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2022年04月19日

同類の存在に対する感謝感から、万物に対する感謝感へ

(※画像はこちらからお借りしました)

 

「同一視充足」から「存在への感謝感」へと、共認充足の位相が深まった原初人類。

それによって性機能を進化させ、同類を超えて万物と一体化できるほどに一体化回路を発達させた人類は、ついに自然の背後に精霊を見出し、火を制御・使用できるようになります。

>自然のあらゆる対象には、その一つ一つに、人と同じような感情や欠乏があるという感覚。極限時代の始原人類はこの「万物の背後に精霊が宿っている」ことを見出したことで、自然の気持ちになり、精霊の欠乏や期待に応えるようにして、火を制御できるに至ったと思われます。

 

火が使用できるようになったことで、人類はようやく洞窟の外でもある程度行動できるようになるのですが、それによって感謝感の中身やオスメス関係にどんな変化があったのかを、今日は追求してみたいと思います!

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2022年04月14日

同一視充足から、「いてくれること(存在そのもの)への感謝」へと進化

(画像はこちらからお借りしました)

 

樹上機能を失い、想像を絶する様な過酷な自然圧力・外敵圧力に直面すると同時に、共認機能の獲得以来、初めて孤独感に苛まれた原初人類(メス)

 

・そのような状況に置かれたメスにどのような意識変化が起きたのか。

・その結果、共認機能はどのように変化(進化)したのか。

 

みなさんもぜひ、樹上機能を失った洞窟に隠れ住むしかなかった原初人類(メス)になりきって一緒に考えてみてくださいicon_wink.gif

 

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2022年04月13日

共認機能の獲得以来、初めて「孤独感」に苛まれた原初人類

(画像はこちらからお借りしました)

 

合図と言葉の違いは、再現性(再現の欠乏)にあるのではないかという仮説を、以前の記事で扱いました。

そしてその「再現の必要(欠乏)」は、洞窟の外に出た男達が、未知なる対象である動植物や自然現象を、洞窟に戻り集団内で共有する必要(欠乏)から生じたのではないかというのが、前回の仮説です。

 

 

今回は、前回の予告通り、では、女たちに再現の必要性は生じたのか。生じたとすれば、それはなぜなのかの追求に入っていきたいと思います。

 

前提となるのは、洞窟時代、すなわち弓矢が発明されて堂々とお天道様の下を歩けるようになる1.2万年前頃まで、女たちは、ほとんど洞窟の外=未知なる世界に出ることはなかったという点です。

 

男たちが、洞窟の外で捉えた対象や摂理を、それらを見聞きしていない仲間に伝えることから再現の必要が生じたとしたら、そのような女たちにとって、未知対象を共有するための再現の必要性は、生じにくいと考えられます。

 

では、それ以外に、女だからこその、再現の欠乏(必要性)が生じる別の理由が果たしてあったのでしょうか。

それとも、女たちは一貫して、再現欠乏よりも、一体化欠乏に導かれ一体化回路をひたすら発達させてきたのでしょうか。

 

それを明らかにするためにも、いったん大きく時代を遡って、足の指が先祖返りして地上に降りざるを得なくなった原初人類のメスの欠乏に同化してみたいと思います。

 

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2022年04月08日

ことばは、万物のこころを再現。未知なる探索が原動力

画像はこちらからお借りしました。宮崎駿さんの言霊です

 

人類固有の観念機能≒言葉はどのように形成されてきたのか。

過去の記事では、「再現の必要性」が言葉の形成の動力になっているのではという仮説を記事にしました。

【動物の「鳴き声」と人類の「言葉」の違いは、再現回路にあった?!】

 

 

人類の言葉(観念)と動物の鳴き声は、何が違うのか。

それは、動物が現在形の出来事を鳴き声や表情で共有しているのに対し、

人類は現在形ではない過去や未来の事も再現することが、決定的に違っています。

 

つまり、再現する(したい)という思考・欠乏が、言葉を生み出す動力になっているということです。

 

