれるイメージ力やテレパシー能力、直感力、宇宙情報のインスピレーション、透視能力などが働き出す。
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『感謝の心を育むには』「こんなにスゴイ自然治癒力~気は波動である:松果体と右脳の働き」の要約。

「五官」以前の機能で捉えられる波動が「気」であり、それをキャッチする器官が松果体である
松果体とは第3の目といわれる受信機能だが、進化史上は、実は最初にできた第1の目である。

松果体は、ナメクジウオや、カマキリ等の一部の昆虫では表面に露出している。ハナカマキリやコノハムシ、木の枝に酷似したナナフシ等、露出している松果体は、外界の(主に光の)情報をキャッチし、それに刺激されホルモンが分泌されることで、擬態という躯体の形態までをも変化させることが可能になったと思われる。つまり、松果体は、身体の機能に直結する受信機能である。それに対して、人間の松果体は、脳の中央付近:小脳と視床下部の間にあり、視覚優位や大脳進化の過程で、脳の中央部に押しやられていったと考えられる。

最初は主に光を受信する機能だったが、人間の場合は電磁波の受信・発信機能もある。松果体は右脳との連関が特に強く、松果体への刺激により右脳が活性化する。右脳優位となると、松果体の機能が活性化し、松果体が受信した情報に鋭敏となり、「気を感じる」。

アイヌやユタや潮来、アボリジニのナンガリ・女の癒し手等、巫女やシャーマンは、幼い頃からその教育を受ける。それは、松果体が幼少期にもっとも活性化しており、その機能を使わないと徐々に石灰化してしまうためである。逆に、常に使っていると幼少期の活性状態「気を感じ取る」機能が保たれる。

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2018年09月11日

人間とチンパンジーのDNAは99%一致するというのは本当なのか?

『GIGZIN』(リンク)の記事より

「人間とチンパンジーではDNAの違いはわずかに1%しかない」という「99%一致説」が世間に浸透しています。しかし、本当に遺伝子配列の99%が一致するかというと、そうではないことが指摘されています。人間とチンパンジーのDNAの違いはどの程度のものなのか、DNAの違いを調べることに意味はあるのかなどが、分かりやすく解説されたムービー「Are We Really 99% Chimp?」が(リンク)公開されています。

よく言われるのは人間とバナナの遺伝子(DNA)は50%が一致するということ。同様に、人間と犬では80%が、チンパンジーにいたっては99%のDNAが共通だと言われます。この場合、体内の細胞を取り出してみると、染色体に代表されるDNAの遺伝子情報のごく一部のみが異なるように受け取れます。

しかし、実際には人間とチンパンジーでは、DNAの遺伝子情報はかなり違っています。人間とチンパンジーが別の種に別れたのは600万年前から800万年前。別の種になってからも、ともに進化を続けて遺伝子情報がそれぞれ変化してきました。人間の染色体は23対なのに対してチンパンジーは24対と、それぞれ独自の進化を遂げてきました。

遺伝子情報を文字に書き起こして比べてみます。
人間にあるけれど、チンパンジーにはない遺伝子情報やその逆もあり。それ以外の部分は、塩基配列はごく一部が違うだけでほとんど同じ。これらの違いを科学者がどう捉えるのかが、99%一致説の鍵を握ります。

塩基配列のわずかな違いは一つずつ数え上げることは可能。では、まったく違う部分はどう扱えばよいのでしょうか?
例えば、人間とチンパンジーとで記述自体は共通しているけれど、人間では2回繰り返す場合はどうでしょう。
これらをすべて1文字ずつ違うものとして数え上げるべきか……それともパラグラフ全体を「1つ」の違いとして数えるべきか。
同じパラグラフでも異なる場所に現れている場合はどう考えるべきか?
文字列の順序が反対の場合は?
文を区切れば一致する場合はどうか?……など判断が難しい場合がたくさんあります。

この難問に対する科学者の回答は……なんと、「大きく異なる部分は切り捨てる」という大胆な方法。
その数、なんと13億文字。
一方、残った24億文字だけを考えて……比較した結果が「98.77%の一致」というわけです。つまり、人間の25%のゲノムとチンパンジーの18%のゲノムを無視して、残りの部分だけを比較して出されたのが「人間とチンパンジーはDNAが99%一致している」という99%一致説なのです。

さらに、根本的な問題としてDNA情報の異なる「程度」は単純な文字列の違いでは計れないというものがあります。
わずかなDNA情報の違いで、姿かたちがまったく異なることがあったり……他方でDNA情報がかなり違うのに、ほとんど同じ形の場合もあったりします。
つまりは、DNAの情報がほとんど同じであることをもって、生物学的に「近い」とは言えないということ。

しかし、DNA情報を調べることに意味がないかと言えばそうでもありません。DNA情報はその動物が進化してきた「歴史」を記録している情報として非常に大きな意味を持っています。