 

また、人類固有の能力というと、「道具が使える」「知恵が発達している」ということも思い浮かびますが、これらは必ずしも観念・言葉を必要としないことを、以前記事にしました。現在でも職人の世界が物語っていますが、観察⇒真似によって技能・知恵は継承されており、むしろ言葉は邪魔です。

【観念機能とは何か?~言葉以前の追求は、成果をすぐに行動に塗り重ねていった~】

 

現在形の物事は、観察や真似の行動があれば、言葉がなくとも発達させることができる。

逆に言えば、言葉の必要性とは、すぐさま行動に移せない、長期的な塗り重ね成果を共有・継承することにあったと考えられます。

 

 

以上のことから、今回掘り下げたいのは、

再現したい欠乏はどこから生じてきたのか。

そして、何を再現しようとしたのか。

ここから言葉の本質にせまりたいと思います。

 

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2022年04月05日

ことばが生み出されるまでの道のり~未明課題と仮説ー2 ことばが生み出される契機

前記事につづき、ことばが生み出されるまでの過程での未明課題、追求ポイントを出し、考えるきっかけとしての仮説を挙げてみます。今回は、ことばが生み出される契機について考えてみます。

画像はこちらからお借りしました。

現在わたしたちが使っているようなことばが生み出されるのには重要なきっかけや目的意識のようなものがあったのでしょうか。

概念の発達は、多様な音声を発することができて初めて可能になりました。それは、鼻腔、口腔、喉の構造、姿勢や骨格の変化、さらにそれがDNAに刻印される必要があるので、それと連動して、数百万年という長い時間がかかったと思われます。その結果、ことばを使うことで思考や共有できる内容の幅が広がり、今起きていない災害などの危険な事象や住処を移動するときなど、未知課題への適用が可能になったと考えられます。

つまり、なにかをことばにしたくて、ことばをつくり出したというより、だんだん複雑で、高度な表現ができるようになっていったと考えます。

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2022年04月01日

ことばが生み出されるまでの道のり~未明課題と仮説ー1 オスメスでの違いや未知追求での必要性

今回の記事では、ことばが生み出されるまでの過程での未明課題、追求ポイントを出し、考えるきっかけとしての仮説を挙げてみます。

鳴き声で文をつくるシジュウカラ(写真はこちらからお借りしました)

ことば以前の世界で、一体化しようとするためには、対象の形や音を「真似る」=再現するとこしろから始まりました。(リンク

それは親のもとで育つ哺乳類の本能に備わっています。しかし、対象が同類ではなく、万物に向けられていくので、その追求は数百万年続きます。その段階の再現追求は危機回避やエサの獲得とは直接つながりません。でも、一体充足を頼りに、さまざまな発声が鍛えられ、科学認識につながる概念化や法則性に発展する可能性を広げることになったと思われます。

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2022年03月30日

動物の「鳴き声」と人類の「言葉」の違いは、再現回路にあった?!

(※写真はこちらこちらこちらこちらからお借りしました)

 

観念回路の形成を追求する中で、目の前の同類に対する真似回路を超えた「再現回路」に注目しています。

 

突然ですがみなさん、言葉は何のために出来たと思いますか。

 

思いを伝えるため?

情報を伝えるため?

 

どれも間違いではないし、その役割ももちろんあるのですが、でもそれだと、動物の鳴き声と何が違うのだろう?と疑問が湧いてきませんか?

 

そこで今日は、他の動物の「鳴き声」と人類の「言葉」の比較から、再現回路と発声の関係を探ってみたいと思います!

 

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2022年03月25日

一体化の深さは、不整合感を切り口にどれだけ繰り返し再現して本質に迫れるか

同類を越えた、万物の自然対象との一体化を司る右脳。

一体化するために、対象を捉えようとするための探索・再現回路を司る左脳。

これまでの記事で扱ったように、この両者を結ぶ脳梁をいかに太く繋げること≒あらゆる対象の再現を繰り返すことが、私たち人類の観念機能を育む土台になっています。

 

*****

ところで、皆さんは仕事や学び、遊びなどで日々「再現」していますか?