進化する度に異なる枝に分かれてきたそれぞれの進化の過程を示すのがDNA情報。その進化の過程を考えれば比較的近い段階で分かれた人間とチンパンジーが非常に近い種であるのは確実だと分かります。もちろんバナナと大きく異なるのも確実と言えるのです。

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2018年09月04日

日本社会は、父性原理よりも母性原理の強い母性社会

世界のいくつかの母系社会について紹介してきましたが、日本も平安時代まで妻問婚(通い婚)や招婿婚が行われていた母系社会でした。
武士の時代になって父系性社会に転換したと言われますが。その時代も商家では娘が婿をもらい家業を継いだり、農村では夜這いが行われていたりと母系社会の名残があったようです。
歴史を遡ってみると、母性原理の優れているところが印象的です。
以下、リンク リンク より紹介します。

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日本社会は、父性原理よりも母性原理の強い母性社会だ。
つまり、社会的には父性よりも母性のほうが優位になっている。
豊かな自然で海に囲まれた島国、歴史的に母子密着、稲作農耕中心の社会。
集団主義(みんな一緒)、情緒的思考、受動的、共感・協調性・コミュニケーションの重視、安全第一、相互監視、近視眼的、場の空気の論理(空気を読む、察する)、恥の文化などといった母性・女性性が社会に基づいている。
さらに、年功序列、終身雇用制といった母性的システムによって競争力を低下させている。

母性社会だけではなく、母権社会の面も大きいのではないか。
日本では、夫の財布は妻が握って家計を管理し、夫が妻からお小遣いを貰うという家庭が多い。
その家庭は少なくとも6、7割ある。
財布は夫が握り、妻は夫からお小遣いを貰うという、欧米などの専業主婦家庭事情とは違う。
欧米型主婦は家政婦・メイドに近いが、日本型主婦は官僚・管理職に近い。
妻が家計を管理するのは、江戸時代の武士家庭でもそうだったようで、世界的にも珍しい。

明治時代には家父長制が確立された。
家父長制とは、父親が家庭内の長として家族員を支配する家族形態のことだが、日本の家父長制は本当に家父長だろうか。
ルース・ベネディクトの著書『菊と刀』によれば、戦前でも、家庭では一家の金銭管理は姑(母親)がやっていた。
家風に合わぬ嫁を一方的に離縁させるのも姑である。
育児権限も母親にある。父子の紐帯よりも母子の紐帯のほうが強い。現代でも親権は母親にある。
これは家父長制としての機能がなく、見かけだけである。家父長制の中の姑中心社会、実質上母権社会と言える。

平安時代までの日本は妻問婚(通い婚)や招婿婚が行われていた母系社会だった。
鎌倉以降の武士の時代になっても、女性の地頭は少なくはなく、財産は夫婦別々、相続権は女性にもあった。
武士の時代は父系の象徴だが、その時代でも夜這いが行われていた。処女性が重んじられないと「父の子」を問う父系社会としては困るはずである。これは古代の母系社会の名残なのではないかと思える。

日本には、老舗企業や古い名家が多く残っている。
なぜこんなに老舗があるのかという理由は、『養子』制度があったからこそである。
跡継ぎには実子ではなく、婿養子・娘婿を迎え入れて家業を継がせていたところが多かった。
そのため、商家では女児が生まれることを望んでいた。有能な婿養子を選んで継がせることができるからである。
武家でも血統には拘らず、婿養子を取ることは盛んだった。
現代でも、経営者家族が婿養子・娘婿を迎えることは少なくはない。

妻が夫の姓に変える、夫の実家に入るのが一般的だが(今は核家族が多いが)、近年では、夫の親とは同居したくないというのが結婚の条件になったり、ネットの普及や交通の発達などにより、母と娘の絆が保持されるようになった。
夫婦共働きの家庭が増え、子供を預ける保育所が少ないことが問題になっている。そこで頼りにされるのが妻の母(か実家)である。姑夫より母娘が社会的に優勢になり、これからは女系社会化していくと思われる。

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2018年09月03日

シャーマンとは何か?4~扁桃体と共感回路(ミラーニューロン)

「【仮説】扁桃体の「危機察知」「仲間認識」回路に、ミラーニューロンによる「同一視」回路が塗り重ねられ、「共感回路(共認原回路)」が形成されたのでは?」から転載します。

危機察知、共同体環境での能力の発揮、認知できない情報のキャッチ、幻覚・幻聴現象に近い予知予言、巫病現象、意識と無意識の線、記憶の構造等々、多くの部分がこの「扁桃体」に由来すると考えられる。

扁桃体の歴史は古く、魚類の段階で扁桃体に相当する領域が形成されている。その機能は多々あるが、その中心機能は「危機察知→逃避行動の発令」と「仲間認識」にある。

危機に面した時、扁桃体(扁桃核)は過去の記憶との照合を行い、自らに危機を与えるものと判断が行われると、神経伝達物質の分泌によって、脳と身体を危機に備えるように指令する。
一方で、扁桃体は仲間認識や社会性の形成にも関わっており、魚類段階でも扁桃体に相当する領域が仲間を認識し、群れを形成する動因となっていることが解っている。
これらのことから、「危機察知」と「仲間認識」は一体であり、脊椎動物の進化過程で、「仲間認識」によってより高度な「危機察知→逃避」回路が形成されたと言うことが解る。

なお、この「危機察知」と「仲間認識」を行うのは、主要に右脳の扁桃体であることが解っている。
右脳・左脳の機能分化の中で、特に右脳は危機察知・危機対処と仲間認識の機能を分担して進化してきたことが解っており、扁桃体をその中心核として、右脳が危機察知・仲間認識脳として進化してきたと言える。
また、扁桃体は、危機察知・仲間認識を行う上で、快・不快、有益・有害などの情動判断を行っており、情動反応に基づいて多様な神経伝達物質を分泌、脳の興奮と抑制を制御する。

ところで「仲間認識」に深く関わる脳内機能としては、この扁桃体の他にものまねニューロンとも呼ばれる「ミラーニューロン」の存在が知られている。
このミラーニューロンは、現在のところサル~人類にのみ存在が確認されており、ものまねニューロン・ミラーニューロンの名称通り、相手の行動を自分の行動に置き換えることを可能にし、共感の原点ともなっている。

このミラーニューロンと扁桃体は、実は強い結びつきがあり、神経回路のリンクによって同時に活性化することが証明された。(2003年 UCLA マルコ・イアコボーニ)
相手との共感を可能にするには、相手と自分を重ね合わせた(同一視した)上で、情動反応を起こすことが必須となるが、扁桃体による情動反応とミラーニューロンによる相手への同化・同一視が、「共感」を生み出していると考えられる。

誰もが実感するように、相手との同一視による共感は、深い充足感を生み出すが、これを脳回路的分析すると「ミラーニューロンによる同一視が、扁桃体の同時活性化を起こす。扁桃体の活性化によって引き起こされる情動反応が快感物質(βエンドルフィン)や親和物質(オキシトシン)を分泌させ、深い充足感を生み出す」と整理することができる。

興味深いのは、このミラーニューロンによる共感回路が、魚類時代から形成された扁桃体による危機回路との結びつきで形成されている点である。
実現論で展開されているように、共感回路(共認原回路)は(原)猿時代に、縄張り闘争に敗れた弱オス達の(本能次元を超えた)極限的な不全感によって、適応欠乏が刺激される中で形成された。
このことから考えると、魚類段階で本能レベルの危機察知回路として形成された扁桃体に、同時に存在していた「仲間認識」機能を土台として、(本能不全を超える為に形成された)ミラーニューロンによる同一視回路が上塗りされることで、「共感回路(共認原回路)」が生み出されたと仮説立てが出来、具体的な脳回路構造として、本能・共認の塗重ね構造を見出すことが出来る。

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2018年08月30日

シャーマンとは何か?3~高度・高速な統合機能を担う扁桃体

『生物史から、自然の摂理を読み解く』「扁桃体がシャーマン脳の鍵を握る」の後半を要約します。

●扁桃体の機能とシャーマンの能力との関係扁桃体とシャーマンの比較表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・扁桃体は側頭葉の内側、海馬のやや内前方に位置し、長さ15-20mm程度のアーモンド(扁桃)型をしている。
・扁桃体は最も古い「旧皮質」に位置し、「古皮質」に位置する海馬などよりも古い。扁桃体は嗅脳とともに脳が形成される魚類から存在するが、海馬などは両生類以降。

・扁桃体は、多数の核(神経細胞の集まり)から成る複雑な構造を持つが、大きくは「外側核」と「内側核」に大別され、この二つは相反する働きを持つ。たとえば、摂食行動を一方は抑制し、他方は促進するなど。
・扁桃体の神経細胞は、錐体細胞と星状細胞という二種類から成っており、錐体細胞は長い突起で外部との連絡を行い、星状細胞は扁桃体内部の回路と考えられている。

・扁桃体が複雑な機能をもつ理由の一つに神経伝達物質の多さがある。ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、アセチルコリンなど20種類以上。
・扁桃体には、五感のすべての情報が集中する神経回路網が連絡しており、快感回路=ドーパミン神経回路網なども含まれている。視床下部との連絡回路も発達しており、視床下部の様々な活動をコントロールしている。
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扁桃体が魚類(脊椎動物)から登場した。つまり、脊椎という中枢神経スピードを上げる機能と同時に、扁桃体も登場した。下図は、扁桃体を中心とした神経回路の概要図(上:外側面、下:内側面)であるが、その下のチャート図にあるように、
脊椎→脳幹→扁桃体は直結しており、視聴覚だけではなく全身でキャッチした外圧情報が脊椎を高速で伝わり、扁桃体に集約される。扁桃体では多種多様な神経伝達物質を使って、瞬時に複雑な価値判断をして、行動方針を全身に伝達する。このような高度・高速の統合機能を担っているのが扁桃体ではないだろうか。

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