仕事場面においては、そろそろ新入社員が入ってくる季節。会社では、新人研修が行われていくことかと思います。

また新入社員に限らず、入社して10年目くらいまでは、仕事の「型」を身に着ける大切な時期。

これまでの言葉以前の観念シリーズから現代を生きる私たちの仕事場面に活かすなら、仕事の「型」を習得できるかということも、どれだけ真似して再現してきたかということが重要になってきます。

写真はコチラからお借りしました。

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2022年03月23日

「再現することが充足になる」という人類特有の回路が、観念発達を促した

これまでの記事では、観念とは何か?を明らかにするため、本能以上・言葉以前の脳回路の動きに焦点をあててきました。

 

いくつか事例をみてきましたが、ふりかえると、共通するものが見えてきます。

 

・始原人類は、目の前のものをとにかく観察。こうしたらどうなるという手順や結果を分類し、気づいた成果をすぐさま次の行動に移すことで、言葉がなくとも、道具を発達させることができた。

・言葉以前の地平で探索している赤ちゃん。大人が「同じ」と思っているものでも、子どもは「違う」ものとしてみている違いや変化がたくさん見つけているから、ずっと探索し続けられる

・障がい者のアートから感じるエネルギーのすごみ。言葉による説明や解釈がなくても、何かに没頭し探索することで、作品を見る人にも充足・活力が与えられる

 

これらの事例に共通することとして、未知なる対象や自然現象をひたすら再現しようとしていること。そして、その再現に没頭する過程そのものが、大きな充足エネルギーになっています。

 

もうひとつ、私たちに親近感のある事例が、こどものなりきり遊びです。こどものころは、生き物や大人になりきって遊んだ記憶が、みなさんにもたくさんあるのではないかと思います。鳥やへびのものまね、おままごとやチャンバラごっこ。子どもたちは、この遊びを飽きることなく永遠と繰り返して楽しみます。なりきり=再現することが、ひとつの充足になっている事例だと思います。

このような行動を喚起している脳の働きを、仮に再現回路と呼ぶこととします。再現回路は、オランウータンのときには、実はあまり見られません。動物園のオランウータンが、人の真似をしたりする事例は確認されていますが、それが長続きはしません。彼らの様子からも、真似するに留まり、再現を通じた充足までは至っていないと思われます。また、オランウータンの真似対象は、同類(あるいは同じサルである人類)までですが、人のこどもは、なんにでもなりきろうとします。真似する対象が、無限に広がっているのです。

 

この再現回路は、何かと一体になり充足したいという一体化回路と、未知にどんどん向かっていく探索回路が合わさっており、これが観念発達の原動力になっていると思われます。

この再現することで充足する、という回路を発達させたことが、人類とサルの違い、すなわち言葉や道具の獲得を分けた、ひとつの重要なポイントになりそうです。

 

次回は、この再現回路が、現代において、人類の能力にどう関わっているのかを、紐解いていきたいと思います。

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2022年03月18日

観念機能とは何か?~言葉以前の世界が紡ぎ出す障がい者のアート

写真は井村ももかさんの作品です

 

先日、滋賀県立美術館で開催されている障がいを持つ方々のアートを見てきました。

題して「人間の才能 生みだすことと生きること」 

障がいをもつ・・という言葉自体が不適切なのかもしれませんが、障がい者の方々が紡ぎ出す圧巻の作品群に引き込まれました。

また隣の展示室では、近代芸術家の前衛的な作品も展示されていて、正直そこまで・・・。

 

この違いは何なのだろう?

何故、こんなにもエネルギーを感じるのだろう?

 

このブログで今追求している「言葉以前の世界」と、これら作品には凄く重なる感覚もあったので、今回はそこを深堀したいと思います。

 

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